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紙の本
内容紹介
2006/12/21 10:33
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:現代思潮新社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現代の全体主義に抗して哲学的思考を蘇らせようと、古代哲学者と今日の哲学者とのあいだに弁証法的対話をつくり出す! 彼が読んでいる諸著作の会話に立ち合っているかのようにその会話に参加してゆくシュトラウスの「劇的読解」。古代の「僭主政治」を理解するところから、社会と政治と哲学の本質へと突き進むシュトラウスの政治哲学。
『僭主政治について』はレオ・シュトラウスの古典読解、すなわちクセノフォンの「『ヒエロン』あるいは僭主政治」の読解である。僭主・ヒエロンと詩人シモニデスによる僭主政治を行うことの利益と不利益についての議論である。本書は、その対話の翻訳とシュトラウスのコメンタリー、そしてフランスの哲学者コジェーヴによるそれへの批判、さらにコジェーヴの批判的評注に照らし合わせたシュトラウス自らの立場の表明。最後にシュトラウス/コジェーヴの書簡集からなっている。(アラン・ブルーム)
【目次】
日本語版への序文 ネイサン・タルコフ/序文と謝辞/シカゴ大学版序文
編者序論
1 僭主政治について
クセノフォン『ヒエロンまたは僭主的な人』
レオ・シュトラウス『僭主政治について』
導入
(1) 問題 (2) 表題と形式
(3) 設定 A 登場人物たちとかれらの意図 B 対話篇の筋書き C 特徴的な諸用語の使用
(4) 僭主政治にかんする教え
(5) 二つの生き方
(6) 快楽と徳
(7) 敬虔と法律
『僭主政治について』への注
以下下巻
2 シュトラウス—コジェーヴ論争
アレクサンドル・コジェーヴ「僭主政治と知恵」
レオ・シュトラウス「クセノフォン『ヒエロン』についての再説」
3 シュトラウス—コジェーヴ往復書簡
書簡集/編者注/人名索引
レオ・シュトラウス
1899ドイツのマールブルク近郊のキルヒハインのユダヤ人家系の生まれ。マールブルク、ハンブルク、フライブルクの各大学で哲学を修め、カッシーラーの下でヤコービの研究によって学位を取得。ベルリンのアカデミー・フォー・ジューイッシュ・リサーチでユダヤ学の研究に携わった(コジェーヴとはこのころから交流するようになった)後、カール・シュミットの助力もあってロックフェラー奨学金を獲得し、パリ・ロンドンを経由して1938年にはアメリカに亡命。ニューヨークのニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの教授を経て、1949年から1968年にかけてシカゴ大学で政治哲学を講じた。その間、本書のほか『ホッブズの政治学』(みすず書房)、『自然権と歴史』(昭和堂)『迫害と著術の技法』、『リベラリズム 古代と近代』(ナカニシヤ出版)、『政治哲学とは何か』(昭和堂)『古典的政治的合理主義の再生』(ナカニシヤ出版)など多数の書物を著し、1973年最後の勤務地、セントジョンズ・カレッジのあったアナポリスで死去。「注意深い読解」とも評される政治哲学の古典の読解を通して多くの有能な後継者を育成した!
その弟子たちはシュトラウシアンと呼ばれる学派を形成し、今日、彼らの多くがアメリカのアカデミーの世界はもとより政治、外交、法曹などの世界でも活躍している。現在ハインリッヒ・マイアーの手によりドイツ語版全集が刊行中。