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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2005.9
- 出版社: 河出書房新社
- サイズ:20cm/224p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-309-26851-X
紙の本
世の中ついでに生きてたい
著者 古今亭 志ん朝 (著)
落語の話、芸談、そして父志ん生の思い出などなど。座談の名人でもあった志ん朝師匠の選りすぐりの名調子。山藤章二、中村勘九郎(現・勘三郎)、江國滋、林家こぶ平(現・正蔵)など...
世の中ついでに生きてたい
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商品説明
落語の話、芸談、そして父志ん生の思い出などなど。座談の名人でもあった志ん朝師匠の選りすぐりの名調子。山藤章二、中村勘九郎(現・勘三郎)、江國滋、林家こぶ平(現・正蔵)などとの対談集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
僕ら、廓を知らなくとも廓話はできる | 山藤章二 述 | 7-19 |
---|---|---|
最期まで高座に燃やした志ん生の執念 | 金原亭馬生 述 | 21-37 |
“普通の人”の感覚でないといい仕事はできない… | 池波正太郎 述 | 39-54 |
著者紹介
古今亭 志ん朝
- 略歴
- 〈古今亭志ん朝〉1938〜2001年。東京生まれ。落語家。古今亭志ん生の次男(長男は金原亭馬生)。57年入門、62年真打昇進し、古今亭志ん朝を襲名。俳優活動でも知られた。
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紙の本
古今亭志ん朝の対談集「世の中ついでに生きてたい」に涙する。
2010/12/20 17:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オクー - この投稿者のレビュー一覧を見る
2001年に亡くなった古今亭志ん朝さんの対談集だか、この本には泣
かされた。対談の相手は山藤章二、金原亭馬生、結城昌治、池波正太郎、
池田弥三郎、中村勘九郎(当時)、荻野アンナ、江國滋、中村江里子、
林家こぶ平(当時)と多彩。山藤さんとの対談が1973年で最後のこぶ
平との対談が2001年、時系列に並んだ話を読んでいると落語家志ん朝
の話っぷりがよみがえってきて…なんというかそれだれで懐かしさがこ
みあげてくる。しかも、話の中にいろいろと「これから」のことが出て
くるので、これはもういけない。本当に早すぎなんだよなぁ…と今にな
っても悔しさでいっぱいになってしまう。
中身に関して言えば、志ん生師匠の思い出話から落語論的な深い話ま
でいろいろあって本当におもしろい。特に落語好きだった江國滋との話
がいい。志ん朝が「落語は弱い芸だ」と言っているのが印象的だ。たと
えば立食のパーティなどで一席なんていっても絶対うまくはいかない、
食べ物が出てるだけでダメな芸だと彼は言う。その弱さを自覚していた
ところが志ん朝の強さでもあった。最後のこぶ平との対談は亡くなる少
し前、「こぶにはスターになってもらいたい(中略)売れなきゃ許さな
いと思ってますよ」という言葉には万感の思いがこもっている気がした。