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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2007.3
- 出版社: 東京大学出版会
- サイズ:22cm/210p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-13-080250-5
- 国内送料無料
紙の本
ソシュール一般言語学講義 コンスタンタンのノート
著者 フェルディナン・ド・ソシュール (著),影浦 峡 (訳),田中 久美子 (訳)
ソシュールがジュネーヴ大学で行った一般言語学第3回目の講義の詳細なノートで、ソシュールの思想を最もよくまとめて表現しているものとして評価が高いコンスタンタンの原ノートを、...
ソシュール一般言語学講義 コンスタンタンのノート
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商品説明
ソシュールがジュネーヴ大学で行った一般言語学第3回目の講義の詳細なノートで、ソシュールの思想を最もよくまとめて表現しているものとして評価が高いコンスタンタンの原ノートを、起稿し、訳出したもの。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
フェルディナン・ド・ソシュール
- 略歴
- 〈フェルディナン・ド・ソシュール〉1857〜1913年。スイスの言語学者・言語哲学者。「近代言語学の祖」と言われる。言語哲学・思想にも大きな影響を与え、記号論の構想者としても知られる。著書に「一般言語学講義」等。
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紙の本
期せずして、二種類の邦訳が・・・。非常に面白い〈第三回講義〉。
2009/07/29 15:41
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:反形而上学者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書が東京大学出版局から出た時は、「あれっ?」という戸惑いがあった。というのは、エディット・パルクからすでにソシュールの三回目の講義が出版されていたからである。
本書も先行する「エディット・パルク版」と同様に、一番充実していると言われるコンスタンタンのノートを翻訳したものとなっている。そして、本の装丁もコンスタンタンのノートの表紙を同じデザインになっているところは、少々気の利いたところといえるであろう。
そこで、「エディット・パルク版」と本書のどちらが良いのかというと、これは難しい。ただ、「エディット・パルク版」は全三回の講義を全て翻訳し終えているのと、先頃、『第三回講義』が改訂されて、翻訳の見直し、ソシュールの遺稿の翻訳掲載といった、大変充実した改訂新版を出したので、私個人的には、「エディット・パルク版」を推す。
しかし、翻訳文の全体的な読み易さというと、本書の方がやや勝っているように思えるので、「一回、二回はどうでもいい、一番重要と言われる第三回の講義だけが読みたい」という人には、本書がいいのかもしれない。
言語学や、ソシュール関連の思想家について勉強している読者は、やはり両方の本を手元に置くべきであろう。
やはり、ソシュールの講義は読むほどに、考えさせられて、非常に面白く深いというのが、読後の私の感想である。