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- カテゴリ:小学生 中学生
- 発売日:2006/09/01
- 出版社: 金の星社
- サイズ:22cm/429p
- 利用対象:小学生 中学生
- ISBN:4-323-07068-3
紙の本
ドラゴンキーパー 最後の宮廷龍
著者 キャロル・ウィルキンソン (作),もき かずこ (訳)
広大な国のはてに、自分の名前さえ知らず、奴隷として暮らす少女がいた。その不幸な少女ひとりが、龍のほんとうの声を聞くことができた。気がつけば、少女は龍とともに飛んでいた。そ...
ドラゴンキーパー 最後の宮廷龍
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:7,260円(66pt)
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商品説明
広大な国のはてに、自分の名前さえ知らず、奴隷として暮らす少女がいた。その不幸な少女ひとりが、龍のほんとうの声を聞くことができた。気がつけば、少女は龍とともに飛んでいた。それは、自由を求める長い旅の始まりであり、迫りくる敵との闘いの中、自分が何者なのかを知る心の旅の始まりでもあった。【「BOOK」データベースの商品解説】
【産経児童出版文化賞翻訳作品賞(第54回)】【オーストラリア児童図書賞ヤングリーダー部門賞(2004年)】広大な国のはてに、自分の名前さえ知らず、奴隷として暮らす少女がいた。その少女ひとりが、龍の本当の声を聞くことができた。気がつけば少女は龍とともに飛んでいた…。漢王朝を舞台にしたファンタジック・アドベンチャー。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
キャロル・ウィルキンソン
- 略歴
- 〈キャロル・ウィルキンソン〉英国生まれ。10代からオーストラリアに住む。「Black Snake」でオーストラリア児童文学賞ノンフィクション部門オナー賞受賞。
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紙の本
龍と旅して
2006/11/23 12:38
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみひこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は、中国の昔々。
国のはずれにある皇帝の離宮に暮す奴隷の少女。彼女は皇帝の庭に飼われる龍の世話をする龍守りの男に仕えていた。龍嫌いの皇帝に疎んじられて、都から追い払われ、穴蔵の中で家畜よりひどい扱いを受けていた二匹の龍。ある日、一匹の龍が死ぬ。残された最後の龍の世話をしようとした時、少女の頭の中で不思議な声が鳴り響き、少女は思いがけず龍と運命を共にすることになる。 龍と少女の海を目指す旅が物語の主流なのだが、その旅は皇帝から龍を買い取って殺そうとするドラゴン・ハンターや、龍の玉をねらう死霊使い等との闘いや、新しい皇帝となる少年との出会いと泰山での儀式等、さまざまな起伏に満ちていて面白い。
その中で、自分の名前も知らなかった少女が、龍守りとしての自分の能力を見つけていく過程が描かれている。
オーストラリア人が描く中国は、単純な線描きの描写のようではあるが、なかなか魅力に満ちている。ただし、どうも、この物語のもう一人の主人公である龍が、少々情けない。龍は年をとっていて、ひどい飼われ方をしていたので体も弱り、羽も破れている。その為、二人は飛ぶこともできずに歩いて旅を続けるはめになる。時たま、老人や蛇、鉈などに変身できる能力もあるのだが、それも長くは続けられない。千里眼を持っているのに、少女が本物の龍守りであるのかどうか龍自身も疑いを持っている。年をとった龍だから仕方ないのかもしれないが、年を取るごとに知恵が増すというような東洋的な長老としての龍のイメージからは違和感がある。だから、宮廷で飼われるような動物に成り下がってしまったのだろうかと思ってしまうのだ。
作者の公式ホームページによると、第2巻もすでに出版されているようだ。その新たな物語の中で、龍の能力や龍守りの能力について、きっと明らかにされていくだろう。
表紙絵が実に魅力的で、思わず手に取ったこの作品。意外にも龍について再考を促されるような楽しい旅が始まったようだ。