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商品説明
旅に持っていくバッグは、ある程度たっぷり入って、普段の格好にしっくりくるようなデザインで、帰りに増える荷物にも対応できて…。ボストンやトートなど、旅のスタイルに合わせた10のバッグの作り方を型紙付きで紹介。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
越膳 夕香
- 略歴
- 〈越膳夕香〉女性誌の編集者を経て、バッグ作家に。雑誌で作品を発表するほか、ホームページにてオリジナルバッグの販売を行う。
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紙の本
たとえ作れなくても見るだけで楽しい旅行のバッグ
2006/01/09 19:06
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山頭火の桜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔、旅行に行く前にバッグを作っていたことがある。それもよりによって旅行の前日にほぼ徹夜で作るものだから、肝心の旅行は眠くて仕方がなかった。3年ほど続いたろうか、その後はすっかりご無沙汰してしまったが、この本のタイトルを見てあの頃の気持ちを思い出した。
ところがこの本のバッグというのは、私が作っていたような簡単なものではなく、普通に売っているものと遜色ないものばかり。特に最初の作品、アルミ口枠入りのウールツイードのボストンバッグは、がま口タイプの口枠が付いているもので、このタイプが手作りでできるのかとちょっとびっくりした。もちろんとても簡単にとはいかないが、作り方を読んでみると、なるほどこんな風に口枠を入れるのかとわかって、なかなかおもしろい。
またこの本の楽しさはなんと言っても、作品の美しさ。表地が無地なら裏地はストライプや鮮やかな柄物、表地が柄なら裏地は思い切った反対色の無地など、布地の選択には本当にうっとりさせられてしまう。作者は旅行に行く先々で、蚤の市や生地問屋街で布を探しては旅の記念に買い、それをストックしておいて次のバッグを作るのだという。その布にぴったり合うデザインが見つかるまで寝かせておくのだろう、五年も寝かせておいたという表紙の作品の布地は、モノトーンの印象的な図柄に裏地は鮮やかな真紅。麻でできているのだが、たっぷり物が入るのは見ての通り。骨董市に行ったときに買ったものがたくさん入るようにだそうだ。用途に合わせて作れるのは手作りならでは。
もうひとつうれしいのは、すべてのパターンではないのだが、おそろいのサブバッグが付いていること。旅行には大きなバッグとは別に必ず小さなバッグを持つものだが、それがお揃いなんて、なんともおしゃれ。特にかわいいのが、ヒッコリーストライプをパッチワークに縦横に並べて作ったボストンバッグに付いている丸いポシェット。丸型をちょうど十字に区切るように縦横にパッチワークになっており、ストライプがとても活きている。売っていたら買ってしまうかもしれない。(自分で作れよ・・・)
なかなか時間が取れないので、すぐには作れなさそうだが、いつか作ってみたい!と思わせる素敵なバッグてんこもり。カーブがある作品(だけなのが残念)には実物大の型紙が付いている。腕に覚えのある方、私と同じで作るのはちょっと無理そうな方、見るだけでも楽しい十の作品を是非見てみて下さい