「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.1
- 出版社: 講談社
- サイズ:26cm/143p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-06-102881-2
紙の本
分解マニア! 図解でわかる!身近な機械の仕組み
一度は覗いてみたい大型施設・最新マシンの裏側、意識していないけど凄いモノ、知っているようで知らない生活・医療用品に隠された不思議など、身近な機械の仕組みを図解でわかりやす...
分解マニア! 図解でわかる!身近な機械の仕組み
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
一度は覗いてみたい大型施設・最新マシンの裏側、意識していないけど凄いモノ、知っているようで知らない生活・医療用品に隠された不思議など、身近な機械の仕組みを図解でわかりやすく解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
子供心をお持ちの方の「大人の絵本」です。
2005/01/21 10:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みち秋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は子供の頃の好奇心と探究心を忘れていない人の「大人の絵本」である。
特に小中学生の子供さんを持っておられる方にお勧めの一冊です。
子供の頃に、動く物、音が出る物、に対して異常な興味を示し、高価な物を分解してしまい、後で組み付けに苦労した苦い経験をお持ちの方は大勢みえると思う。
本書は、イラスト主体で、コンセプト、原理、動作、専門用語等も解説されており、「機械オンチ」でも容易に理解できるようになっている。
イラストは概略を理解するには十分位に親切丁寧に描写されている。コメントも技術的要点が簡潔で理解しやすく教示されている。イラストを見ている内に、仕組みは? 動きは? 作り方は? 等の探究心が頭を持ち上げ、あれこれ想像して子供回帰している自分に気付く事がある。ゆっくり時間を掛けながら、開発設計者の苦労した点、工夫した点、主張したい点を発見するのは最上の楽しみである。そういう点で本書の完璧でない中庸なイラストの方がマニアにとってはありがたいかも知れない。
紹介されているものは、大型施設(札幌ドーム、太陽光発電システム、H2Aロケット他5例)、日常行動の必需品(エレベーター、自動改札機他18例)、生活医療用品(食器洗い乾燥機、MRI、体脂肪計他17例)、最新アイテム(プリンター、パソコン、デジカメ他11例)、計62例が紹介されている。この中の「目からウロコ」物を一つ紹介する。
札幌ドームの天然芝のサッカーグランドは空気の力で持上げてスムーズに移動できるようになっている。造船技術の応用とは言え、この発想には驚嘆、圧倒されてしまう。たて120M、横85M、重さ8300Tのサッカーグランドを分速4Mで動かし、観覧席もサッカーモードに自動変換できるのである。札幌ドームで一度確認したい衝動に駆られる。これはほんの一例であるが、他にも開発技術者の英知が込められた数多くの事例が満載されている。この事例の他にも私たちの周辺には多種多様の日常生活品、機械、道具があふれている。
これらは二十世紀に人類が開発した技術の産物である。特に世紀後半の技術進歩は著しく、科学技術が現代文明をつくり上げたと言っても過言ではない。我々は製品を購入する際に、概観と価格だけで決めて、中身を知らないままで購入しているのが現状だと思う。それは品質、耐久性等の技術が向上したのと、中身がブラックボックスになり、カタログを見ても専門的なことばかりで理解できないからである。だから購入してきて、スイッチ・オンして使用するだけで済ませている。
しかし消費者も、もう少し賢くなり購入する際に価格と概観だけでなく、生活に密着した基準(環境にやさしい、安全性、耐久性)で購入すべきであると思う。そうすれば企業も消費者ニーズに合わせて、環境にやさしい製品作りをすることになる。間接的で微力ではあるが環境改善に貢献する方法の一つかもしれない。そのためにも、日常生活用品の中身の構造くらいは理解しておいたほうが良いと思う。本書を学んで科学の目で物を見る習慣をつけると、物の見方の幅が広がり、今まで見えなかった世界が見えるようになり、日常生活に潤いが出てくると思う。