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紙の本
欲をいえば、もう少し突っ込むか、絞るか
2005/05/30 04:59
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安之助 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「強か」、「強ち」と書いて、なんと読むのかと問われたら、すんなり答えられる人は、いないはずだ。答は「したたか」と「あながち」である。では、どうして「強か」と書いて「したたか」と読むのだろう。それは「訓読みとは、中国語としての漢字の意味を、日本語に翻訳したものである」からだ。つまり、「腕をしたたか打った」というのを言い換えれば、「腕を強く打った」ということである。表現の違いだけで、ほぼ同じ意味なのである。
本書で学ぶのは全体で99項目、それぞれにヒントの柱が立ててある。
第一章 知っておきたい読み方の基本
第二章 あの手この手の変則読み
第三章 当て字のいろいろ
第四章 熟語の成り立ち大研究
第五章 字源のたのしみ
第六章 部首がわかれば漢字がわかる
第七章 形をめぐる冒険
各章のタイトルを見てもわかるだろうが、「学ぶ」といっても、そんなに難しく考えなくていい。「広く、浅く」である。207ページの新書だからこんなものだろう。
ただ、個人的にもやもやが残ったことが1カ所ある。それは第五章の「国字」について書かれているところ。先日、名古屋城の「金のシャチホコ」が下ろされた。それを報じたテレビニュースでは、「金鯱(しゃち)」と言っていた。一方、競馬のほうで、日本ダービーの前日に中京競馬場で行われたレース名は「金鯱(こ)賞」だという。第二章とも関連するが、正しい読み方はどちらだろう。悩む。