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紙の本
生命科学の冒険 生殖・クローン・遺伝子・脳 (ちくまプリマー新書)
著者 青野 由利 (著)
最先端を追う「わくわく感」と同時に「ちょっと待てよ」の倫理問題も投げかける生命科学。日々刻々と進歩する生殖技術・クローン技術と再生医療・遺伝子・脳科学の各分野の基礎知識と...
生命科学の冒険 生殖・クローン・遺伝子・脳 (ちくまプリマー新書)
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商品説明
最先端を追う「わくわく感」と同時に「ちょっと待てよ」の倫理問題も投げかける生命科学。日々刻々と進歩する生殖技術・クローン技術と再生医療・遺伝子・脳科学の各分野の基礎知識と論点を、わかりやすく整理して紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- はじめに
- 1章 生命の始まりの科学−生殖
- 体外受精が可能になって、崩れた「原則」とは?/卵子、精子、胚を他人とやり取りしてもいいか/「出自を知る権利」をどこまで認めるか/「受精卵養子」による親子関係/だれが母親なのか?−代理出産の問題/だれが父親なのか?−死後受精の問題/生殖補助医療についての論点まとめ/だれがルールを定めるのか
- 2章 生命を複製する−クローンと再生医療
- クローン技術の原理は孫悟空の分身術のよう/クローン牛−おいしいお肉を大量生産するために/クローン豚−臓器移植の供給源にするために/クローンペットがビジネスになる日/治療薬を製造する「動物工場」とは?/クローン技術を使えば、絶滅動物が再生できる?/クローン人間は元の人間のコピーではない/クローン人間は本当に誕生するのか/技術を阻むのは、低い安全性/クローン人間を作るのに男性は必要ない?/クローン技術を規制する法律ができた/ES細胞は夢の「万能細胞」か?/受精卵を壊してもいいか/ヒトクローン胚作成に対する賛否両論/必要な卵子はだれが提供するのか/「ヒトクローン胚のねつ造」事件と倫理/ヒトの胚を研究に使うことの問題点/卵子を「若返らせる」技術がある?/卵子を操作すれば、遺伝病も予防できるが…/統一的なルール作りを
- 3章 私たちの設計図をひもとく−遺伝子
- DNAと遺伝子とゲノム、どう違う?/ヒトゲノム解読は、生物学・医学のツール作りだった/ヒトゲノム解読の倫理的・法的・社会的課題/遺伝子診断で予測可能な病気とは/単一遺伝子病と多因子病/「オーダーメイド医療」はどこまで進んでいるのか/保険における「遺伝子差別」とは?/遺伝子診断で個人の能力や適性が判定できるのか?/遺伝子は「取扱い注意」の個人情報である/遺伝子情報を「知らないでいる権利」もある/診断結果が産むか産まないかを左右することの是非/遺伝子診断で受精卵を選ぶ/「骨髄移植のため」「男女産み分け」…広がる着床前診断の目的/遺伝子診断の結果は、考え方によっては不確実な情報である/遺伝子情報は人類の財産か、ビジネスの材料か/遺伝子解析のための厳重なルール/遺伝子治療は、人間の遺伝子組み換え技術である/遺伝子「格差」社会の到来とは?
- 4章 もっともミステリアスな器官−脳科学
- 「読心術」は脳科学の一分野である/脳と機械をつなぐ技術はどこまで進んでいるか/脳画像の読み取りとプライバシーの問題/神経経済学、神経マーケティング、…応用分野は無限に?/偶然の発見にどう対応するか/機械が脳を変える?/サイボーグを思わせるロボットスーツ「HAL」/近い将来「記憶力増強薬」が開発されたら?/「ハッピードラッグ」のメリットとデメリット/犯罪の責任は本人にある?脳にある?/「自分の意志」と「脳活動」はどちらが先か?/脳と意識の関係
- おわりに
著者紹介
青野 由利
- 略歴
- 〈青野由利〉東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了(広域科学専攻)。科学ジャーナリスト。毎日新聞社論説委員。著書に「遺伝子問題とはなにか」など。
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