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商品説明
逃げるんじゃなくて、自分をいじめている相手と闘う。大人に頼らないで、自分や仲間の力だけを信じる。いじめにあう少女を描いたマンガ「ライフ」を題材に、少年犯罪を見続けてきた著者が贈るメッセージ。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
藤井 誠二
- 略歴
- 〈藤井誠二〉1965年愛知県生まれ。ノンフィクションライター。ラジオのパーソナリティ。大学非常勤講師。著書に「17歳の殺人者」「人を殺してみたかった」「少年に奪われた人生」など。
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紙の本
「ひとりっきりで耐えられないから たくさんのひとと手をつなぐというのは嘘だから」(吉本隆明(ばなな氏の父):「ちいさな群への挨拶」:現代詩文庫吉本隆明詩集(思潮社:品切)より)
2007/09/03 23:19
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校での優等生女子同士の凄惨ないじめを描いたフジ土曜深夜ドラマの第2弾、『ライフ』は視聴率はともかく、クオリティが高く、原作コミックス『ライフ』(別冊フレンド連載)単行本全15巻は700万部に達するという。本書の表紙を見て、正直現代少女マンガの典型ともいうべき、なじめない絵柄の二人に引いたものの、数々の重大少年事件の誠実なルポタージュを執筆してきた著者の名前を見て手に取った。読みやすい。多分中学生でも読める。『ライフ』原作を知らない者でも読み進められる。しかし。内容は本当に重い。
まず。実際に暴力に打ってでることは避けるべきであるにせよ「戦う心」「一人でいることを恐れない心」がいじめられている側には必要であるという、『ライフ』原作から著者が読み取るメッセージには深く共感した。
そしてますます加速する時代環境の変化の中で、教師も親も、そして子どもたち自体さえも社会全体と自分との関係・位置付けを把握する能力を失いつつあるという指摘は、腑に落ちた。
『ライフ』がなんとなく気になる方にも、きちんと原作を読んでいる方にもお勧めしたい一冊です。
「わたしはすこしは非難に鍛えられてきたので
いま世界とたたかうこともできるのである」(吉本隆明「恋唄」より、同上所収:古本は比較的安価です)