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  • みんなの評価 5つ星のうち 4 3件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2007.6
  • 出版社: 角川学芸出版
  • サイズ:20cm/214p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-04-702136-5
  • 国内送料無料

紙の本

祇園祭と戦国京都 (角川叢書)

著者 河内 将芳 (著)

祇園祭の、権力に抵抗する民衆の祭というイメージはどこから来たのか。戦国京都を舞台に、京都の町衆、比叡山延暦寺などの社寺、室町幕府との関係など、祇園祭をめぐるさまざまな視角...

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祇園祭と戦国京都 (角川叢書)

税込 3,080 28pt

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商品説明

祇園祭の、権力に抵抗する民衆の祭というイメージはどこから来たのか。戦国京都を舞台に、京都の町衆、比叡山延暦寺などの社寺、室町幕府との関係など、祇園祭をめぐるさまざまな視角から、中世社会の実相を描く。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

河内 将芳

略歴
〈河内将芳〉1963年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士。日本中世史専攻。奈良大学文学部史学科准教授。著書に「中世京都の民衆と社会」など。

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評価内訳

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紙の本

戦国時代京都で行われた祇園祭の実像を臨場感豊かに描き出す

2007/08/05 18:27

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ブルース - この投稿者のレビュー一覧を見る

祇園祭というと、華麗な山鉾の巡行で内外に知られており、京都の本格的な夏の訪れを告げる風物詩ともなっている。また、この祭の淵源は古く、一説には千年を超える歴史を有しているという。それ故か、この祭について書かれた書物は多いが、本書がその中にあってユニークなのは、戦国時代の京都の社会状況と、その中で祇園祭がどのように行われたのかを解明しているところである。

一般に中世社会は、権威が分散し、宗教の力が強く武力偏重の時代と言われている。事実、本書の舞台となっている天文二年(1533年)の京都では、室町幕府を司る足利将軍家が二つに割れ、また将軍家を補佐する立場の管領の細川家も二家に分かれあい争うという状況にあった。このような政争は、畿内周辺にも飛び火し争乱を誘発し、当時の京都を巡る政治・社会状況は混迷著しいものであったという。
 さらに、状況を複雑にしているが中世社会の宗教事情であった。祇園祭は祇園社(現在の八坂神社)の祭りであるが、当時の祇園社は比叡山延暦寺の支配に服しており、延暦寺の思惑から、祇園祭の重要な神事の神輿渡御が延期になり、それに伴って山鉾巡行も中止されたり、驚くべきことには真冬に行われることもあったという。真冬の寒風吹きすさぶ中で山鉾巡行が行われたことなど現在では容易には想像できないが、これは室町幕府の慫慂などもあってこの時期に執り行われたというのであるからさらに驚かされる。

この事実から明らかになることは、祇園祭のハイライトの山鉾巡行は、下京の民衆たちによって担われ、時には時の権力者の横暴にも屈せず祭を守り通してきたという従来からの見解の再考を促すということである。
著者は、山鉾巡行の主体となった下京の民衆たちについて、史料は少ないとしながらも、必ずしも時の権力者や宗教権威に対立したとは言えないとしている。また、「町衆」と言われた下京の民衆について仔細に見れば、決して平等ではなく、巡行の費用を負担するだけの者と、巡行の「奉行」を勤める上層者に分かれていたという。さらに、下京の民衆は熱心な法華宗の宗徒が多く、当時一大勢力であった一向宗と鋭く対立しており、一向宗の門前町であった山科御坊を幕府と一緒になって攻め、多数の宗徒を殺害するようなことも行っている。これは、都市対都市の争いでもあり、同時に民衆対民衆の争いとも言うことが出来、民衆は一枚岩で常に権力者とは対立関係にあったとした著名な歴史学者の「町衆」史観を見直す重要な指摘と思われる。

このように、著者は、残された数少ない祇園祭の良質な史料を基に、祇園祭とそれが行われた中世京都の複雑な社会状況を、明晰な文章で臨場感豊かに描き出している。脇田晴子の『中世京都と祇園祭』と並ぶ名著と評してもよいであろう。

なお、本書の冒頭で、1968年に萬屋錦之助、岩下志麻、三船敏郎主演で中世京都を舞台にした「祇園祭」という長編映画が製作されたことが紹介されている。上映時間が2時間半を超えていることもあり、あまり上映の機会もないようだが、映画ファンとしては一度見てみたいものである。

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紙の本

著者の中世史家としての力量は確かだ。中世京都の複雑な事情が、祇園祭をとおして鮮やかに描かれている。

2007/08/12 11:30

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る

 祇園祭といえば、日本を代表する祭りのひとつだ。これを題材にした本もたくさんある。そんな中、著者は、中世の京都に焦点をあてて当時の祇園祭を分析して見せた。そこに本書の新しさがある。古文書に丹念に当たりながら、中世の祇園祭がおかれた状況を浮かび上がらせる。
 その意味で、この本はかなり学術的な色合いの強い本となっている。よほど祇園祭に学究的興味がある人か、もともと中世京都を研究対象としている人向けの本と言っていいだろう。むずかしい本ではないが、「祇園祭」という題材にひかれて安易に手を出しても、ついていけないかも知れない。
 著者は2000年以降、中世の京都をテーマにした本を次々に出版している脂ののった中世史家だ。本書でも、その確かな分析力がいかんなく発揮されている。”権力に対抗する京都の町衆”という単純にして一般的な見方を丹念に検証し、当時の祇園祭をめぐる複雑な状況をしっかりと描いてみせる。
 祇園祭は非常に長い伝統のある祭りであるが、祇園社(現在の八坂神社)は、比叡山延暦寺の末社という位置づけから、たびたび振り回されている。もちろん室町幕府からも、なにかと注文を付けられている。
 その典型例が、真夏の祇園祭というイメージをひっくり返す、真冬の祇園祭の遂行だろう。延暦寺の祭礼が行われていないときに、祇園祭をすべきものではないという理由で、たびたび順延を余儀なくされている。11月や12月の祇園祭は、現代人から見れば奇異な印象を受けるが、時代状況がそうさせたのである。中には、その年の祇園祭が行えなかったという理由で、翌年に持ち越され、さらにその年の祇園祭も予定通り行われるというように、年に2度も祇園祭が行われたことさえある。驚く他はない。
 こうして日本を代表する祇園祭は、人間の性によって、苦難の道を歩んできたのが分かる。
 延暦寺からの圧力、日吉大社からの圧力、管領細川氏の要請、室町幕府の命令、御輿渡御はなくても山鉾巡行は実施したいという京都の町人の願い、と祇園祭をめぐる状況はかなり複雑だ。この複雑さを明快に示してくれるところに、中世史家としての著者の力量がうかがえる。
 大学図書館に備え付けてあるのがふさわしい本とも思えるが、世の歴史家もうならせるだけの内容のある良書である。
 それにしても、歴史に学ぶたびに、人間って、現代人も昔の人もたいして違わないのだなと思う。対面へのこだわり、権力の乱用、武力に頼んでの横暴などなど。そうしたことを良くも悪くも分かりやすく丁寧に伝えてくれる貴重な書のひとつといっていいだろう。

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2010/06/11 21:40

投稿元:ブクログ

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