紙の本
『お茶と探偵』というよりは『お茶>探偵』
2006/12/20 15:18
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浅葱 翔 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ティーショップを営む女性、セオドシア・ブラウニングが
持ち前の知識と広告代理店勤務時代に培った行動力を駆使して
身近に起こった殺人事件に挑む話です。
ティーショップの経営者が主人公ですから
それはそれは様々なお茶やお菓子がわんさか出てきます。
それを彩る食器類もそれに負けず劣らずの素敵な物。
本書を傍らにスケッチしたり
お菓子・茶辞典を引っ張り出したりと
なかなか大忙しだったのですが
肝心の彼女自身の探偵能力は……。順を追って説明しましょう。
彼女の出張ティーサロンでカップを持ったまま死んでいる男が発見され
その殺害容疑が自分の従業員に掛けられたセオドシア。
従業員に嫌疑を掛けた警察なんて当てに出来ないし
このままでは店の信用は落ちる一方。
そこで彼女は独自に事件の真相解明に動き出す…
動機は素晴らしいのですが、残念ながら彼女には
探偵として非常に致命的な部分が存在します。
彼女は『一般人』な訳です。殺害現場にいた事を除けば
世界的に有名な探偵でもなく、警察に知り合いもいません。
ですので、死因などの重要だと思われる証拠が集められません。
そこを持ち前の行動力で補おうとするのですが、今度は
闇雲に証拠を集めている感があります。
色々証拠を集めて(どの人も怪しいわ。どうしよう…)な状態になります。
そんな彼女ですから物語の終盤まで犯人に気がつきません。
気がついた時には犯人に襲われている状態。
彼女の知識と推理力が事件担当の刑事に
何かしらの助言を与えた事は事実なんですが
良くも悪くも彼女が『一般人』である事を根底にして物語が展開します。
悪いという訳ではありません。新鮮でした。
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お茶と探偵シリーズ1だそうです。
サウス・カロライナ州のチャールストンで「インディゴ・ティーショップ」を営むセオドシア・ブラウニングは、毎年恒例の出張ティーサロン「ランプライター・ツアー」を今夜に控えててんてこ舞い。ティー・ブレンダーのドレイトン、パティシエのヘイリー、その友人ノベサミーの協力を得て大盛況のイベントも店じまいと言うとき、お客の一人が、ダージリンのカップを持って死んでいた!毒を盛られたのだ
!あらぬ疑いをかけられた店と友人のために、セオドシアの大活躍が始まった・・・・
紅茶とお菓子がいっぱい、って言う帯に惹かれて買った一冊。
アメリカではお茶のブームがやってきてる、そうで、随所にお茶のいろいろが出てきますし、随所に「ドレイトンのマメ知識」とか「ワンポイントアドヴァイス」そのほかがあります。登場人物はみな個性的で、その上優秀な雑種のセラピー犬まで出てきて、興味を持ちやすいように書いてあるし、読みやすい。
で、ミステリとしては・・・・・登場人物の描写に力を入れすぎたのか、ストーリーと言うほどのものは・・・いきなり事件が起きていきなり解決、って感じかな。シリーズが途中で化けるということもあるので、もう一冊ぐらいは読んでみるかも。
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可愛い装丁と、コージーらしい設定。つい手にとっていました。舞台は南アメリカのチャールストン。あの「風と共に去りぬ」のレット・バトラーの出身地です。その当時の雰囲気を残した街の描写が嬉しいですね〜。そんな古きを重んじる街のティーショップのオーナーがセオドシア。彼女は絵の可愛らしい女の子の雰囲気とはちょっと違って、広告業界でバリバリに働いた経験をもっています。有能で面倒見のいい、ある種のキャリアウーマン。普通のコージーミステリの探偵とは一味違う活躍を見せてくれます。もちろん紅茶のレシピは見所の一つ。紅茶はティーバッグで淹れてる私でさえ、香りを楽しんでみたいと思いました。中国茶や日本茶も沢山出てきます。先日刊行されたシリーズ第二弾のタイトルにはグリーンティの名が。これはシリーズ揃えて紅茶の教科書兼娯楽小説として活用しなくては。
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電車の中で、とても素敵な表紙の洋書を読んでいる人がいて、こっそり除いて、タイトルを暗記した。それが"Death by Darjeeling"この本のオリジナルだった。
その花と緑でいっぱいの素敵な表紙とあまりにも違う訳本に愕然としつつ、読んでみたら、読みづらいったらないんですけど。主人公セオドシアの話し方も店を一緒にやっているドレイトンの話し方も、イメージと全然会わず。
訳のせいだけじゃないのかもしれないんだけど。
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紅茶専門店、というわりにそれが活かされてなかったような。
お菓子や飲み物、自然描写はとてもよかったのですが、事件そのものはイマイチ。
いきなり勝手に解決したようなかんじでした。
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ミステリであり、おいしいものがたくさん出てくる私の好きなタイプの本。展開は「え?!」って納得しかねるとこもあるんだけど、それでもおもしろい。
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たまにこういうコージー・ミステリが読みたくなる。
おいしそうなお茶やお菓子の描写に誘われ、アール・グレイを飲みながらの読書。
登場するキャラの魅力も、ミステリとしても、いまひとつな印象だったけれど、シリーズをもう何冊か読んでみようと思う。
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紅茶好きなので読んでみようかと思っていて、やっと読みました。
海外のものだと、向こうでは常識とかあたりまえのことなのかもしれないけれど、
こっちでは「?」と思うことがあるので、
注釈とかつけて欲しかったなぁ。
所々に入るお茶の知識は好感が持てました。
2巻以降に期待してみようかと。
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部屋にあった。
買ったのは中学生ぐらい?
紅茶とお菓子がいっぱいで、読んでいて楽しかった気がします。
ミステリーだったかな?
当時は続編も買うぞ!ってなってたけれど買えずじまいです;;
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なんとなーく、裏表紙を読んで買ってみたらば、大当たり☆
こんなお店に行ってみたいわぁ。
初めて手に取った時は何年前かしら?
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お茶の専門店を営むセオドシアが探偵を務めるシリーズ。
軽くてスイスイ読み進められます。
シリーズを読んでいくと、お茶に詳しくなります。
自分が知っているお茶や日本茶が出てくると
(まして褒められていると)ちょっと嬉しい。
お茶と一緒に出しているサンドイッチやお菓子が
すごく美味しそうで、こんなお店が近所にほしい。
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お洒落なティーショップ、美人な探偵店長、そして殺人事件。ヒロインが魅力的かつ、お茶やお菓子がとても美味しそう。ミステリーとしても意外な展開が面白い。
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14年間の広告会社勤めの後、紅茶専門店を開いたセオドシアは36歳。
たっぷりした鳶色の巻き毛の美女で体格もよく、なかなかしっかり者のようです。
アメリカ屈指の茶葉鑑定人で初老のドレイトンと、腕の良いパティシエのヘイリーと3人で切り回しています。
ヘイリーの同居人の綺麗な娘ベサミーも時々手伝いに来ていました。
地元の催し「ランプライター」の出張ティーサロンで、最後に残った客ヒューズ・バロンが座席で死んでいるのを発見。
発見者のベサミーが疑われます。
不動産開発業者で、嫌われ者だった被害者。敵はいくらでもいそうなのですが…
サウス・カロライナのチャールストンを舞台に展開するコージー・ミステリの1作目。
作者の好きなことを詰め込んで書かれたような愛情が感じられます。
店は歴史地区にあり、美しい建物が近所にたくさん並んでいます。
南部の温暖な気候とのんびりした人の気風、美しい自然。
ちょっと行けば海があり、外で食べるのも楽しい美味しい食べ物と盛りだくさんの心地よさ。
忙しい仕事を離れて好きなことをやっている充実感もあって、さも嬉しげに描かれています。
今のところ恋愛までは行かないけど、近づいてくるハンサム達も。
両親は既にないけれど、農園に住む優しい叔母がいます。
愛犬アール・グレイは、なんとセラピー犬。
施設を訪れて、入所している人にさりげなく近づき、そっと心を慰めます。
書きっぷりはいささか素人っぽいけど、基本的に身近な人の感じが良く、癒されます。
2005年翻訳発行。
2010年9月初読。
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本を開くと何度もでてくるすご~くおいしそうな お茶と お菓子、そしてミステリ。
この本を読むまで私は、推理小説を読んだことがありませんでしたが、
この本をキッカケに推理モノの本を読むようになりました。
ミステリがすんごい好き!と言う方にはもしかしたら物足りないかもしれませんが、
普通に読む分にはちょうど良いかと存じます~。
午後の優雅な一時にいかがでしょうか?(´ω` )+
さて、この小説との出会いは忘れられません。
通っていた短大図書館の廃棄本コーナーに置いてありまして。
タイトルと可愛い表紙に魅かれて拾ったのですが、いざ本を開いてみると、
お話の進み方や、主人公セオドシアが営むティーショップの雰囲気や、登場人物達が、ものすごい好きで。
この本を拾ってから四、五年経つと思いますが、今も大好きなシリーズです(・▽・)
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可愛い表紙と、ティーショップが舞台ということで、手に取ってみました。
コージー・ミステリーというジャンルが初めてだったせいもあってか、とても楽しく読むことができました。
メインパーソンであるティーショップの4人のやり取りがとても好きです。
街並みなどの風景や、香りが漂ってきそうなお茶やお茶菓子の描写もとても素敵で、その世界の中に潜り込めたような気分でした。
ミステリーに関しては、終盤までもったいぶった上に、斜め上に飛んで行ったような展開で、推理して楽しむには少し難がありそうです。
「お茶:探偵=7:3」といった比率でしょうか。