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紙の本
捨てたら部屋も頭もすっきり爽快に
2009/10/17 00:18
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
「片づけられない女」といった言葉に出くわすことがある。ものぐさで、整理整頓ができない人といった意味だ。でも、これは男女を問わずいることだろう。
あなたのデスクのまわりに資料が高く積まれてはいないだろうか。私も残念ながらその一人だ。捨てるに、捨てられない。捨てる前に資料を一読しておこうと思って読み始めたら、時間がかかり、捨てる前にくたびれ果ててしまう。
そんな経験をお持ちの方には、おすすめできる本である。著者は捨てる技術に関する本を何冊も出している。ここでは極めて実践的な技術が惜しげもなく披露されている。
「とりあえずとっておく、は禁句」、「いつか、なんてこない」、「聖域を作らない」、「持っているモノはどんどん使う」etc
どれもドンピシャリで思い当たる。どうもすぐに捨てるに気になれなくて、あてもなくとりあえずとっておく。いつか使うことになるんじゃないかと思って、何年もとっておく。聖域とは”思い出のモノ”、”記念のモノ”などだが、これがけっこう踏ん切りを悪くさせる。そして、コンビニで買った弁当についてきたプラスチックのフォークを引き出しにしまっていませんかとくる。まるで、自分の生活を見られているようだ。
だから自分の相談に乗ってもらえているかのような感じになる。簡単にいえば、自分の思いこみをきっぱり捨て去ることを勧められる。実際には捨ててしまってもほとんど困らない。捨てる作業中に、「ああ、こんなモノもあったのか」と思うのだが、逆に言えば、すぐに役立つことのないモノを大事に抱えていただけなのだ。限られた生活空間を息苦しくしてしまっている。
そう、著者は単に捨てるだけでなく暮らし方の見直しを提案している。捨てる習慣・癖を身に付けようとある。そうでなければ、いったん捨てても、またモノがあふれる生活が戻るだけだから。
「見ないで捨てる」、「一定量を超えたら捨てる」、「一定期間を過ぎたら捨てる」、「使い切らなくても捨てる」etc
これまでできなかったことが、著者に後押しされてできてしまう。そして、何を捨てたのかさえ、思い出せない。
快刀乱麻に、捨ててしまうシンプルライフの提案。読み終わって胸のすく思いさえする快著である。