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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2006.6
- 出版社: 日本放送出版協会
- サイズ:20cm/316p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-14-081117-X
紙の本
霊魂だけが知っている
霊魂の存在証明を求めて、インドの片田舎から大学の実験室、果ては霊媒学校の体験入学へと飛び込んでいった著者の、ユニークな体験記。科学的なプロジェクトからアプローチを試みるが...
霊魂だけが知っている
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商品説明
霊魂の存在証明を求めて、インドの片田舎から大学の実験室、果ては霊媒学校の体験入学へと飛び込んでいった著者の、ユニークな体験記。科学的なプロジェクトからアプローチを試みるが、果たして証拠は見つかるのだろうか−。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
メアリー・ローチ
- 略歴
- 〈メアリー・ローチ〉サイエンス・ジャーナリスト。『GQ』『ヴォーグ』『ニューヨークタイムズマガジン』『ディスカバー』などに執筆。著書に「死体はみんな生きている」がある。
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紙の本
真摯な突撃レポーターは果たしてどのような結論に至ったか
2006/08/12 21:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲベリン - この投稿者のレビュー一覧を見る
一言で言ってしまえば「突撃レポーター物」であるが、この突撃レポーターはただ者ではない。第一に事前準備の量が違う。新聞、雑誌、論文、その他の出版物をきっちり押さえている。(巻末の参考文献の量を見よ。)第二にどこへでも行く。生まれ変わりに関してはインドの村々へ。霊媒に関しては大英博物館や霊媒養成学校へ。そしてあの世からの霊の声を聞くためには悲惨な事件のあった現場へと。第三に相手に対して変な遠慮がない。分からないことは聞き、はっきりと自分の考えを述べる。そして何と言っても、先入観や思い込みがない。
表題に惹かれて読み始めたが、実のところ「霊魂や死後の世界の存在を信じたい」という傾向のある私にとっては、最初からいささか厳しい展開となった。生まれ変わりの証言者の言葉は本当に信用できるのか? 霊魂の重さ(例の「21グラム」)を計る実験は再現できるのか? はたして霊はあの世から何かを伝えようとしているのか?… だが公平な著者の矛先は霊の存在に懐疑的な科学者にも向かう。脳に電磁波を当てると本当に霊の存在を感じるのか?
この本に出てくる人たちは、それが一般の人であれ専門的な教育を受けた科学者であれ、みなそれぞれ自分の考えを「科学的に」証明しようとしているという点では同じである。そしてその「自分の考え」がどこからどのようにしてもたらされたのかということに関しては、みな一様に無関心である。まさにクーンの言ったパラダイム論そのものではないのか?
著者は先入観や思い込みのない目でそこに疑問を投げかける。そして著者の最終結論は…それは読んでのお楽しみ。