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[購入] 防災のHow-Toものではなく、「防災心理学」という観点から人々が非常時に陥りやすい落とし穴に焦点を当ててた本書。
地震や津波などの災害の事例だけでなく、社会的な事件等も通じて人間の心理に潜むバイアスや認知の問題をあぶり出す。根拠のない楽観や思い込みをなくすことで減災を図る趣旨の本書は、自分に言い聞かせる一冊になりそう。
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ハイ。私もそう思ってました。
一例を挙げると、集団で居ると火災警報器を無視してしまう、ということ。たしかに私も、まず信じないんです。あれだけやかましいのに信じない。あまりに誤作動・点検の経験が多くて、ひょっとすると一人でいても無視するかもしれない。
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防災の日を前に、読書。
人間は様々なバイアスによって、本当に身に危険が迫っているのに、逃げない(逃げられない?)、ということを理解しました。
韓国地下鉄の事故が悲惨ですね。
乗務員が「小さな火災ですから、そのままお待ち下さい」
とアナウンスして、乗客はじっと車内で待っていたら、そのまま死んでしまったのですから。
乗務員はドアを締め切ったまま、自分だけさっさと逃げてしまったとか・・・。
9.11のときも、防災センターが「ビルの中に留まってください」といったアナウンスをしたようですし。
結局、有事のときに現場に居ない人のアドバイスなど参考にならないということです。
今後は自分を信じて、逃げるときは逃げる! という行動を取ろうと思います。
この本に出合えてよかった。
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「想定してない天災とは、出来るのに想定しなかったことによる人災」。集団心理、専門家バイアスなど、行動心理から安全神話にメスを入れる一冊。過去の災害における実例が豊富で面白い。
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防災システム研究所所長であり長年防災・危機管理意識の啓発に努めてきた著者が、災害を目の前にした人間がどういった心理状態に陥り、どういった行動をとるかを心理学的な見地から解説した一冊。
実例を交えて紹介されているので納得感が高く、自分の身に置き換えて考えやすい。
本書の主張の骨子といえば、人間には無意識に様々な心理的なバイアスがかかており、それらを知ることが本当の意味での防災対策となる、ということだろう。
本書で述べられている、心理的なバイアス、とっさにとってしまう行動は次のようなものがある。
・一般の人は、専門家が指示するとそれを疑わずに信じてしまう(エキスパート・エラー)
・集団でいると、自分だけがほかの人と違う行動を取りにくくなる。お互いが無意識にけん制し合い、他者の動きに左右される(集団同調性バイアス。
・ある状況下におかれると、自分の都合の良い情報だけを受け入れ、都合の悪い情報を自動的にカットしてしまう(楽観的無防備)。
・実体験よりも「見たこと・聞いたことがある」といった間接的疑似体験に基づいて判断する習慣になっていると、災害時でも現場の状況より先入観を優先してしまう。
・ひとつの誤報やデマでパニックは生じない。パニックが起きるのは、情報不足により人々が冷静な判断力を失った時。
・リスクがあると分かっていても、それが自分に都合が悪い場合には、無視したり、情報自体を都合よく変えてしまうことがある(認知的不協和)。
・人は自分が評価されないと力を出さない(集団的手抜き)
・都市生活者ほど、危機管理・防災意識が希薄。
・多くの人がいる場合は責任が分散し自分一人の責任ではなくなる(責任の分散)。
・他の大勢の人がいるとその人たちの目を気にして行動を抑制する(評価懸念)。
・他の人がどう考えているかわからない場合、勝手に緊急性を過小評価してしまう(多数の無知)。
本書に取り上げられている内容は、よくよく自分の体験と照らし合わせてみると、そのような事になりそうなものばかり。
まずは自分達がそのような特性を持っていることを知り、正しい情報を集めることが重要だということに、本書を読んで気づかされた。
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予想外だったことは「パニック防止のための情報規制」によりデマが発生しパニックになるということ。
パニックは恐れるほど起きないこと。
防災意識がマニュアル通りや形だけになるのではなく「一歩先」を考え、意味を理解し習慣にしなければ続くもんじゃない、と感じた。
これ読むと、有事の際に私は静観してるうちに死ぬなぁ。
とりあえず、意識しようと思いました。
道具やマニュアルではなく、意識しておくとよいことが事例つきで載っているので、オススメ。
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出版社 / 著者からの内容紹介
地震列島に住む日本人が知っておくべき防災心理
あなたは、ちゃんと地震に備えていますか?「過去に大地震が起きても、なぜ人は十分に備えられないのか?なぜその被害を忘れてしまうのか?」「災害の現場で人間はどういった行動をとるのか?」本書は、地震における人間の行動と心理を解明する。防災マニュアルなんて読まなくてもいい。防災グッズを買わなくてもいい。災害時の人の本能を知ってこそ、逃げ切る道がある。
準備、心づもりというのはとても大事ですよね。
何よりも準備です。
いろんなことに対して。。。
色んなことに。。。
考えよう・・・
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災害が起きても、みんな「自分だけは死なない」と思っている
が、そんなわけないだろと再認識させてくれる本。
そして、災害時になるべく死ににくくなる為にどうしたら良いかを教えてくれる本。
下記は、最も大切な部分と感じた点です。
★【災害時には空気を読まない】
人間心理的に、一人の時はすぐに逃げるのに、集団でいると(会社・学校など)逃げなくなってしまうそうです(心当たり大いにあり)
他の人が逃げなくても、おかしいと思ったら逃げる。(一人だけ逃げて恥ずかしいなんて思う必要はない。それにより他の人もようやく逃げる気になる)
★災害時には、「まさかね」と楽観視せずにおかしいと思ったら確認する
★【災害伝言ダイヤル171】
使用方法の確認必須ですね。
★『スイスでは、最低2ヶ月間分の食品・物品の備蓄が義務です』
スイスは食料自給率が低く(日本と同じくらい)、有事の際は輸入が途絶えることが予想されているからです。
2011年3月の地震の折、全ての家にこのような備えがあれば、
無事だった家においてある物品が大いに役立ったことでしょう。
これは被災地以外で起きた『買い占め』についても同じような効果を発揮したと思います。
住宅事情で2ヶ月分は難しいにしても、3週間分くらいは備蓄しておく必要があると感じました。
特に、人前だと危機回避行動がしずらいというのはかなり自分に当てはまるので、身につまされました。
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この本は東日本大震災よりも前に書かれている。この時点で「日本人は防災意識が低い」と警鐘を鳴らしているいるにもかかわらず、果たして私たちは今回の震災にどれほど備えがあっただろうか。「コンビニが私の冷蔵庫です」などと言って食料の備蓄ゼロのことはないだろうか。私自身、「いつかは防災袋を買わなきゃ」、「そのうち窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ろう」などと言っているうちに今回の震災に遭った。
また、興味深いのは、地震警報を発令しても、パニックは起こらなかったことである。私たちが一番恐れているのは災害時のパニックであるが、パニックというのはそう簡単には起こらないのかもしれない。むしろ必要以上に落ち着いてしまって、非常時であることを認識できないかもしれないことを恐れたほうが良い。
そしてこれを読んだ私たちが最も気を付けなければならないのは、「ふーん」で終わらせないことである。他人事ではなく、常に最悪の事態に備えて、出来る限りの備えをしようと思う。
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そう、私もまた「自分だけは死なない」と思っている口であり、だからこそ本書を手に取ってみた。結論。「自分だけは死なない」と思っている輩につけるクスリなどない。
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人は「自分だけは地震で死なない」と思う。実は人は逃げない。パニックは簡単には起こらない。などなど防災オンチな日本人の心理が実になるほど、と思わせる例をあげていて分かりやすい。
そう「周りが逃げなくても、逃げる」日本人には必要かもしれない。
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防災心理学から見た災害時対応の要点をわかりやすくまとめてある本。危険なのに逃げようとしなかったり、たとえば地震が起きたら机の下にもぐるといったことが必ずしも適応しない状況もあるといった知識が入ってくる。東日本大震災時の津波が押し寄せる映像や沈みゆくセウォル号の船内映像とか、「どうしてそっちへ行くの?」「なぜ動かないの?」といったことがあるけど、そこにはいろんな心理が混ざっていて、自分だって同じことをやりかねないと思った。タイトルなんかまさにで、何となくそう思っている自分なんだけど、まったく根拠がないし、そもそもそう思い込むことで対策をこうじるのを怠けていることを認識した(だけだけど)。
本論とはあまり関係ないんだけど、1984年の子どもたちはプロ野球選手、宇宙飛行士、スチュワーデス、ピアニストといった将来やってみたい仕事を平均8つ挙げていたのに対し、2003年には平均4つになり、全日本のサッカー選手、アナウンサー、TVプロデューサー、フリーターなど具体的な職業が挙がっていたと。2003年の子たちはたくさんの情報が得られるなかで将来の可能性をカットしてしまい、自分に関係ないものに背を向け無関心になってしまうというのが、なるほどなーと思った。
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2005年出版。ホテル火災、韓国地下鉄火災、阪神大震災、新潟中越地震、スマトラ地震などの事例を基に防災心理学という観点から人間の行動を分析した本。
この防災心理を知っていることで、災害に直面した際にどの様に行動したら良いかが判断できるようになると思います。
災害時の危機管理だけでなく、企業運営でのリスク管理にも役に立つ本だと思いました。
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チェック項目43箇所。災害時、皆でいれば怖くない・・・集団でいると自分だけがほかの人と違う行動を取りにくくなる。専門家が作り出す・・・エキスパート・エラー。専門家がいるから大丈夫。専門家が言うから大丈夫。自分の5感で確認した情報に基づき、自分で意思決定することが大切。「なんかの間違いだろう」。都合のいい情報だけ取り入れてしまう。一般常識がネットで簡単に取れる便利さが落とし穴。自分で見て、聴いて、体験したことこそ知恵になる。地震・津波、過去の事例にとらわれると痛い目を見る。常に最悪を考える。テレビやラジオの情報だけでは人は逃げない。マニュアルになかったから・・・自分で考えられなくなった。パニックは簡単には怒らない。正しい情報を伝えて聴いた全員が一斉に動くことはない。一昔前、情報不足により人びとが冷静な判断力を失ったこと・・・オイルショック。パニック神話を恐れて情報隠しするほうが危険。地震に不安があるが、何も準備していないが5割近く。現実は目の前に憂いが迫らなければ備えられない。今の状態が急激に変わるとは思いたくないのが人間。集団になると無意識に人は手を抜く。自分の責任になると思えば手抜きは減る。考えられるのに考えなかった災害は人災。信じたくないことを信じようとしない。出火したら・・・知らせる、消す、助ける、逃げる。地震、身の回りの安全、火を消す。机に潜って家が倒壊したら意味がない。地震直後はガス漏れがあるかもしれないから絶対使わない。必ず減災できる。
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【由来】
・ダイヤモンド
【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
・ニーモシネ
【目次】