紙の本
夢を持てなくなったのは、子供よりも大人ではないだろうか?
2005/11/17 21:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真琴。。〆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京タワー建設中の、昭和33年の物語。
貧しくても幸せな暮らしがそこにはあった。
映画化されて話題になっているので内容は知られていると思うが、純粋で温かな世界が広がっている。
物が溢れ、夢や希望が持てない現代は、子供にとって飢えた時代と言われている。しかし、子供の夢を育てることも、大人としての大切な仕事だったに違いないと感じてしまう。
私が感じた決定的な違いは子供ではなく、何と言っても大人達だ。
本当に飢えているのは、夢を持てない大人達ではないだろうか。
現代の大人である自分にも責任はあるのだが、「昔は良かったなぁ。」と言わずにはいられない作品である。
4月〜3月まで、短編で12の物語が描かれているが、私が1番好きなのは、1月「野球キャラメル」のシールを100点集めて望遠鏡を貰うお話。
我慢しきれず号泣してしまうほどのシーンはないが、ジュワッと涙が浮かぶ所は何箇所かあるので、電車で読む方には要注意です。
紙の本
映画も見たい
2020/02/22 14:11
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
真剣に映画を見たことが無いのですが、見てみたくなりました。
自動車修理工場の社長さん同士のやり取りがおもしろいです。
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映画が大好き♪
映画を見た影響で読んだ本。
昭和30年に行ってみたくなる.+:。(´ω`*)゜.+:。
便利なパソコンや携帯なんてなくても、
人の温かみのあった時代。
『今』を考えることのできる本でした。
映画との違いが多くあって、それも楽しめました(´∀`∩
けど映画ではっきりしなかった部分が、
小説ではっきりするわけではなかったな(´-ω-)人。o○
でもそれでも満足いったし、短編がいくつもある感じで読みやすかった。゜+.ヽ(´∀`*)ノ ゜+.゜
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まだ缶ジュースが珍しくって、
カレーがご馳走で、
テレビでは力道山や月光仮面が大活躍で、
缶ピールや、冷凍食品なんて夢のお話しだった頃。
東京タワーだってまだ完成するかしないかの昭和33年ごろのお話し。
今は携帯やネットなどの便利なものがあるけど、
便利なものに囲まれているからこそ、こういった時代ってどんな暮らしだったのか覗きたくなります。
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心温まる作品がよかった。
1話完結なのだけれど、12ヶ月(1年を通して)の12話
古きよき昭和の時代って感じがした!!
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映画の方は見たことがあったのですが、世界観以外はわりと別物でした。映画の六ちゃんとか小説では男だったし。しかし12こ短編はどれも心がほんわかする感じで良作。最後の話だけ敢えて現代の話を持ってきたあたりがうまいよなぁ。
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昭和の「古き良き時代」を舞台とした物語。
東京タワーができたり、インスタントラーメンが発売になったり、力道山の試合をテレビでみんなで見たり、現在当たり前のようにあるものが、初めて登場し、それにみんなが驚いたりする。パソコン・携帯電話がない"不便"な時代であるものの、人本来の温かみをつい羨ましいと思ってしまう。
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なんだか期待しすぎました。
映像が見たいと思ってしまった本ですね。
いまだ見てないけど・・・
んー。
淡々と読んでしまいました。
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映画のノベライズと思いきや、違う。いい方向に期待を裏切られた感じ。
粒ぞろいの短編集。
郷愁感とか、そういうものは抜きにして、いい。
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ちょっと前に映画になってヒットした本だな~と思って借りてみました。原作は漫画なんですね。
流石に東京タワーが作られた時代に自分は生まれてませんが自分が子供だった頃ってノスタルジイを感じると言うか今よりも良い時代だったような気になります。
実際どうだったかはおいとおいて。
そんなことを考えながら読みました。
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お父さんがたまに持って帰ってくる週刊誌に原作コミックが載っていて
なかなか面白い、と言っているのを聞いたことがある気がする。
本を読むまで映画の元になったのがあのコミックだと繋がっていなかった。
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昭和に生きたことはないけれど、とても懐かしい感じがしました。
このタイプの作品は初めてでした。
個々の立場からみた昭和が描かれていて、前の場面では主役だった人が脇役になってたりするんです。
昭和から平成へと急速に変化していった時代。
でもあの夕日は今も変わらない。
映画もオススメです。
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暇潰しに読みはじめたら中々面白い。映画の原作でもなく、漫画のノベライズでもなく、程よい短編集でした。
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映画を見てからこの小説を読みました
映画にはなかったけれど、心温まる話がたくさんありました
特に、望遠鏡をわざわざ買ってきてくれたおじさんの話にはジーンときました
いま、見ず知らずの他人のためにここまでしてくれる人がいるんだろうか
そして自分が同じ立場ならそんなことができるだろうかとあらためて考えさせられました
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正直ナメてました。
どうせ高度経済成長期を懐かしみ賛美する、単なる懐古主義の作品なんでしょ、と。
だから、映画が話題になっても今まで手に取ることもしませんでした。
ですが、なんかの気の迷いか、たまたまブックオフで目にして購入し、読んでみました。
これが非常におもしろい。やはり食わず嫌いや、安易なレッテル貼りは損することも多いと改めて痛感させられました。
作品自体は昭和33年の東京のとある下町を舞台に、人々の暮らしや繋がりを描いたもの。4月から3月まで毎月1つずつ、計12のショートストーリーで構成されています。
そこで様々な出来事が起こるわけですが、何と言っても大人から子供まで登場人物がみな暖かい。もちろん、比較対象として悪者に該当する人たちも出てくるのですが、それ以上に暖かい人々の輪が救ってくれる。
貧しくとも、不器用でも、そこには確かな人と人との繋がりがあった。
安易な懐古主義には与しないつもりですが、読み終わった後に心がほっこり暖かくなる、素晴らしい作品であるのは間違いのない事実です。