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紙の本
社会問題のエンタテイメント化
2009/09/11 20:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ダブルディ - この投稿者のレビュー一覧を見る
医療の現場には、数多くの問題がある。
その数多くの問題の1つが、小児科関連の医師の不足であろう。
本作品は、その中でも小児外科をテーマにしている。
かつて、バスケットボールを描いた漫画をきっかけに、
バスケットボール部への入部者が、増加したことが
あると聞いたことがある。
また、同じような現象が、テニスや囲碁においても
起きたと聞く。
本作品のように、小児外科医を主人公にした漫画が、
描かれたからといって、それらのように小児外科医を目指す者が、
増加することはないだろう。
だが、テレビや新聞・雑誌等の報道を通して、
医療問題に触れるよりも、本作品のような漫画を
始めとするエンタテインメントとして、医療問題に
触れるのでは、また違うのではないか。
(同じようなことを別の漫画の書評でも書いていて恐縮です。)
エンタテインメントとして触れるということは、
楽しもうとすることである。
楽しもうとするということは、深く知ろうということにつながる。
そして、楽しもうとして知ったことは、
より記憶に残ることであろう。
このように、ある問題があったとして、
その問題が改善されるための第一歩は、
より多くの人が、その問題を認識することで
ないだろうか。
本作品が、エンタテインメントとして、楽しまれ、
そのことによって、医療問題の一端である小児外科の
問題が、広く認識されることを期待する。