紙の本
1に国民、2にマスコミ、3、4がなくて、5に政官財
2008/05/10 21:38
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、『「正しいと思うことを一生懸命やっても評価されない」片山さん(元鳥取県知事)のこの言葉ほど、今の日本人を表現しつくしたものはない。』(p.187)と結んでいる。結局、現在の利権談合偽装社会は、日本人の質に依存していると言うしかない。確かに、政府の愚民政策がそれに拍車をかけているとはいえ、国民一人一人が自覚を持たない限り、この社会の崩壊は止まらないだろう。
国民は社会の歪みや不正を政官財のせいだと言い募ることで溜飲を下げてしまっているところがある。しかし、その政治家を選出したのは自分たちであり、その官僚を雇っているのは自分たちであり、財界の運営する組織のどこか(多くは末端)に身を置いて糊口をしのいでいるのではないか。
政治家の中にも、官僚にも、財界にも志ある人はいる。その割合は、国民全体の中での割合と掛け離れたものではないと思う。だから、結局は国民の質なのだ。自業自得なのだと思わないではない。しかし、自分もその一人であり、次世代のことを考えるとそれで思考停止することもまた資質欠如と言わなければばらない。この著者のように腐ったマスコミの中に身を置きながらもマスコミを糾弾し続けること、自分もまたすべて正しいわけではないだろうが、正しいと思う方向に一歩でも進もうとすることが大切である。
政治に関しては、まずは投票行動から始め、選挙制度の見直しを。官僚に関しては、誘惑に負けず天下りも考える必要のない給与の保証を。ただし過去を含め行なった施策に対する責任をきっちり取らせること。その上で、政府と官僚により財界の悪事を許さない態勢作りだろう。
そうなると、御し難きはマスコミということになるかもしれないが、見なければいいのだ。メーカーに対する不買運動と同じ。浅薄なだけでなく誤ったコメントを繰り返すだけのMやFやTのゴシップニュース番組。それらがしっかりとした報道番組に取って代わられる日が来るかどうか。それもやはり国民の質にかかっているのだ。
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数日で読める。
ここ近年、報道されては忘れて行った「偽装」問題を余すことなく網羅しており、わかりやすく、そして面白く、毒舌に(笑)説明してくれる。
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コメンテーターとしてテレビ朝日以外のテレビ局で切れ味の良いコメントを繰り広げる勝谷誠彦氏の最新刊。
テレビのテイストにすごく近い文章は、書下ろしではなく語り下ろしだからだろう。
キレキレである(笑)
とはいえ、本人もテレビ番組で認めていた通り、書籍としてのレベルは高くない。書いたものならもっと推敲を重ねて、読み物として深い物になったと思う。
どちらが良いものかは別の話だと思うが、もう少しちゃんと書いて欲しかった。
しかし、内容は目からウロコ。「そこまで言って委員会」ではピー音が入る内容も一部書かれていました^^;
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ネットやTVで話題になっていたので書店で見かけ購入しました。
なんていうか…色々考え直してみたり(自分自身のこと)もっと危機感とかもたんといけん。
ゆるく生きてたらあかん。
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平易な語り口だが、内容は深い。鋭く深層に切り込んでいて、さすが勝谷さんです。明敏犀利で慧眼鋭く、正鵠を射た主張。言うことなし(笑)
時には辛辣な口調だったりしますが、そこがまた妙味と言いましょうか。思わず「よくぞ言ってくれた!!」と拍手喝采です(笑)平生溜まりに溜まった鬱憤が霧消し溜飲が下がります。
この本を読むといかにこの国が欺瞞に満ちているかがわかります。やはり騙されないためにも私たち国民自身が賢くなる必要がありますね。
ここでは様々な『偽装』について言及されてます。その中でも私が興味深く思ったのは、『メディアの偽装』ですね。ここを読んで、私たちが真実を知るためにはテレビや新聞から得る情報だけでは不十分だと痛感しました。だってメディア自体にも偽装や利権があるんですもん。やはり活字は大切ですね。(もちろん活字にも限界はあるでしょうけど)
他にも竹島問題や、ミサイル問題、同和利権等、メディアからでは知ることのできない事件の深層を忌憚なく語ってくれてます。一読、二読の価値ありっ!!
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2007.6.27 興味深い。日本人は自分で考えることを放棄してんの!?表面的な暴露やけど、暴かれたのはそれぞれの機構の問題点ではなく性根の問題。根底にあるのは自分さえよければって精神。こんなんがまかり通る社会で出生率なんか上がるか!
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勝谷さんが、日本人のモラルの低下と「自分さえ良ければなんでもOK」的な考え方に成り下がってしまった近年の国をあげての偽装に物申す。
耐震偽装、教育の偽装、牛肉偽装、エレベーター製品偽装、偽装公務員、ホリエモンに村上と、どうしてこんな国家になってしまったのか。
あとがきで、2007年は「崩壊」の年になるだろうと勝谷さんは記していた。
正にそのとおりになってしまった。
どうなるのだろうか、私たちの将来は・・・。
いずれは税金で補填するんだろうから、今から天下り等の規制に徹底してもらいたいものだ。国民につけ持ってくるなよなー。
ボーナスの一部返納なんて雀の涙にもならない。選挙目当てのアピールはやめてくれ。
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鳥取県の片山知事 引退表明に際していった言葉 ただしいと思うことを一生懸命やっても評価されない。支持されなければ知事の激務を続ける使命感は薄くなる。
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2008/1/5
元鳥取県知事の片山氏の言葉「正しいと思うことを一生懸命やっても評価されない。支持されなければ知事の激務を続ける使命感は薄くなる。」マスコミに踊らされることなく,正しいことは正しいと思い,間違っていることはおかしいと思えるよう,勉強していきたい。
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今回も怒ってます。(それ以外の時を見たことがないが。。。)
政治家、官僚、マスコミ等々の利権にからんだ悪行三昧を「偽装」をキーワードに糾弾してます。
怒り散らして、書き散らしてます。
普通に新聞や雑誌を読んでると大体聞いたことがある内容やっただけに、もうちょっと突っ込んで欲しかった。知ってるんでしょ、もっと。マスコミを糾弾する前にご自分が、あ、そうか、コラムニストですもんね。
朝の通勤で読むと、それでなくとも機嫌悪いのにもっと悪くなります。前で座ってるマナーの悪いおやじとか見てると蹴っ飛ばしてやろうかって気になってしまいます。
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2008/1/11 Amazonにて購入。
2008/10/19 遊びに行った六甲山カンツリーハウスで読み始める.
2008/10/21 日帰り出張中の電車内で読了。
公務員、マスコミ、食品業界など様々な偽装をいつもの勝谷節でぶったぎる痛快な本。ただ、新書のわりに(新書だからか?)文体が軽すぎネットの文章の様(狙っているのかもしれないが、このような本の文末に(笑)はいらないのでは?)。あと、無意味な改行も多く、それこそ偽装ページ水増しではないのか!!
まあ、面白い本ではあったが。IIも近いうちに読もう。
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実は最初、本を開いて読み始めたらビックリしました。だって、「だ・である」調と「です・ます」調がごっちゃ。編集者、ちゃんと目を通したのか!?と思いましたが、読み進むうちに気にならなくなりました。
この本を簡単に紹介すると、ココ最近報道されているいろいろなこと→耐震偽装や高校の未履修、いじめ、自民党の造反議員の復党問題、病気腎移植に隠蔽だらけの公務員・・・これらを「偽装」というキーワードでくくってぶった切ってくれている本、です。
勝谷さんファンにとっては、ナマの勝谷節が活字で読めるというウレシイ本ですが、関西で情報番組「ムーブ!」を見ている人にとってはすでに聞いた話だったりすることも多いので、ちょっと物足りないと思われる人もいるかもしれません。
新書だし気軽に読めるので、電車のお供にぴったり。
ただ・・・扶桑社さんにひとこと言いたい。
新書出すなら、しおりをつけてほしいな。
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日本の国内及び周辺諸国に対する、おかしな施策に対して厳しく批判している1冊。個人的に、TVタックルで拝見してから、勝谷誠彦は好きだったんだが、まさにその通りの勝谷 誠彦が見られる1冊である。ただ、批判というよりただ非難しているだけの部分もあるので、人によっては嫌いな人もいるかも。ということで、星4つ。
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政治、マスコミ、虐めなどいろいろな問題に噛み付いています。口の悪さは天下一品。ただ途中から胸焼けがしてくる。
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偽装国家日本がここまで腰抜けになってしまったのかとよく解る本。
それにしても政治家&官僚、メディア、愚民「バカの三位一体」とはよく言ったものだ。
関西人特有の本音とウィットが盛り込まれ、楽しくあっと言う間に読めてしまいました(笑)。