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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2007.7
- 出版社: 中央公論新社
- サイズ:20cm/269p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-12-003848-8
紙の本
母宮貞明皇后とその時代 三笠宮両殿下が語る思い出
著者 三笠宮 崇仁 (述),三笠宮 百合子 (述),工藤 美代子 (著)
大正天皇の后、貞明皇后。日中戦争、太平洋戦争、敗戦へと続く困難な歴史の中で、毅然として清々しい足跡を残した貞明皇后の生涯を、三笠宮両殿下が回想する。【「TRC MARC」...
母宮貞明皇后とその時代 三笠宮両殿下が語る思い出
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商品説明
大正天皇の后、貞明皇后。日中戦争、太平洋戦争、敗戦へと続く困難な歴史の中で、毅然として清々しい足跡を残した貞明皇后の生涯を、三笠宮両殿下が回想する。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
公開済の「未公開写真」
2021/09/25 14:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本と文庫本で使われている写真は文庫本あとがきによると寛仁親王が「ある妃殿下のご遺品の中から見つけ出して保存なさっていた未公開写真」との事だが、被写体から見ると秩父宮・高松宮両妃のいずれかの「ご遺品」となるはずだ。しかし、この写真は単行本が出る2年前に刊行された「皇族に生まれてー秩父宮随筆集ー」で掲載されている。寛仁親王をはじめ、著者夫妻及び担当編集者は「皇族に生まれて」を知らないのか、それとも見落としているのだろうか?ややこしい事に加藤康男の「三笠宮と東條英機暗殺計画」には同じ写真が掲載されているが、「写真:時事」とあるので時事通信社が提供した事になる。前身の同盟通信社からこの写真を持っていたのだろうか?それとも工藤美代子・加藤康男夫妻が時事通信社に提供したのか?
もっとも工藤美代子は香淳皇后伝で書いた「スイス銀行に預けられていた皇室の隠し財産」なる与太ネタを夫の加藤康男が新ネタみたいに自著に書いていたから、何とも言えない。この夫婦は「関東大震災での朝鮮人虐殺は嘘だった」というトンデモ本の著者だからな。
この本自体は興味深い内容なのだが。
この本には収録されなかった昭和19年の東條英機暗殺計画については加藤康男が「三笠宮と東條英機暗殺計画」で触れている。113頁に津野田兄弟の「三笠宮所有の『わが東条英機暗殺計画』」の写真が掲載されているが、津野田兄弟は御殿場の秩父宮御別邸(今の秩父宮記念公園)?と混同したのか、御殿場に百合子妃が滞在していたとでも思い込んでいたようだ。それもまだ「内地」への空襲が始まる前の時期に空襲があったかのように書いている。保阪正康の「秩父宮と昭和天皇」の担当編集者のはずの浅見雅男の「皇族と帝国陸海軍」には津野田書「には時間、場所、人名などが詳細に記されているし、それらが正確であるのは「東久邇宮日記」などからも確かめられる」と書いているが、気がつかなかったのだろうか?