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- カテゴリ:中学生
- 発売日:2006/10/05
- 出版社: 岩波書店
- サイズ:21cm/223p
- 利用対象:中学生
- ISBN:4-00-024632-1
紙の本
ブラッカムの爆撃機 チャス・マッギルの幽霊 ぼくを作ったもの
著者 ロバート・ウェストール (作),宮崎 駿 (編),金原 瑞人 (訳)
イギリスの作家ロバート・ウェストールの作品集。大戦下の少年たちの友情と恐怖を描く「ブラッカムの爆撃機」の他、「チャス・マッギルの幽霊」「ぼくを作ったもの」の2編に、リンデ...
ブラッカムの爆撃機 チャス・マッギルの幽霊 ぼくを作ったもの
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商品説明
イギリスの作家ロバート・ウェストールの作品集。大戦下の少年たちの友情と恐怖を描く「ブラッカムの爆撃機」の他、「チャス・マッギルの幽霊」「ぼくを作ったもの」の2編に、リンディ・マッキネルによる「ロバート・ウェストールの生涯」と宮崎駿のカラー書き下ろし「タインマスへの旅」を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
この酷い世界と戦い続ける勇気と、失われたものへの愛惜に満ちているウェストールの作品を3篇収録。表題作にほれこんだ宮崎駿監督のカラー描き下ろし「タインマスへの旅」が、ウェストールの世界へと読者を誘う。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
タインマスへの旅 前編 | 宮崎駿 作 | 5-20 |
---|---|---|
ブラッカムの爆撃機 | 21-127 | |
チャス・マッギルの幽霊 | 129-181 |
著者紹介
ロバート・ウェストール
- 略歴
- 〈ロバート・ウェストール〉1929〜93年。イギリス生まれ。ロンドン大学スレード美術専門学校卒業。現代イギリス児童文学を代表する作家。「“機関銃要塞”の少年たち」「かかし」でカーネギー賞受賞。
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紙の本
スリリングな表題作に、わくわくしました
2009/02/08 09:05
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二次世界大戦を舞台にした短篇が二本と、自伝エッセイ風の掌篇が一本、その前後に宮崎駿の漫画「ウェストール幻想 タインマスへの旅」を収めた一冊。
表題作「ブラッカムの爆撃機」が、実に面白かったなあ。1943年のイギリス対ドイツの空中戦。イギリスのウェリントン爆撃機、通称ウィンピーをめぐる怪談話。
まず、見開き二頁にわたって描かれた宮崎駿さんの「主人公ゲアリーの乗る(ウィンピー)C号機」の構造図が有難く、話を読んでいく時に参考になりました。
ストーリーでは、C号機クルーたちの連帯感が生き生きと描かれていたところ。面白かったなあ。途中から、大空の恐怖みたいな話が展開していって、終盤に向かってぐんぐん上昇していくスリリングな感じ。わくわくしました。
爆撃機もの(?)の中短篇では、フォーサイス「シェパード」(『シェパード』角川文庫所収)、稲見一良「麦畑のミッション」(『セント・メリーのリボン』光文社文庫所収)とともに、大好きな作品になりました。
次の「チャス・マッギルの幽霊」は、戦争がはじまった1939年にエルムズ屋敷に移り住んだ少年チャスが、その大きな家で幽霊と出くわす話です。ピアスの『トムは真夜中の庭で』、アトリーの『時の旅人』(いずれも、岩波少年文庫)に似た雰囲気が好ましいファンタジーでしたね。
物語がくるりと回転してフェイド・アウトしていくラスト。Gone,goneと尾を引く余韻に、妙味がありました。
紙の本
児童文学なの?と思える本です
2023/03/30 10:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争を楽しむブラッカム。そのブラッカムの末路。それらを描くことtで戦争で起きる惨さ、悲しさ、恐怖、残酷さを示していました。
これが、児童文学なのか、とも思いました。それだけ、深刻な悲しさがそこに横たわっているからです。
戦争で、兵士として死んでいく者、残された者、翻弄された者、その人たちの思いは誰が償うのか。戦争遂行者は生き残り責任を取らず、国民を犠牲にしたままだ。
やはり、戦争のどこをとっても一つも良いことなんてない。
それを静かに語っているような本でした。
紙の本
ハードボイルド児童文学
2007/10/28 19:56
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベホマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ロバート・ウェストールの小説に宮崎駿がまえがきとあとがきのようなものを漫画で付け加えた一冊。児童文学に分類されるらしいが表題作の中編『ブラッカムの爆撃機』はハードな戦記物に近い。ゆえに、宮崎駿による爆撃機の図解や空中戦の漫画はおおいに作品を楽しむための補強になると思う。
戦記物に近いと書いたがサスペンス戦記物と言った方がいいだろうか、いや本当はさらに捻ってあるのだ。宮崎駿が好きなのも「あ〜、わかるわかる」とひとり納得。
読後感は苦みと哀感、そして少しの開放感。
他の短編二作はやはり戦争を題材にしているちょっといい話系。『ブラッカム〜』を読んだあとではやや濃厚さに欠けるように感じてしまう。
カバーを取った際の表紙と背表紙のワンポイントが地味にかつささやかにいい。
紙の本
戦争と飛行機と超常現象
2015/10/05 14:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:who - この投稿者のレビュー一覧を見る
飛行機がでてくる戦争物と言えばウェストールが一番ですね。ロアルドダールの短篇を思い出す部分もありますが。宮崎駿監督の漫画がおまけについてますが、ウェストール本人が実際に言ってないことを勝手な思い込みで喋らせてしまうのはちょっとどうかなという気がしなくもなかったです。