投稿元:
レビューを見る
流石、グロービスの講師をやられている著者。大変わかりやすくまとまっていて、一気に読みきってしまいました。どこか我流の限界や目線のバラツキが感じられる昨今、自分の頭の整理(改めてどういうことができていないと数字を見誤るのか、効果を最大にする頭の使い方、など・・・)ができたと思います。加えて、こういう目線や表現ができると、後輩を指導する際に極めて的確なコメントができるな、とも思いました。大変満足しております。
投稿元:
レビューを見る
ビジネス数字力を鍛える 読後メモ
数字力を高める7ステップ
?分析の目的を抑える
何のための検討、分析なのか、その目的を明確にする
?仮説を持ってどんな情報が必要か洗い出す
目的に即して、「こうなるのではないか?」という仮説を持ち、その仮説を検証するためには、
どのようなデータや情報が必要になるかを考える
?適切な情報を収集する
第2ステップで考えたことにしたがってデータ情報を集める
?分析の際にどんな前提を置くべきか確認する
第3ステップで集めたデータなどをどのような前提で分析するかを確認する
?集めた情報を加工、計算する
データを加工する方法を検討し、加工、計算などを行う
?目的に繋がる解釈をする
加工、計算した結果から、目的に対して意味のある、意思決定につながる解釈をする
?加工結果や解釈をわかりやすく表現する
解釈した内容をわかりやすく、意思決定者に伝える
1. 目的を明らかにし、仮説を持つ
数値分析を始める前に必要なこと
2. 数字を加工する
最低限のシンプルなツールを使いこなす
3. 解釈し、意味合いをつむぎ出す
結局、何が言いたいのか、言えるのか
4. 分析結果を伝える
共感し、動いてもらうために
5. マネージャーとして数字を読む
数字を読む勘所を鍛える
目的を抑え続けるための工夫としては「可視化=常に目に入る状態にしておく」を
意識するのが効果的。目に見えないものを長期間意識しておくことは非常に難しい。
パワポの1枚目に大きな文字で目的を明記しておくとか。
Quick & Dirty 「さっさと、ざっくり」
ピラミッド構造 最後の結論をサポートするメッセージをピラミッドのような形で表現したもの
ビジネスフレームワークを活用する 3C、5つの力
比べるべきものを比べる (apple to apple)
データの集合の実態を見る
・全体を一つの数字に集約する
単純平均、加重平均、中央値、最頻値
・全体像を(さまざまな角度から)見る ヒストグラム
順に並べて比べる 時系列、移動平均、ウォーターフォール、パレート図
カテゴリ分けをして構成比を見る 棒グラフ・円グラフ
ばらつきの様子を見る 散布図、相関、分散・標準偏差、回帰分析
シンプルな分析で、意味のあるメッセージを伝え、相手に理解してもらうことがベスト。
このことをよく踏まえたうえでさまざまなテクニックを身につけるべき。
帰納法
観察事項の共通点に着目し、ルールを導き出す
演繹法
観察事項をルール・一般論に合っているかどうかから結論を出す
「聞き手に理解してもらう」「聞き手に共感してもらう」
→ 「聞き手に動いてもらう」
タイトル・伝えたいメッセージ・ボディ・ボディ・(必要に応じて)サブメッセージ・データソース
「結実する」
投稿元:
レビューを見る
書評:日頃、関連部門・上司・客先へ提出する資料。
そこには必ず数字があり、数字で相手に理解していただき、数字で納得していただく必要がある。
この本ではその数字を作る力、読む力を向上させるためのスキルが色々と載っている。20代の方に「数字に自身がありますか?」と聞いて「自信があります!」、と答えられる方は一体どれ程いらっしゃいますか?謙虚になって一度読まれることをお奨めします。学ぶなら若い今のうちです。
レビュー者:社会人コミュニティ 本堂 拓道[商社]
投稿元:
レビューを見る
【内容】
グロービス経営大学院で講師を務める田久保氏による、「数字力」をアップさせるために、「数字を作る力」と「数字を読む力」の2つの方向から教えてくれる。各章のはじめに、数字に関するトラブルにあった社会人が、成功していくストーリーが収録されており、実際にビジネスにおいて起こりうるトラブルと解決法が小説風に書かれている。
この本では、数字力を高めるために”7つのステップ”を踏むことをコンセプトにしている。
1.目的を明らかにし、仮説を持つ
2.数字を加工する
3.解釈し、意味合いをつむぎ出す
4.分析結果を伝える
5.マネジャーとして数字を読む
【ポイント】
1.分析の目的を押さえる
ビジネスで数字の分析をするということは、その分析結果を使って意思決定をしたいという「目的」がある。こうした「目的」をまず決め、以降のプロセスに進んでからも、常に目的に立ち返るようにしなければならない。そのため、「可視化=常に目に入る状態にしておく」のが効果的。また、目的を考える際に曖昧さを極力つぶしておく必要がある。そのためには、自分の言葉で、それも漢字とひらがなだけでその言葉を説明できるかどうかを考える。
2.仮説を持ってどんな情報が必要かを洗い出す
仮説作りには2パターンある。
?今までやってきている仕事に対する課題解決の場合→手持ちの知識、自分の経験先行型
?まったく新しいことに対するチャレンジの場合→簡易分析先行型(さっくり、ざっくりデータを収集、分析)
そして、仮説を持ったなら、どんな情報が必要かを「大枠で」洗い出すことが必要
3.適切な情報を収集する
情報を収集する際には数値データ(定量情報)と、実際現場に行ったり人の話を聞いたりして得られる情報(定性情報)をバランスよく集めるのが重要。
4.分析の際の前提を明らかにする
データを比較するときは、apple to apple(りんごはりんごと比べる)で、比べるべきものを比較する。どの数字を比較するとより意味があるのかを確認する。
5.集めた情報を加工、計算、分析する
【散布図分析の視点】
?相関があるかどうかをまず見る?異常値の詳細を確認する?傾向の異なる2つ以上の集団の存在を確認する?データ範囲が適切かを考える?相関がないところにも着目する→夏場のビールの売上げとアイスクリームの売り上げデータにはかなり強い正の相関が出るが、これは気温というまったく別の要素が影響を与え、結果として相関が出ている。「相関関係がある=因果関係がある」わけではない。
6.目的につながる解釈をする
?「差」を見出す
目標値と比べる、ベンチマーク(例えば業界の平均値や、自社の過去のよかった時期の数字など)と比べる、自分自身が持つ参考値(直感的に理解しやすい数字)と比べる
?異常値や変局点に着目する
?軸の取り方を工夫する
7.わかりやすく表現する
ビジネス上のコミュニケーションで重要なことは「聞き手に理解してもらう」→「聞き手に共感してもらう」→「聞き手に動いてもら���」こと。人を動かさなければ意味がない。
【パワーポイントのコツ】
?タイトル
?メッセージ…伝えたいことを1〜2行で(原則「1スライド1メッセージ」)。メッセージを研ぎ澄ますことが必要。そのためには、主語と述語を明確にし、語尾を曖昧にせず、体言止めもやめる。
?ボディ…メッセージをつむぎ出すもとになる情報、データなどを載せる。何を伝えたいのか考え(=メッセージ)、伝えたいことが一番分かりやすいグラフの作成を行う。メッセージで伝えているポイントを目立たせるとよい。
?サブメッセージ…必要に応じて。
8.ビジネスの現場で必要な、数字を読む力
ある程度のリファレンスを持つことが重要。役に立ちそうな数値を十数個持っておくことで、比較しやすくなりイメージが沸きやすく、数字を読む力は格段に高まる。
投稿元:
レビューを見る
■目次
第1章 目的を明らかにし、仮説を持つ―数値分析を始める前に必要なこと(闇夜の散弾銃―高田信司の迷走
数字力を高める7ステップ ほか)
第2章 数字を加工する―最低限のシンプルなツールを使いこなす(“数字いじり”の落とし穴―松沢豊の気づき
データ加工の流れの確認 ほか)
第3章 解釈し、意味合いをつむぎ出す―結局、何が言いたいのか、言えるのか(次の打ち手につながるか―熊谷岳の脱皮
解釈とは ほか)
第4章 分析結果を伝える―共感し、動いてもらうために(受け手の立場を考えているか―広瀬康宏の挑戦
メッセージを伝える目的)
第5章 マネジャーとして数字を読む―数字を読む勘所を鍛える(ビジネスの現場で必要な、数字を読む力
数値を用いた資料を読み解くテクニック)
■レビュー
投稿元:
レビューを見る
データの加工・分析~解釈、表現について解説されているということで、仕事に役立てられないかと思い手に取りました。
ミッションを具体的に設定し、仮設を立て、必要な情報を収集し、そこからミッションに対し意味のある解釈をひねり出し、これにメッセージをこめる。
基本的なフローを、コツや事例とともに確認できました。
特に『解釈する』というテーマについて、きづきがありました。もちろん、仕事に十分生かせるにはさらに訓練が必要ですが。
7つのステップにわけて解説されていますが、各ステップをより深く学ぶためにはさらに他の書籍が必要になりますが、基本の振り返りやとっかかりには適していると思います。
投稿元:
レビューを見る
グロービスのMBAシリーズはハードカバーでなかなか手を取りにくいですが、こちらはすいすい読み進められました。
(最近はやりの?)ビジネスのストーリーを中心に話が進みます。
ただ、他のビジネス小説と違うところはこの本の場合はいくつかものストーリがあり、その後に分かりやすい解説がついていることです。
そして、成功体験が中心になりがちな、ビジネス本において、数字の使い方を間違えた失敗の例が中心に話が進められ、わが身を振り返りつつ読み進めることができました。
詳しい内容についてはぜひ読んでみてください。
ただし、ストーリーはいくつもあるのですが、内容は1章から繋がっているので、一気に読み進めることをお勧めします。
投稿元:
レビューを見る
入門書にはいいかもしれない。統計学を大学とかでやったことあっても、ビジネスの場で、どんなふうに使えばいいか、ヒントが得られる。
ただ、あくまでも入門。
なので、もっと統計・分析を活用したければ、もう少し本格的・実践的な本を、次に読んだほうがいいかも。
内容は、グロービスのビジネス定量分析の講義内容と同じ内容。
もちろん、事例などは違うけれど、基本は一緒。
なので、講義を受けた後なら、復習がてらぱらぱら見て確認程度でいいかも。
講義を受けた後だと、物足りない。
読むなら、講義を受ける前のほうがいいかな。
でも、そんなに真剣に読まなくて、かる~くぱらぱら見る程度でいいかも。
投稿元:
レビューを見る
グロービスの実感するMBAシリーズは、各章の冒頭に、そのテーマに即したショートストーリーがあって、非常に理解しやすくなっている。
そんなシリーズの中で、本書は、ビジネスマンのための「数字力」を鍛えるための一冊。
「論理的な言葉」、「説得力のある数字」二つを作ることができて、初めて「人を動かす論理全体」を構築する準備が整う。どちらか一方だけに長けていても、不十分なのだ。
本書では、ビジネスパーソンに必要な数字力を、「数字を作る力」と「数字を読む力」と定義し、7つのプロセスに分けて説明している。
①分析の目的を押さえる
②仮説を持ってどんな情報が必要かを洗い出す
③適切な情報を収集する
④分析の際にどんな前提を置くべきかを確認する
⑤集めた情報を加工、計算する
⑥目的につながる解釈をする
⑦加工結果や解釈をわかりやすく表現する
以上の中に、
・数字を作る前にすべきこと
・数字の作り方加工の仕方
・数字の解釈の仕方
・分析結果の効果的な伝え方
が語られ、最後にマネジャーとしての数字の読み方まで示してくれている。
「定量分析」の個々の手法などについては掘り下げられていないのは残念だったが、数字を使って「人を動かす」際の注意すべき点について、丁寧に説明されていた。
自身が数字を使って何かを表そうとするときもそうだが、目的を明確にしてから動かないと、ただ単にデータを集めて並べても何も伝わらない。
逆に、例えば統計上の資料であっても、その切り取る範囲で、見え方や意味が随分違ってくるので、必ずしも客観的ではあり得ない。
どんな数字、もそういった意図や背景をくみ取って読まなければならないという指摘には、なるほどと感じた。
投稿元:
レビューを見る
数字の作り方とか数字に騙されるな!って本だっけな?
あんま覚えてない。
でも、勉強になった気がする。
投稿元:
レビューを見る
■分析力
1.ビジネスで数字の分析するということは、その分析結果を使って何かを決めたい、つまり意思決定をしたいという「目的」があるはずです。何のために何の意思決定をするのか、その意思決定に対して、今分析をしているこの作業をどのようにやくだてたいのということを強烈にイメージする、そしてイメージし続けることが重要
2.分析の7つのステップ:分析の目的を押さえる。仮説を持ってどんな情報が必要かを洗い出す。適切な情報を収集する。分析の際にどんな前提を置くべきかを確認する。集めた情報を加工、計算をする。目的につながる解釈をする。加工結果や解釈を分かりやすく表現する。
投稿元:
レビューを見る
数字力を高める7つのステップを4つのストーリー仕立てで説明。
数字力を高める7つのステップとは
1分析の目的を抑える
2仮設を持ってどんな情報が必要かを洗い出す
3適切な情報を収集する
4分析の際にどんな前提をおくべきかを確認する
5集めた情報を加工、計算をする
6目的につながる解釈をする
7加工結果や解釈をわかりやすく表現する
この7つのステップとできるだけシンプルな分析を心がける、この2つを念頭において、それぞれどんな事かをケースで学んでいくというスタイルの本です。
仕事上、結構この手の事はやっているけれどもしっかり意識してなかった点もあるのでそれが参考になりました。
特に6の目的につながる解釈をする、これは1がちゃんとできてないとそもそもできないけれど、ここの解釈ができずに事実だけ言ってしまってる事もあるなあ、そういえば。。。。なので、意識するようにしたい。
解釈のための5つのコツ
1差に注目する(目標値と比べる、ベンチマークと比べる、自分自身が持つ参考値と比べる)
2異常値や変局点に注目する
3軸の取り方を工夫する
4矛盾や第三因子に気づく
5定性的な感覚を大切にする
具体的だし、まずはここから注意してみよっと。
そういえば、先日、5、6年前に一緒に働いてた人と一緒に食事をする機会があって、今どんな仕事なの~ってな話をしてた時、私の分析って軸の切り方がいいよね、特徴あってと言われたんだった。
一緒に働いてた時は言われた事なかったんだけど(笑)
こういうのはまずいくつもやってみるとか、他の人のを見てみるとかそうやって引き出し増やしていくしかないんでしょうね~多分。
この本、グロービスから出ているんですが手軽な厚さでよくまとまってるし、ケースもいかにも会社でありそうなストーリーで読みやすかったです。
青本(?)も何冊か読んだ事あるけれど、もっと実用的で手軽に読めるので、手始めにお勧めです。
投稿元:
レビューを見る
数字力を高める7つのステップ:1分析の目的を抑える 2仮設を持ってどんな情報が必要かを洗い出す 3適切な情報を収集する 4分析の際にどんな前提をおくべきかを確認する 5集めた情報を加工、計算をする 6目的につながる解釈をする 7加工結果や解釈をわかりやすく表現する。
これらのステップの個々のケーススタディを含めた解説がされている本。最終章の「数字は作った人の意図が入っているから、本当は絶対的な客観性などはないのです。」って言う言葉で、今まで自分が数字を作ろうとせず、見つけようしていた甘さが有ったことに気付きました。
投稿元:
レビューを見る
単なるデータ分析の方法だけではなく、分析するにあたっての目的の設定、仮説構築、結果の解釈からアウトプットまで、一連の分析プロセスを網羅的に説明している。
それぞれ簡単なビジネスケースが作られており、それを元に説明しているのでとてもわかりやすいと思います。
投稿元:
レビューを見る
ストーリー仕立てにして、数値データの扱い方についてわかりやすく書いた一冊。
分析の目的から手段、前提、解釈、表現までを一通り教えてくれます。
分析だけじゃなく、企画を考えるプロセスにも当てはめられるのではと思いました。