紙の本
これ、めちゃ面白です。読まなきゃ損ですよ、、。
2007/02/26 17:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、話題の一冊で、みなさん絶賛していました。
北上次郎さんも、褒めてたし、NHKの週刊ブックレビューでも
扱っていたし、(多分選者は、女優の富士真奈美さんだったと思う)
本の雑誌の上半期のベスト10冊にも選出されていたし。
で、読んでみたら、めちゃ面白!!。
一気読みでしたよ!!。
みなさん、兎に角読んでみてください!!。
母子家庭での、好対照な兄弟の話し。
兄は、イケメンで勉強もスポーツも出来ます、
一方の弟は、正反対で背も低く、直ぐなんでもサボって落ちこぼれ気味です。
愚痴も多く、なにかと優秀なおにいちゃんを
僻んでながめています。
そんな家庭でのいつもの朝なのですが、、、。
最初は、兄弟ものの、最初は、反発するものの
最後は、協調しあう、甘い感じのお話しかなぁと思っていましたが、
全然違いました!!。
この兄弟に深い影を落とす、過去に起きた一家惨殺事件が、
あるのですが、それをめぐって
中盤に物凄い大きなドンデン返しが、あるのですが、
(書きたいけど、これだけは、書けない)
そこからは、ノン・ストップですよ!!。
又この兄弟に深い影を落とす一家惨殺事件の犯人の動機についてもですが、
よくあるサイコパスの連続殺人事件や大量殺人事件の動機って、
常人や、常識では計り知れないものが、多いものですが、
この動機は、狂おしいほど理解できます。
(これも、書きたいのだけれど、一応この本の”肝”の一つなので書きません。とほほ)
そして、これもこの本に深みと共感を与える大きな要素で
本当に切なすぎます。
北上さんが、兄弟ものの、傑作と称していて
読んでいる最中は、兄弟ものというよりミステリだろうっと
思っていましたが、
読み終わって振り返ると、やっぱり兄弟ものかもしれないなぁと
思い直しています。
紙の本
心に残る作品
2020/06/21 15:05
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投稿者:みるちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
イケメンで人気者の兄、出来の悪い弟。弟目線で物語は進み、ある日自分の出生の秘密を知り衝撃を受けます。涙を流しながら読んだ作品です。家族愛がテーマでした。
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読みごたえ十分。神や信仰に関しての記述は難しいけれど、物語は面白かった。
将来有望な識者だったけれど、線路に落ちた人を助けた後、自分が事故に巻き込まれて亡くなった父、画家で美しい母、成績優秀スポーツも万能な兄・桐人、家族にちっとも似ていない弟・優太。そんな優太が小さな頃から大事にしていたぬいぐるみの綿の中に手紙を見つける。亡くなった父とは違う筆跡の手紙。優太、と呼びかけ、父について真実を知りたければ岡山のある場所を訪ねろ…と。
岡山の田舎の風景、おばあちゃんや近所の男の子とのやりとりに和まされる。
次第に明らかになっていく真相、家族にまつわる秘密・過去、何重にも絡み合っていたのが、少しずつ解かれていく。
美しい、けれど庶民的な一面もあり、タフな母に魅力を感じた。桐人の最大であり唯一の欠点は「高慢」、優太の最大であり唯一の欠点は「怠惰」。そう言い切る母。そしてそれはピッタリ当たっている。そういう母になりたい。息子の好きなハンバーグの種を前日のうちに用意していて、朝焼いていると、おいしそうな匂いにつられて起きてくる…、いいなあと思った。
兄のために何もためらわない優太、ギリギリのところで嘘をついてまでも弟を思う気持ちがある桐人。兄弟として根幹で絆があるからだったと思う。
物語を貫くテーマは、重く難しいものだと思う。こういうものを突き付けて遺していくというのはひどい。優太の解釈に救われたと思う。
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初の今邑作品であるが、病気の中、大変な思いで書き上げられたそうだ。遺伝子がすべてかの問いかけを軸に、兄弟として育てられた2人のすれ違う感情や愛。結末には、また、ひとひねりあって、びっくりしたけれど、桐人らしいなぁと思わざるを得ない。
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優秀な兄と出来の悪い弟。二人はある日、忌まわしい出生の秘密を知る・・・。
かなり分厚い本ですが、読みやすかったです。
ストーリーもキレイで、『実は何かとんでもない裏があるのでは』と思ったのですが何もなし(笑)。
私、心が毒されてるのかも(笑)。
そんな私にはちょっとキレイすぎる話しだったかな。面白かったけどね。
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影があるなぁ・・・と。子供を出すあたりもなんとも。今邑彩 おもいろいけど具合悪くなる話ばっかりです 爆
殺人犯の父親ー んー考えさせられます
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初めて読む作家さんの本です。2人の兄弟が居て、非の打ち所のない優秀な兄と、できの悪い弟。でも、その2人の間には大きな秘密があり…。最後が、あっと言わせられるような、切ない感じの終わり方でした。(2007/4/11読了)
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父親を亡くし、画家である母親と兄弟の3人で暮らす日向家。
成績優秀、スポーツ万能の兄に比べ、
弟は、今ひとつぱっとしない。
そんなある日、
弟は、小さい頃から大切にしていたぬいぐるみの中から、
1枚のメモを発見する。
それは、兄弟にとって、運命を変えてしまう、
驚愕の事実を知る旅への誘いだった。
初めて読む作家さんだったけれど、
読み始めたら止まらなくなってしまい、
気がつくと明け方になってました。
祖祖母との田舎でのほのぼのとした生活や、
本当の父親の恐ろしい過去。。。など、
あれやこれやと、いろんな出来事を盛り込んで、
夢中にさせてくれる。
ホラーだと紹介されていましたが、そんな怖さはなく、
いったい、どうゆうことなの???という、疑問にあふれ、
どんどんのめりこんでいきます。
長い長い物語ですが、あっという間です。
もっと話題になってもいい本だと思うのだけど、
騒がれませんね。。。
私は、みんなに、おすすめしたい気分です。
中高生にも、この兄弟の会話は、
コミックを読む感じて読めるかも。
夏休みの1冊として、いいんじゃないかなぁ。
兄弟愛、家族愛、それらがひしひしと伝わって、
後半は、涙があふれてしまいました。
暑苦しくて、眠れない夜にいかがでしょうか?
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はじめましての作家さんでした。
「本の雑誌」のお薦めで読んでみた。う〜ん面白かった〜!ってか怖かった〜。ドキドキした〜。そしてめちゃ切なかった〜。結構なページ数だったけど、次が気になってさくさくと読めました。
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久々に今邑 彩さんの作品。図書館で見つけて嬉しくなりました。でも私が気づいてなかっただけで2年ほど前に出てたみたい。
感想はおもしろかった☆ラストは泣けました。沙羅さんかっこいい。
★4.5くらい。
2008.11.20
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400ページと云う分厚い本なのですが…
先が気になって気になって止められない。
おまけにサクサク読めるもんだから、3日で読み終えました。
しかも満足度100%
過去の惨劇に隠された真実が暴かれるとき…
家族愛、兄弟愛、心理描写に引き込まれます。
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残酷なお話。
兄弟、パーフェクトな兄とオチこぼれな弟、その二人が偶然にも残酷な出生の秘密を知ってしまう・・・
弟が持つ今は亡き父からのプレゼントである熊のぬいぐるみの中から、「お前の本当の父親は俺だ」という手紙から始まるのは悪夢のような現実。
しかし、読後感はとてもよい。
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けっこうはまりつつある今邑彩さん。兄弟の出生にまつわるミステリー。ホントに中学生?とか突っ込みたくなるような部分はちょこちょこあるけど、ただ単に楽しめた。ラストはそこでしめるのか、ってかんじで。嫌いじゃない。ちょっと意外というか、内容に意表をつかれはしたけど。
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とても感動しました。
『重力ピエロ』を思い出すような内容でしたが、断然こちらの方がおもしろいです。
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図書館で借りた。
顔のない少年を絵の中に必ず登場させる画家を母に持つ兄弟とその周辺の話。キリスト教に関係する名前が所々に使われていて、それが物語の中でしっかり使われていた。
あとがきにいい事が書いてあった。以下抜粋。
「あなたが手にする「ノンフィクション」が、実のところ、ほんの一つまみの「事実」を虚構で練り上げた「作り話」でないことを祈っています。」