紙の本
日本人に向けたマネジメントの父の言葉
2021/07/31 23:46
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投稿者:empath - この投稿者のレビュー一覧を見る
混迷した世界の中で、新しい秩序へと向かう重要な役割を果たす国2つ。一つは英国で、もう一つが日本。英国が大西洋を挟んでヨーロッパと米国を、日本は太平洋をはさんで米国とアジアを結ぶ「橋」となることが求められると、私たち日本人に残したメッセージがコンパクトに分かりやすく書かれています。
日本の強みとしては、「日本ほど見事に西洋化した国は他に例がなく、一方で非常にメンタリティの異なる中国ともうまく折り合っていける、きわめてユニークな特長を持っている」で、「日本が獲得してきた国際社会でのポジション」を上手に活用できるかが成否を分ける要因と指摘。
その中で、知識労働者の生産性を高めるために、個の能力だけでなく集団として機能することが大事だとしています。しかもドラッカーは、集団のことを”グループ”ではなく、”チーム”という言葉を使っている。1+1が2ではなく、3にも4にもなる、相乗効果が働かせることができるかが肝ですね。そのために集団学習の必要性が益々高まっています。ワークショップやファシリテーションがどれだけ世の中に浸透するでしょうか。
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2006/2/11図書館で借りる。従来のドラッカー氏の著作の繰り返し的な内容と感じました。できれば翻訳版でないものを読みたかったが、これって日本語版限定なのでしょうか?
日本に対する期待や提言については、改めて思うところあり。
遺作となってしまい、大変残念です。
(ただ、所々挿入されている写真が意味不明。)
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故P.H.ドラッカーが日本に対して残したインタビュー形式の著。日本へ対する期待は、JAPAN IS NO1の時代への回帰を駆られる熱い1冊。経営者向けの1冊ではあるが、自分のような社員でも十分読む価値ある1冊。無理やり1冊の本にしたようで、内容的には少ないのが残念。意味不明の写真の挿入が多い。
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まるで今の悩みを解決してくれるような内容。これは偶然なのか、必然なのか。この本は、1ページにたくさん字がかかれているわけでもないので皆さんも簡単に読むことが出来ると思います。そして、何かここまで自分たちの国、日本を考えてくれてることに感謝すら覚えると思えます。それをバネとして、これから頑張って行きたいと思います。上の本に少し小さいですが書いてあるように『全日本人必読!』とありますが、ぜひ読んでもらいたいです。今まで紹介したような、武士道の大切さとかそんなちょっと右?的なものではなく経営の父と呼ばれたドラッカーさんが、日本人でない彼が、ここまで日本のことを考えてくれていることを知って欲しいのです。そして、たくさんの言葉が私を癒してくれましたがその中でも、今回一番響いたのが『何をしたいか』ではなく『何をすべきか』を考えて行動すること何か、『あぁーー・・・・』って心打たれた気がします。何をしたいかではなく、何をすべきかを考えていきたい。そんなことを当たり前のように伝えてくれる素晴らしい本です。
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気になったところのまとめ。
?情報化社会の中で、最も苦労するのは、日本である。
?私達に今訪れているのは、18世紀以来の根本的な世界の変化である。
?金融を基盤とした世界経済から、情報を基盤とした世界経済への移行期。
?これからの製造は労働集約型ではなく、頭脳集約型。
?日本の年功序列制度は弊害だが、終身雇用制度については、むしろ残したほうがいい。
?日本人のものの考え方の大きなリスク。日本人の多くが問題重視型の思考様式にとらわれていて、機会重視型の発想をもっていない。
?起業家精神は日本のお家芸でもある。
?われわれの事業の目的は何か。この事業の成果はなんなのか。そのために何をすべきなのか。−日々の仕事に自ら動機を持っている人は、すべからくこのような問いかけを意識する習慣を有しています。
?短所には見切りをつけ、長所を伸ばすべき。
?グローバル経済において、インド台頭の象徴。インド人の英語力、情報技術に関する豊富な知識、そしてきわめてローコストな労働力。
?新しい秩序へと向かう、混迷した世界の中で重要な役割を担う二つの国。イギリス、そして日本。−イギリスには大西洋をはさんでヨーロッパとアメリカを、そして日本には太平洋をはさんでアジアとアメリカを結ぶ橋になることが求められている。
でも、日本なら上手くやり遂げることができるのではないかと私は思う。日本ほど見事に西洋化した国は他に例がなく、一方で非常にメンタリティのことなる中国とも上手く折り合っていける、きわめてユニークな特徴を持っているから。?失われた10年という言い方は間違い。日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目=移行期。
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知の巨人の遺言。
この人の本がもっと読みたくなった。
この人はどんな風に考えていたのか、
この人にはどんな風に世間が見えていたのか、
知りたい。
以下、抜粋。
「新しい秩序へと向かう、混迷した世界の中で、重要な役割を担う二つの国があります。
一つはイギリス、そしてもう一つは、他でもない、あなたたちの国・日本です。」
「「この限られた期間で自分にできる仕事は何か」「何に集中すべきか」「それは本当に重要なのか」、そして「それは部下や上司、同僚に本当に理解されているか」を確認します。なすべきことを考え抜き、なすべきことの中で何が一番重要かを考え抜く姿勢を貫きます。
興味深いことに、このような習慣を持つ新に有能な経営者ほど、決断を下す機会が非常に少なくなります。ただ、優先順位だけを決めていくことになるからです。」
「また決定とは、「将来に対する現時点でのコミットメント」でもあります。残念ながら、人間は正確に未来を予測する能力を持ってはいません。決断したとおりにことが運ぶ可能性はせいぜい50パーセントであり、残りの半分はうまくいきません。
だからこそ、リーダーは注意深く人の話に耳を傾け、チャンスとリスクのバランスを考え抜き、人選にできるだけの時間を割く必要があるのです。」
「組織階層の中で確固とした権限を与え、決定を下させ、個人の責任の範囲でタスクをこなさせる。これを繰り返し行うことで、その人間の強みを引き出し、イノベーションにつなげることができるのです。」
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イノベーション、起業家精神。
偉大なるドラッカー、最後の言葉です。
この人の考え方一つ一つが、自分の糧となっています。尊敬する人物の一人です。
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知の巨人-P.F.ドラッカーによる金言集。文字数もかなり少なく、要点だけがまとめてあるため、短時間で読むことができる。また、ふと思い立った時にまた開いて活用することができる。何よりも素晴らしいのはやはりその内容。巨人の言葉を忘れないように、何度も手に取り、開きたいと思う本。
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直面している問題への提議、そしてやるべきこと。日本人として、来るべき未来に向けてやってやろうじゃねぇかとやる気にさせてくれる。
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先の未来の予測が書かれている。知識労働者として、自らの責任で、生涯学習することが必要。?知識労働の生産性を高める必要を、真剣に考える必要がある。?「われわれの事業の目的は何か?この事業の成果は何か?そのために何をすべきか?」?「何をしたいか」でなく、「何をすべきか」を考えて行動する必要がある。
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この本のタイトルに、”遺言”と称されているように、
私たちに対するメッセージのような本で、非常にわかりやすく、読みやすかった
日本、そして私たち若者の目指すべき道を、示してくれると感じた
・20年後の日本に期待する
この課題を乗り越え、知識労働の生産性向上に努めていけば、二十年後の
日本もいまと変わらず世界の製造業のメインパワーであり続けるでしょう。
計画、設計とマーケティングなど、高度な頭脳だけを国内に残す形で。
・情報経済が主軸となる今後の世界経済の中では、日本が最も苦労する国に
なるでしょう
・世界経済を最も理解している会社
中国市場において、リーディング・カンパニーになることを明確に
意識している企業をあげるとすれば、ソニーと松下でしょう
新しい世界経済を理解し、好機に目を向けているという点で、この両社は
アメリカやヨーロッパなどの企業よりも先にいっています。
・成果を得るために、どんな強みを活かして、何をしなければならないか?
ー経営の本質は、すべてこの一言に言い表されている
・人はリーダーに生まれない。
生まれについてのリーダーなどを存在せず、リーダーとして効果的にふるまえる
習慣を持つ人間が結果としてリーダーに育ったのだ。
・成果をあげる唯一の方法
絶えざるスキルアップを達成するために、最も重要となるのは、自分の強みを
把握することです。
自分が何を得意とするのかを知り、磨きをかけていくこと
→これこそ個人のイノベーションの要諦であり、成果を挙げ続けていくための
唯一の方法です。
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よかtた
競争を抑制することが悪いんだ
そういう流れを止めるからなおさら流れが悪くなるんだ
やっぱ何でもそうっすね
悩むのもやめるからもっと悩む
だったら悩むことをやめるな!
悩むのをやめるのはきっと死ぬときだ!!
とことん悩め!
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昨年11月に亡くなった、ピーター・F・ドラッカーについて、2005年11月12日のエントリーで書き、反響は無かったが、ドラッカーの本を読んでいる人は多いと思う。彼の遺作となる本を本屋で見つけ、出張の行きの新幹線では読めそうもなかったので、アマゾンで出張先のホテルへ届けるようにと注文し、帰ってくるまでに読み終えることが出来た。
著者はドラッカーとなっているが、正確にはインタビュー形式の記録といった方が正しい。療養所で過ごしているドラッカーに対して、次々と質問を投げ掛け、それに対してドラッカーが単刀直入に、淡々と答えていくというものである。
ドラッカーの言葉は、実に分かりやすく、的を得たものである。唯一ドラッカーが答えられなかった、いや答えなかったものかもしれないが、それは、これからの時代の変化に対する過ごし方である。この100年いや、50年で考えても、世の中は大きく変わってきた、戦争に続く、産業発展、その渦中に生きてきた人にとっては、もしかしたら今の変化もその続きだと感じることが出来るのかもしれない。私たちは、あまり変化の無い時代を過ごしてきただけなのかもしれない。
文中には、日本に対するアドバイス、コメントも多く、それらの多くは私たちの世代が共感するものが多いと感じた。特に経営、経営者についての文章は、「まさにその通り」と言いたくなるものばかりであった。入門書としても、十分読み応えがあり、今後を示唆してくれている良い本だと思う。課しだし希望の方は、コメントをお願いします。
ドラッカー死去(2005/11/12)
http://radishu40.blog19.fc2.com/blog-entry-44.html
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資本主義ってゲロ吐きそうになる。
資本持ってない人間は、人にあらず。
富を生み出す機械なり。
金も地位も何も持たない自分は
知恵という資本を持たなければならない。
俺は激動の日本をこの目で見たい。
08年下期から大きな変動が起きます。
世界同時恐慌
うちの会社内でもかなり悲壮感漂わせているわけですよ。
何をやっても儲かりません、と。
どんな施策打ち立てても効果ありません。
コストインフレに太刀打ちできません、と。
なんだかもう、官製不況で、グローバルレベルで不況で、どうしようもなくね?
俺たち働く意味あるの?
毎日ノルマノルマで、疲れてしまったよ。
ちゃうんねん。
結果が出ないからってペシミズムに走ってる場合じゃない。
ドラッガーの言葉が、弱った日本と、弱った俺を救う。
日本が直面しているのは危機ではなく、時代の変わり目である。時代が変わったことを認め、その変化に対応していくための意識改革に取り組むべきである。
変化を拒絶してはならない。
従来の世界とはまったく異なった世界が、いま私たちの眼前に登場しつつある。今後30年間続くこの転換期は、非常に困難で苦しい時期になるだろう。新しい秩序へと向かう混迷した世界の中で、重要な役割を担う国が2つある。その1つがあなたたちの国、すなわち日本である。
情報経済が主軸となる新時代の世界経済の下で、最も苦労する国は日本である。つねにイノベートを追求し、新しい価値を生み出すことでしか、日本は生き残る道はない。
「自分の仕事は何か」を問い
「何が自分に適しているか」
「何が自分に適していないか」を、突き詰めるべきである。
どんな職業であれ、有能な人間は自分の得意・不得意を熟知している。
そしてそれを知り抜いているがために、生じた変化に柔軟に対応することができるのだ。
何か、具体的に何をすればいいのかわからないけど、頑張って下積みしようって気持ちになれる言葉です。
社会人になってから、「言葉」をストックするようになりました。
ストックした「言葉」は時間が醸成してくれます。あるいは、ある意味腐ります。
4月に共感してメモした言葉を、9月に読むと何とも言えない気持ちになるのです。
「あーあの時の熱い気持ち、ちょっと消えてきちゃってるな」と。
昔の自分が、あんな気持ちで頑張ろうって思っていたなら、
今の自分、へこたれている場合じゃないなって、思えるんだよね。
煽られっぱなしですよ、昔書き留めた言葉たちに。
言霊の力です。素敵。
さっき引用したドラッカーはオススメです。
時代の移ろいをヨミきった男、カッコヨス。
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2009/2/23借
第一章:世界はどこへ向かっているのか
第二章:日本のいま
第三章:仕事に起こった変化
第四章:日本が進むべき道
第五章:経営とは? リーダーとは?
第六章:個人のイノベーション