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紙の本
ロンドンFX物語 部外者立ち入り禁止のディーリングルームから (PanRolling Library)
著者 柳 基善 (著)
〔「為替の中心ロンドンで見たちょっとニュースな出来事」(2005年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
ロンドンFX物語 部外者立ち入り禁止のディーリングルームから (PanRolling Library)
ロンドンFX物語 ――部外者立ち入り禁止のディーリングルームから
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円をドルに換える時
2011/12/12 22:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リーマン・シスターズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
金融機関の外貨の在庫はいつ仕入れているのだろう。
物品ならば安く仕入れて高く売ればその利ざやが利益となる。
バーゲン品ならさらに買いたたく。
もちろん売れないものは買い付けない。
ところが、通貨はどうか。安くなるのか、高くなるのか、売れるのか売れないのか分からないまま仕入れるのだろうか。あるいは高くなる、必ず売れると考えるのだろうか。
個人顧客に渡るまでには金融機関が問屋のような役割をはたし割高になっていく。しかしインターバンクなる市場では仲買抜きの直接相対取引だ。プロディーラー同士が全く逆の予想を元に売り買いしている不思議な世界だ。
もう一つ不思議なのが、予想が当たらなくても飯が食えるアナリストなる存在だ。
後付の解釈が得意な人と思っていたが、そうでもないことが本書でわかった。
ディラーの情報源の一つとして重宝されているようだ。単純に情報をそのまま受け取るのか、逆の行動をとったほうがいいのかが面白いところだ。
今やロンドンがその中心なのかどうかは知らないが、大量の取引が瞬時に行なわれていることは昔も今も変わらないようだ。もちろん最後のババは輸出入業者や個人投資家が引かされるところも。物品と違うところは、あらかじめ仕入れるのではなく、大量かつ瞬時に行なわれる連続売買の狭間からでてきた不利なレートのものが、顧客に渡ることによって帳尻があう点だ。
このお金でお金を仕入れる仕組みが大変よくわかる一冊であった。