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紙の本
登ってわかる富士山の魅力 (祥伝社新書)
著者 伊藤 フミヒロ (著)
眺めるだけでは富士山の魅力は伝わらない。登った人間だけに見せる富士山の美しい顔を紹介。準備、装備、心構え、注意点、登頂成功のコツなどを解説し、初心者からベテランまで、10...
登ってわかる富士山の魅力 (祥伝社新書)
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商品説明
眺めるだけでは富士山の魅力は伝わらない。登った人間だけに見せる富士山の美しい顔を紹介。準備、装備、心構え、注意点、登頂成功のコツなどを解説し、初心者からベテランまで、10倍楽しめる富士登山の魅力を伝える。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
伊藤 フミヒロ
- 略歴
- 〈伊藤フミヒロ〉1949年長野県生まれ。『山と渓谷』誌編集長を経て、パウダーガイド社社主。国内外の山を数多く登攀。著書に「ほら!富士山。」など。
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紙の本
富士山に登りたいという漠然とした気持ちが確信に変わる
2009/04/11 11:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:悠々楽園 - この投稿者のレビュー一覧を見る
素人への目線で書かれた肩ひじの張らない文章で、ひじょうに読みやく楽しかった。カラー写真はないけれども、必要十分な写真・地図などが配置されていて、過剰でない分かえって理解しやすい。富士山登頂の準備には十分な内容だと思った。
そうした実用性以上に、富士山に登ることがいかに素晴らしい体験かという著者の思いがあふれていて、読み終わったときには、ぜひ富士山に登りたいという気持ちがさらに強くなっていた。
著者は国内外の高峰にも登攀歴のある登山家だが、富士山登山についてはとりわけ広く深い知識と経験を持っている。あらゆるルートから登頂回数は数知れず。なお富士山への思いはとどまることを知らず、頂上からのスキー滑走や、果てはパラグライダー滑空までしてしまっている。まさに、富士山を知りつくし、遊びつくしている人なのである。
そのアドバイスは、わかりやすく簡単なものも多いが、どれも説得力がある。たとえば「経験から、この山はとにかくゆっくり登るのが必勝法」。急いで登ってバテテしまっている若者をしり目にたいていは8号目あたりで追いつくらしい。
素人には気になるトイレや服装・装備などについても親切に書かれている。基本ルートだけでなく、とっておきのルートも紹介してくれたり、富士山登山は実は甘く見てはいけない難事業なのだと言う一方で、健康な人がきちんと準備をすれば誰にだって可能なことでもあると背中を押してくれたり。気の知れたガイドに話を聞いているような気やすさと信頼感がある。
ところで、この本では、中腹、5合目付近のハイキングについても1章が割かれている。こちらは大げさな準備をしなくても家族連れで訪れることが可能である。しかも、手軽なだけではなく侮れない魅力にあふれているようで、気候の良い時期のハイキングも相当楽しそうである。この本を手にとったときには、頂上に登るということしか考えていなかったので読み飛ばすところだった。
著者の実感あふれる文章に引き込まれ、どっぷり富士山にはまってしまいそうだ。