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商品説明
修学旅行で眼鏡をはずした中村は美少女でした。それで、それだけ あの夏の心霊事件なつかしく赤電話のみ大きく残る 短歌の可能性を広げ、挑戦する著者の第二歌集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
笹 公人
- 略歴
- 〈笹公人〉1975年東京都生まれ。寺山修司の短歌を読んだことがきっかけで作歌をはじめる。テクノポップバンド「宇宙ヤング」でボーカル、作詞、作曲を担当。著書に「念力家族」ほか。
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紙の本
私にも念力が飛んできた
2005/12/18 07:46
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まかしきょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
深夜見るともなくテレビを見ていたら、笹公人という人が出演していた。なんでも歌人だそうで、いたずらが大好きな可愛らしい犬のようなルックスと、短歌の不思議な魅力が相まって、しばらく忘れることが出来なかった。これが私と笹氏との出会いである。普段ならなかなか接することのない「短歌」というものが、笹氏の影響でとても魅力的に感じられて、最近急に短歌(もどき)を作っている。しかし完成された作品を読むのと、自分で詠むことには、恐ろしいほどの距離があり、改めて氏の作品の素晴らしさにただ感動するばかりだ。
念力図鑑での好きな作品。
音楽にたとえるならば今井氏の貧乏ゆすりはジャズだと思う
レコードの針のノイズに味がある父のテープで聴くビートルズ
鳥の群れがある形なすそれまでを感じの起源(おこり)のように見ている
笹氏は、どちらかというと「面白い」というのが一番よく聞かれる言葉だと思うが、私はイメージが膨らみ余韻の残る、この3首のような美しい作品があるからこその「面白い」なのだと思う。
だから、素人がただ面白い短歌を作ろうと思って作ったとしても、笹氏には及びもつかない。作品の深みが全く違うのだ。
笹氏を師と(勝手に)仰ぐ私としては、この先生のエッセンスを毎日吸収すべく何度も読んでいるが、読むたびに面白いし、素敵だなぁ、と思う。田中秀樹氏のイラストも笹マジックの魅力をさらに増幅させて素晴らしいので、これもまた要チェックだ。
この「念力図鑑」は装丁も素敵で、なんとも愛しくてなんどもナデナデしてしまう私。短歌を読んだり作ったりしたことの無い方でも、肩肘を張らずに、「素敵だなぁ」と思える、大お勧めの作品だ。実は私、他の作品を読んでいないので、早速読もうと思っている。また新しい世界が見られると思うと、ウキウキしているところだ。