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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.6
  • 出版社: ワイズ出版
  • サイズ:21cm/255p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-89830-226-2

紙の本

冬のつらさを 加藤泰の世界

著者 鈴村 たけし (著)

「沓掛時次郎 遊俠一匹」「明治俠客伝 三代目襲名」「ざ・鬼太鼓座」「花と龍」などの名作を残した、情念の映画監督・加藤泰。“加藤泰が学校だった”という著者が、その魅力の全て...

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冬のつらさを 加藤泰の世界

税込 2,420 22pt

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商品説明

「沓掛時次郎 遊俠一匹」「明治俠客伝 三代目襲名」「ざ・鬼太鼓座」「花と龍」などの名作を残した、情念の映画監督・加藤泰。“加藤泰が学校だった”という著者が、その魅力の全てを語る。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

鈴村 たけし

略歴
〈鈴村たけし〉1948年横浜市生まれ。日本大学法学部卒業。ヨコハマ映画祭を立ち上げ、実行委員長、代表を歴任。横浜文化賞奨励賞、サントリー地域文化賞などを受賞。

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みんなのレビュー1件

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評価内訳

  • 星 5 (1件)
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紙の本

観る前に読めば、しかじかのシーンを注意深く鑑賞できるが、自身による発見はおろそかになるし意外な展開に感じ入る楽しみも減る。これは映画に限らない

2011/06/04 18:11

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本を読むひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

 過不足なく加藤泰の映画のすべてが語られている本である。過不足なく、というと何となく平凡な印象に聞こえるが、本書は渾身の力をこめた加藤泰全作品論集である。過不足なくというのは、著者(鈴村たけし)にとって最も貴重な映画は十分のスペースで、またそれに準ずる映画はそれなりのページ数をとって、そして残った他の映画も、もれなく項目をたてられ論じられているという意味である。
 映画監督加藤泰とその映画への尋常とはいえない熱く、深い愛情と敬意が感じられる。たとえば著者が最も愛着をもっているらしい『沓掛時次郎 遊侠一匹』について《僕は映画館やホールでこの映画を百五十回も観てしまった》といい、《ビデオやDVDまで数えると千回は優に越えていると思う》と書く。
 これを読んで、私も好きな監督や映画はあるが、性格からすると広く観たり読んだりするほうだなと思わざるを得なかった。何度観たかを正確には把握していないが、一番観ているものでもスクリーンだけでなら五回を越えていないと断言できる。
 著者が『遊侠一匹』を特別に多く観ているのは、この映画についての単独の本(日本カルト映画全集の1冊)を編集しているからだろうが、私はその本も、また著者が協力した『加藤泰映画華』も、まだ読んでいない。だがその代わりに以前から所持していた複数の加藤泰関係の本を、本書と平行してページをめくった。
 『遊侠一匹 加藤泰の世界』、『世界の映画作家14 加藤泰 山田洋次』(今ではこの組み合わせが不思議だ)、『加藤泰、映画を語る』、そして巻頭3分の1近くに加藤泰論を収めている山根貞男『映画狩り』である。
 このような書籍が以前から発行され、また近年も本書のような対象への熱烈な愛を感じさせる本が刊行されている加藤泰は、その映画もまた6月4日からのシネマヴェーラでの上映のように今でも観られている。幸福な映画監督というべきだろう。だが同時に遺作である『ざ・鬼太鼓座』が一般上映の困難という不幸にもさらされている。残念ながら私はこのドキュメンタリーを観ていないのだが、本書における熱烈な同映画への讃歌を読むにつけ、本とは異なる映画というものの公表システムにかかわる融通の利かなさに苛立ちをおぼえざるをえない。

 さていつも一人の監督の映画をまとめて観ながら思うことは、映画を観る前にその映画を論じた文章を先に読むことと後に読むこととの差についてである。今日も私は本書の『花と龍』について論じた文章を、映画を観る前、正確にいうと映画を観終える前に読んだのだが、そのことでシーンやその細部を注意して観ることになった。
 この映画を私はずっと以前に観てはいるので厳密にいえば映画を観てから作品論を読んでいることになるが、不確かな記憶の世界のことであり、実質としては映画を観る(観終える)前ということになる。著者はそこで他の作品論のいくつかのように映画のなかの最も好きなあるいは印象にのこるシーンから書き出している。
 それは映画の後半、倍賞美津子扮する「お葉」が紫色の頭巾をかぶり登場するシーンであり、美空ひばりの主題歌がバックに流れる。《このシーンで、観客が目を奪われるのは、お葉の頭巾の紫色に沈んだ、しかし異様な、ある輝きである。それは地味だが、目にも綾な、鮮烈な紫色の輝きであった。》
 おそらく主題歌が入るのはタイトルバックをのぞけば全篇でこのシーンだけということもあり、本書の『花と龍』論を読んでいなくとも、私は著者の記すように《胸に重く、尋常ならざる思いを想起させ》たであろう。だが意外なほどこのシーンが短いことに驚いた。著者はその短さにはふれていないが、その短さに私の意識が向いたのは、あらかじめそのシーンを注意して観たせいかもしれない。
 また別のシーンのことだが、この映画の音楽を担当した鏑木創に注目し、「中近東のダルシマという楽器を使いましたね」といった作曲家の証言を引用している。たぶん、あれがその楽器の音色だな、という感じで映画を観た。『花と龍』は後半、倍賞美津子、石坂浩二、二人の二役(どちらとも前半の登場人物の子供が成長した役)が現われ、原作もこんなに面白いのだろうかと思うような展開になりワクワクさせる。また加藤泰映画の二つの「顔」、汐路章と任田順好が敵味方となって争う大写しの画面が、なんとも素晴らしい。
 観ることができない、ないし観るほどでもないと思う(ここのところが熱烈な加藤泰ファンである著者とそうではない私との差か)初期作品などは、すでに作品論を読んでいる。ずっと昔に観ているが、これから劇場で観る予定の『男の顔は履歴書』『日本侠花伝』、そして何故か初公開当時、加藤泰から遠くにいたらしく観ていないため今度初めて観ることになる『炎のごとく』などの論を私はまだ読んでいない。

 

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