「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
人民解放軍は何を考えているのか 軍事ドラマで分析する中国 (光文社新書)
著者 本田 善彦 (著)
日本にとって中国人民解放軍とはどんな軍隊なのか。中国のテレビ番組、主に軍事ドラマという素材をもとに人民解放軍の思想教育の現状、最新の軍内事情を探り、今後の安全保障や国際秩...
人民解放軍は何を考えているのか 軍事ドラマで分析する中国 (光文社新書)
人民解放軍は何を考えているのか~軍事ドラマで分析する中国~
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
日本にとって中国人民解放軍とはどんな軍隊なのか。中国のテレビ番組、主に軍事ドラマという素材をもとに人民解放軍の思想教育の現状、最新の軍内事情を探り、今後の安全保障や国際秩序に与える影響も視野に入れて考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
本田 善彦
- 略歴
- 〈本田善彦〉1966年神戸市出身。台湾・中国広播公司(BCC中国ラジオ放送社)の国際放送「自由中国之声」記者兼アナウンサーなどを経て、フリーのジャーナリストに。著書に「台湾総統列伝」ほか。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「テレビドラマ」から中国人民解放軍の実相に迫る
2008/09/22 14:05
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
近年、経済発展と共に急速な軍拡路線を走る中国。不透明な軍事予算もあって、中国の軍事的脅威が強く認識されている。
特に強く意識させられるのは、海洋進出である。70年代から90年代にかけて、南シナ海でベトナムやフィリピンが支配する島嶼を、軍事力を行使して強奪した。
次は東シナ海から西太平洋への進出を目論み、米軍高官に対して米中による太平洋分割支配を真顔で提案した中国。
04年11月に漢級原子力潜水艦が石垣島付近を領海侵犯した。日本側の追跡に、海底の地形を知悉した見事な操艦で公海へ逃れた中国原潜。
さらに、つい先日も高知県沖を潜水艦が領海侵犯し、イージス艦「あたご」の追跡を振り切った。
おっと失礼!高知県沖の潜水艦は「国籍不明」ということだった・・・。
さて本書は、中国人民解放軍の世界観、軍事思想、領土意識など、精神世界(軍のソフト面)の実相に迫る試みである。
その手法が、何とテレビの軍事ドラマの分析によるのだ。
中国のテレビ放送は、中国当局のプロパガンダ・ツールであり、中国政府のメッセージ性を帯びたものである。そこらが日本を含めた西側世界のテレビ放送と大きく違うところである。
実際、ドラマとは言え、人民解放軍が撮影に全面協力して制作されている。それを分析して人民解放軍の内面世界を覗いてみるという極めてユニークなものだ。
最近の軍事ドラマ3本を中心に分析し、大国興亡の歴史ドキュメンタリーをも研究対象にしている。
さて、著者の分析結果は、評者の私見では領土意識についてやや疑問が残る。しかし、概ね人民解放軍の内情に近いものではないか。人民解放軍の思想、将兵の意識、訓練・演習など、実情をかなり反映していると想像される。
装備や兵力などハード面中心の軍事レポートでは窺い知れない世界なのである。