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商品説明
“いかなる患者も診る”という診療方針を掲げる希望会総合病院。医療関係者からは異端と見られ、ハードな研修制度で知られるこの病院に、志あふれる産婦人科医・菊池堅一は入職した。しかし現実は甘くなかった。医師不足、過重労働、そして理不尽な医療訴訟。過酷な労働環境は、精神的にも肉体的にも菊池を疲弊させていく。そして、菊池に降りかかった事件。入院患者の分娩中に救急産婦の治療が重なり、新生児に障害を残してしまったのだ。人手のない夜勤中での出来事だったが、菊池は適切な治療を怠ったとして、一億を超す支払いを求める訴訟を起こされる。菊池に過失はあったのか?最前線で奮闘する現役医師が医療崩壊の実態をあますところなく描いた渾身作。【「BOOK」データベースの商品解説】
「いかなる患者も診る」という診療方針を掲げる希望会総合病院に、志あふれる産婦人科医・菊池が入職した。しかし菊池は医療訴訟を起こされ…。最前線で奮闘する現役医師が医療崩壊の実態をあますところなく描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
太田 靖之
- 略歴
- 〈太田靖之〉1961年東京生まれ。フィリピンのBicol Christian College of Medicineを卒業。フリーの産科医。著書に「緊急呼出し」「約束の十字架」など。
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紙の本
今の産科医療現場の過酷さが伝わってきます
2008/07/28 06:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HIBA - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、医療にたずさわる者も、一般の人にも分かり易く書かれています。産科医療が医師や現場のスタッフにより、どの様に支えられているか、また、どの様に病棟閉鎖に追い込まれていくか、どんな思いで閉鎖をするかが伝わってきます。そして、少子化がすすむ中での産科医療の崩壊は国の大きな問題です。ニュースでは、産科が閉鎖になると「無責任だ」などとコメントしている妊婦さんを目にします。しかし、この本を読んだら、産科医がとても無責任で産科を閉鎖をしているのではないことが分かります。産科だけでなく他の科の医者も、必死に患者さんと向き合い最善を尽くしています。それでも、最近では最善を尽くしても結果によっては、殺人者扱いです。命を削って一生懸命やってもです。医療に怯えてしまう医師がいたり、志半ばで辞めてしまったり、どんどん医療現場は崩壊していきます。私達がより良い医療を受けるには、この先、どのようにしていけば良いのか考えさせられる作品でした。