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紙の本

怪物王女(シリウスKC) 20巻セット

著者 光永康則

怪物王女(シリウスKC) 20巻セット

税込 11,967 108pt

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紙の本

勇ましきかな次期女王陛下

2008/05/18 02:42

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:牛久保 - この投稿者のレビュー一覧を見る

キッカケは三鷹のTSUTAYAで新刊が出ていたのを見て、カバーイラストが今時めずらしくクラシカルな絵柄でダークなファンタジーなのか?
と、思い購入しぽつぽつ読んでいたのですが。。。シンプルに見えて実は細部にまで凝っていて面白い話、絵を描く人だなあ。と感じました。

設定としては、主人公のヒロくん(日和見日郎)異世界?からきた怪物を束ねる王族の一人である『姫』に『認められる所』から始まります。
なぜ、『見初められる』ではなく『認められる』のかはおそらく姫はヒロに対して恋愛感情を持っていないのだと思うからです。
出会い方も特殊で二人は病院の霊安室で出会います。
と、いうか『姫』が『ヒロ』を『見付ける』んです。
そこから波瀾万丈のストーリーが始まる訳ですが、“怪物王女”である姫との『契約』で不死身になったヒロは日常と非日常とを往復する生活が始まります。
初めはひ弱だったヒロが回を重ねるにつれ、成長し『姫を護る契約』と自分の想いを姫に届けようと全力で戦闘を果たそうと奮闘する姿は魅力的です。
しかし、姫は『契約で得た不死身のガーディアン』ことヒロを凌ぐ強さで様々な敵と戦います。
でもピンチの時はヒロが必ず姫を護ります。『姫』は普通の人間と同じく『不死身ではない』ので『守護者』がイザというときは大活躍です。

元来、「お姫様」と言うとヒーローに護ってもらう物語が多い中。
戦陣きって常に冷静で敵の情報を集め、徹底的にとどめを刺す、こんな勇敢で勇ましい姫のキャラクターは読んでいてとても魅力的です。
その他のキャラもきちんと個性があって解りやすいです。
しかし、血の描写が結構多いため読む人を限定させてしまうのではないかという。。。心配もありますが。わたしは好きです。

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