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紙の本
世界の不思議な家を訪ねて 土の家、石の家、草木の家、水の家 カラー版 (角川oneテーマ21)
著者 小松 義夫 (著)
世界の家を撮り続けて30年—各国の世情も伝わる取材秘話。“人が住む形”はおもしろい!政情不安定な国や撮影困難な地域を、地図と勘、経験を頼りに縦横無尽。時には撮影中に食事に...
世界の不思議な家を訪ねて 土の家、石の家、草木の家、水の家 カラー版 (角川oneテーマ21)
世界の不思議な家を訪ねて ――土の家、石の家、草木の家、水の家
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商品説明
世界の家を撮り続けて30年—各国の世情も伝わる取材秘話。“人が住む形”はおもしろい!政情不安定な国や撮影困難な地域を、地図と勘、経験を頼りに縦横無尽。時には撮影中に食事に誘われたり、あまりの気持ちよさに昼寝をさせてもらったりすることも。しかし検問所でのトラブルや、危険地帯で“死の匂い”を感じることも日常茶飯事。欧米でも評価が高い、行動する写真家の世界“行きあたりばったり”紀行—。【「BOOK」データベースの商品解説】
土の家、石の家、草木の家、水の家…。100以上の取材地から、エピソードに富む18カ所を厳選。政情不安定な国や撮影困難な地域を、地図と勘、経験を頼りに縦横無尽。行動する写真家の世界「行きあたりばったり」紀行。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
小松 義夫
- 略歴
- 〈小松義夫〉1945年生まれ。写真学校に学び、スタジオカメラマンを経て、南米・東欧を皮切りに取材を続けている。ヒマラヤK2の登山隊にカメラマンとして同行。著書に「地球生活記」「K2に挑む」等。
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紙の本
淡々として不思議に心にしみいる文章
2006/05/13 19:39
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
随筆というのか紀行文というのか、自分の目で観察したことと印象に残ったことを、何の飾りもなくそのまま記述している。芭蕉の奥の細道のような古典を典拠とした修辞法などは使われていないのだが、不思議と心にしみいる文章であり、その淡々とした語り口に味わいがある。写真家による世界の不思議な家の写真集であるはずだが。
欧州三か所、北米一か所、南米三か所、アフリカ三か所、イエメン二か所、豪州一か所、東南アジア五か所、のそれぞれの土地で著者自身が撮影した、土の家六、石の家四、草木の家四、水上の家四、の写真が掲載されている。どれもこれも、それぞれの土地の産出物を使用して、伝統的な建築方法で作られた、独特の形態をした、不思議な家である。コンクリートと鉄とガラスでできた現代建築物とは異なり、それぞれの土地柄・気候に適合した、落ち着きと安心感と、さらにいえば癒しをも感じるような、不思議な味わいのある家々である。写真を見ているだけで奇妙な楽しさがある。
それぞれの写真に付記された、撮影旅行の計画、旅程、撮影過程、等を述べた文章がまた不思議である。何の工夫も細工もなくたんたんと記述されているが、逆にそれが名文といえるまでになっている。どのようにしてこのような文の書き方を習得したのであろうか。かなり危険な地域へも、自分でに事前調査、準備をして、現地になじみこむような個人による撮影旅行の体験を繰り返しているようだが、それと何か関係があるのだろうか。