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まさに正統派ボーイミーツガールです。
純粋な恋のお話なんですが、お互いの家庭環境がすごい複雑。でもどろどろしてなくてすっきりとしてます。よかったです。
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★…3.5くらい。とっても読みやすかった。男子高校生と女子中学生のボーイ・ミーツ・ガール物語。ハラハラドキドキという感じではなく、穏やかに淡々と読めました。
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冷えきった家庭に育ちクールに音大をめざす高校生の「ぼく」と、パパの離婚で新しいママを迎えた中学生の「わたし」。地下鉄のホームで、彼らはめぐり会った。線路をはさんだ、あちら側とこちら側で―。「運命の出会い」をしたふたりのときめきと、彼らを取り巻く大人たちの喧騒を軽やかにかつビビッドに描いた、正統派ボーイミーツガール小説。
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Boy Meets Girl.
と書いてある。
これはこの本の誰と誰だと思う?
俺はね、きっと大人だってBoy Meets Girl.してると思うぜ。
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冷えきった家庭に育ちクールに音大をめざす高校生の「ぼく」と、パパの離婚で新しいママを迎えた中学生の「わたし」。地下鉄のホームで、彼らはめぐり会った。線路をはさんだ、あちら側とこちら側で―――。「運命の出会い」をしたふたりのときめきと、彼らを取り巻く大人たちの喧騒を軽やかにかつビビッドに描いた、正統派ボーイミーツガール小説。(ピュアフル文庫本紹介文より)
なかなか大人な二人だった。
二人の両親がそれぞれの相手と不倫したり、関係があったり等
なんだか偶然が多すぎた。
その、どう考えてもありえないだろ、っという偶然を除けば
それなりに面白い。
ぼくが音大を目指してるんだったら、もうちょいその辺掘り下げてくれても良かったのにな。
私が今まで読んだ中では、
だいぶ感情やらなんやらが浅めなお話だったと思う。
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川西蘭のボーイミーツガール。(また極端な要約だなww)
かえってきた川西蘭なのだ。「春一番が吹くまで 」の「ブローティガンと彼女の黒いマフラー」の川西蘭だぁ。(今、amazonをつらつら見てて、おおって思ったのが「ブローティガンと彼女の黒いマフラー」だった自分ww このシリーズは装丁もシンプルでかっこよくて、中味もよくてすごい好きだった)
川西蘭の魅力は、透明感なんだろう。
つか、嫌味のなさか。主人公は、高校生でレッスンにいってるわけじゃないくせに、スタンウェイのグランドで(母親の嫁入り道具ってことだが)ショパンやらリストやらを弾いて、音大にいきたいなと思ってる生意気な男の子である。対するヒロインは、男の子いわく「モーツァルトのピアノソナタみたいな」子で離婚した母親は、ニュースキャスーターをやっている。(男の子の父親はメディアにも顔を出す大学教授)
二人とも、普通だと嫌味なぐらい金持ちで、嫌味なぐらい才能やら美貌やらをもてあましている。
が、川西蘭なので、嫌味にならないところでふんばっている。
うん、この主人公達の状況を客観的に書き連ねると、やっぱり嫌味全開なんだが、読んでるときはそう感じない。
ま、ありえねぇってぐらいでとどまる。
そこらが、やっぱり「川西蘭ちゃんだよね」と思う部分なのである。
久々にあって、川西蘭の健在っぷりに安心した。
この人の、感性の大事なところは、年齢には全く左右されない。
いや、本来人間の感性は、そういうものなのだろう。ただ、年齢と共に変わっていく人は、それを大事にしていなかったか、流されたか、多分そういうことなのだろう。
1960年生まれなので、むしろこれからの方がばりばり書けるんじゃないかと期待してる。
しかし、Wikipediaによると、現在曹洞宗僧侶なんだそうだ…。
うーーーん。
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音大志望の高校生のぼくと中学生のわたし。。
些細な、ちょっと恥ずかしいきっかけで二人は知りあう。
二人とも家庭環境にちょっとした難があるせいか、
妙に大人びてるし話し方もなんだか子供らしさがない。
そんな二人の視点で交互に語る恋愛の物語。
かと思ったら、恋愛よりも成長の方に重点が置いてあるかんじでした。
家族の諸問題もたくさん挙がっており、それぞれがどう解決して
いくのかと思ったら最後までほったらかしのままだったり
逆に大きく取り上げられたり、なんだかちょっとちぐはぐな印象が。
あと、偶然が重なりすぎる部分にもちょっと「?」が。
それでも、最後まで一気に読みすすめさせる魅力みたいなものがある。
きっとね、初々しい初恋の頃や親やら社会やらについて無意味に
色々と考え込んでた頃の感情を思い出すと思いますよ。
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若手の方かと思いきや、けっこうベテラン作家さんだった。
確かに、著書一覧を見ると、見聞きしたことのあるタイトルがちらほら。
“正統派ボーイミーツガール小説”とあらすじに書いてあった。
甘酸っぱい初恋モノ??とわくわく、そわそわ。
“背の高い、ひょろりとした”、“くるくるの巻き毛がかわいい”男の子、慎一。
“モーツァルトのピアノソナタみたいにキュートな女の子”、奈津美。
冒頭から全体的に少し、洒落た雰囲気が。
“モーツァルトのピアノソナタみたいにキュートな女の子”…!?
ピアノを弾いている慎一視点のたとえ。
そこが変に引っ掛かっちゃうと、読めなくなるかも。
とりあえず、スルー。
二人とも、親の夫婦仲がうまくいっていなかったり、家族の暖かさというものに恵まれているとは言えない環境下にある。
この作品に出てくる大人たち、主に二人の両親、義理の母、叔父なのですが、みんな、“保護者”ではなく、それぞれが男であり、女。
大人として、親として、しっかりして!とは言わないが、子どものことは二の次な雰囲気がして、微妙な気持ちに。
子どもをひとりの人間として扱うカッコイイ大人、というよりはただ放っているように感じてしまった。
そんな中、奈津美の良き理解者であったケン叔父さん(父親の弟)が彼らの周りにいる“素敵な大人”なのかと思いきや、彼も結局は自分のことで手いっぱい…。
青春小説、若者メインの物語に大人なんて必要ないのかもしれないけれど、中途半端に大人を良いように、悪いように描いている感じがして、勿体無いような。
どうせなら魅力的な大人、とことん尊敬できない大人、どっちかにして欲しくもあったり。
慎一と奈津美たちの物語のはずが、大人たちの物語にけっこう侵食されているように思う。
独特の雰囲気のある文章は魅力的だし、“このシーン、好き”と感じる部分もあったので、ちょっと残念。
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高校生のぼくと中学生のわたしのボーイミーツガールストーリー。
家族との関係で苦労しているからか二人とも大人びていて、落ち着いているというか静かな恋模様。
周りの大人たちの方がバタバタしている。
可愛い恋の物語かと思ったけど、親世代の事情がメインかと疑うくらい重くてびっくり。
なんとなく憂鬱な感覚。
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高校生の男の子と中学生の女の子の一人称で交互に語られるボーイミーツガールものの文庫化。
川西蘭名義の書籍としては21世紀になってから初めて、ほぼ10年振りとなる(多分)本書は、1992年8月に刊行された単行本に加筆・修正したものとされている。
当然、持っている単行本を書棚から探し出すことはしなかったけれど、加筆・修正は明らかに分かるほど。
例えば、主人公たちが携帯電話を持っていたり、韓流スターといった言葉は15年前の本にあったとは思えない。
そうした点も含めて、加筆・修正の比率は決して少なくないとの印象を受ける。
ストーリーは男の子と女の子が偶然出会い、また偶然によりお互いの親たちの人間関係も明らかになっていく中で、二人の距離が微妙に近づいていくというもの。
川西蘭のこれまでの文筆活動からいえば、後期に当たると(個人的には)考えるこの作品自体にさほど思い入れはない。
その文体や漂う雰囲気は独特なものがあるし、それは15年経っても変わりなく自分にフィットする。
それよりも、川西蘭という作家名義の新刊が書店に並び、新たに執筆された分量から新作の期待ができることに、感動を禁じ得ない。
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美味しそうと思って借りたのだが。。。
小さな恋の物語でした
思春期の男の子と女の子がそれぞれに抱える家庭の事情。
大人のようでまだまだ子供の物語。
かわいい〜のです。少女の傷つきやすい心とか、
少年の大人になりたいけどなれない小さな葛藤とかが描かれてる。
そして思い知らされる。自分達は無力だと。。。
無力だから懸命に声をあげる。分かってほしいと。。
中学生の切ない心情と、淡い恋心がほのぼのと描かれます。
懐かしいな〜こんな時代。。あったかな???
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設定としては中々非日常的(というかほぼありえない)でありながら、少年と少女の淡い恋はやはり日常的とも言えるもの。
難しい話はいっさいなく、表現や比喩もどことなくかわいらしい気軽に読める小説。
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高校生の「ぼく」と中学生の「わたし」のほのかな恋物語。
「ぼく」の両親の関係はそれぞれが自立して冷え切っていて、「わたし」の両親は離婚済みで新しいママがいる。歪な家庭で育った二人が偶然の出会いの末に惹かれ合い…。
という設定まではよかったのですが。「わたし」の叔父さんが「ぼく」のママや「わたし」の新しいママと過去に繋がりがあったというあたりであまりに都合のいい偶然の数々にいいかげん呆れ返りました。話の雰囲気は良かったけれど、読まなくてもよかったと思える内容でした。
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ああ、あの頃の川西蘭が帰ってきたみたいなすばらしいファンタシー。そう、ボーイ・ミーツ・ガールというのはファンタシーなんです。
だから、主人公とヒロインの家族関係があれもこれもと都合良く云々というのが、「リアリティに欠ける」だなんて思っているなら、それは的外れ。
彼らのお育ちの良さみたいなものについても同様。いいんですよ、それはそのままで。ここでは、謂わば乗り越えるべきトラブルさえも、素敵な物語のためのデコレーションのようなものです。
とはいえ……
それこそ、春一番が吹くまで、とか、パイレーツによろしく、なんてころの主人公たち、ナイーブという言葉が意味するところについて、具体例を挙げよという問いの模範解答みたいな彼らとはずいぶん変わって、健全ではあるけれど、愚かでは無くなったし、傷つくから価値があるだなんて倒錯もなくなったようで、それは一方では作品としての巧みさだけれど、もう一方では、時代の進展によるスマート化みたいなところかな?とも思います。
そのせいで、慎一も奈津美も、えらく大人びて見えるかも知れませんが、存外、中高生だってずいぶん大人なものです。
とはいいながら、ラストの場面、ニヤニヤしてしまう割に、さて、本当のところ、奈津美の気持ちってどうなのかな?とか言っちゃったら、後味悪いですかね。
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冷え切った家庭で育った高校生の「ぼく」と離婚により新しいママを迎えた中学生の「わたし」。思いがけない出会いをした二人とそれを取り巻く大人達の喧騒を描いたボーイミーツガール小説。