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商品説明
コピーライト永久独占を目論む大書店主に挑む「海賊出版社」ドナルドソンの肖像とは。法廷闘争を軸に著作権を史的に考察する、近代の草創期の出版文化史。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
山田 奨治
- 略歴
- 〈山田奨治〉1963年大阪市生まれ。筑波大学大学院(修士課程医科学研究科)修了。京都大学博士(工学)。国際日本文化研究センター准教授。著書に「文化資料と画像処理」など。
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著者/著名人のレビュー
一旦著者から作品を買...
ジュンク堂
一旦著者から作品を買い取ったら、いくら売れても利益は出版者が独占。カルテルを結び、仲間以外を徹底排除。それどころか、権利を主張する著者の本は宣伝も販売もしないで、著者が版権を売り渡すまで兵糧攻め。そんな、大書店(書店が出版も行っていた)がやりたい放題の18世紀ロンドンの出版業界に、殴り込みをかけたスコットランドの書店主、ドナルドソン。
義憤にかられて立ち上がったのではない。ロンドンでひと儲けすることが第一の目的、スコットランド文化を再興しつつ、ロンドンの文化(お金)を吸収することも目的だった。
法廷での直接対決。ロンドンでの第一審で不利な判決が出たことを逆手に取り、ドナルドソンはエジンバラの裁判所へ控訴。一審判決が覆ったら、すかさず上院(最高裁)に、最初の判決は間違いではないか、と上告する。上院でも意見はまとまらず、ロンドンの3つの裁判所の判事12名の意見を仰ぐことに。そして、それぞれの意見の表明が始まる。
丹念に調べ上げられた人物像と、当時の法廷の様子を克明にあらわすことによって、あたかも裁判を傍聴しているかのようなスピード感に満ちた作品です。鬘や毛皮で着飾った法廷、見てみたいものです。