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商品説明
世界でもトップレベルの日本の出生率の低さは、国をあげて取り組む課題となっている。今なすべき「少子化対策」はただの出産奨励なのか、できた子どもに対する高レベルの教育の保証なのか。現行の少子化対策について考える。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
和田 秀樹
- 略歴
- 〈和田秀樹〉1960年生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。国際医療福祉大学大学院教授。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。第5回正論新風賞受賞。著書多数。
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紙の本
政府と正反対の正論もありかな
2007/10/30 15:39
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:折鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢化社会への移行が急ピッチである。医療や年金、少子化などの社会問題は、日増しに激論をよんでいるが解決の糸口さえ読めない。格差社会は広がるばかり、若者の年収は底なし沼に引きずられるように下がりだし、生活もままならない。やっとのことで結婚はしたものの、子どもを産み育てることなど高嶺の花である。厳しい状況に後押しされたのか、政府はあの手この手と改善策を講じるが、決め手を発揮するまでにはいたっていない。
追い討ちではないが、<この救いの手が>日本をダメにするとは、いったい如何なことなのか。
「出生率の低さが世界でもトップレベルであることから、その危険が声高に論じられている」。政府は少子化担当の特命大臣をすえてまで、国を挙げて取り組みだした。「産めよ、増やせよ」と論じているが、ここに重大な欠陥があるという。少子化は脱することができるかもしれないが、教育や諸々の問題で弾き飛ばされる子どもが増えれば、大きな社会問題を抱え、政府のお荷物になりかねない。ロボットが働く時代、人は量より質の高さが問われる時代が目の前に迫っている。「何が何でも産んでもらえばいいという無責任な、時代のバイアスから脱し、少子化時代にどうすれば国は生き延びられるか」が問われていると喝破する。
「産めよ、増やせよ」で生まれてきた子どもたち全員とは言わないが、望まぬ子どもや、産まれるべきでなかった子どもまで、産めばよいと出産奨励すべきではないと語るが、これでよいのだろうか? 疑問は拭いきれなかった。手探り状態の少子化対策は始まったばかり、確かにこのままでは日本はダメになるかもしれない。暴論や奇策もあるかもしれないが、政府と正反対の正論もありかなと感じた。