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商品説明
第50回角川短歌賞受賞。【「BOOK」データベースの商品解説】
【角川短歌賞(第50回)】【現代短歌新人賞(第8回)】【駿河梅花文学賞】こころとは脳の内部にあるという倫理の先生の目の奥の空−。夕映えの部屋でしずかに燃えている母の小さき老眼鏡は−。17歳から20歳までの作品274首を収める。【「TRC MARC」の商品解説】
角川短歌賞の選考委員小池光氏に「とてつもない才能の出現」と言わせた作者のデビュー作品。受賞となった一連を中心に17歳から20歳までの3年間を豊かな表現で綴る。帯文にレミオロメンの応援文を掲載。【商品解説】
著者紹介
小島 なお
- 略歴
- 1986年東京生まれ。1993年から94年にかけてアメリカで暮らす。2004年、高校3年生で角川短歌賞を受賞。現在青山学院大学3年生。母親は迢空賞作家の小島ゆかり氏。
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紙の本
若さってなに?
2008/06/11 22:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容紹介文をみれば、著者はともかく、
出版元がなにを読んで欲しがっているかはわかると思います。
この若い歌人はすごいですということです。
でもあえてわたしは言いたいんですが、
この本に、若さは、どうですかね、と。
なんでかというと、
すごく手慣れているからです。
たしかに、女子高生のキーワードといえる、学校にまつわるものも多いし、
若いときしかできないのかもしれません。
でも、なんだか「老けた高校生」を見て、
周りの大人が「よくできた子ねえ」と褒めているような気がしてならないのです。
手慣れている、と言っても、
おそるおそる短歌をやってみている、というおぼつかなさはたしかにあって、
(それを具体的には説明できなくて申し訳ないんですが)
そのおぼつかなさに対して、
自分で歯を食いしばって解決策を見つけるのではなく、
まわりの大人の手慣れた短歌の技をつかってしのいでいるような気がします。
それを「確かな表現技術」というのかもしれないけど、
わたしは、すごくそれを
「こんなに若いのに守りにはいって・・・」
という感じに受け取りました。
若いから必ずバカをしなさいというわけではないですが、
いまだにたくさんの人がしている(と少なくとも私はイチ読者として感じている)
自分の経歴を切り売りするような作り方に、
頼り切らないでほしいなあ、と思います。
まだこの作者の独自性はないと思います。
「若い」という経歴と、従来からある表現技術を、
独自性とはなかなか言いがたいと思うからです。
でも、たくさんの人が褒めている歌集です。
人によってはおもしろいところがあるのでしょう。
これからに期待します。