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この手の本を読むと、彼我の違いにため息が出ることが多い。人材育成にここまで情熱的、執念的、組織的、構造的に取り組んでいるP&Gという会社に驚嘆する。しかしただ羨ましがっていただけではこれまでと同じ。この本で会得すべき点は以下エピソード。著者が若いころ、P&Gはまだ日本の会社とのJV形式の小さな会社。そのころP&Gの社史のような本を読み、P&Gはなんていい会社なんだと思う。それに引き換え日本のP&Gは・・・と感じた部分が多くあった。
そこで著者が思ったのは今の会社に絶望して転職することではなく、「私のいるべき会社はこの本の中にある。自分は残って、この会社の理想が現実となるよう努力しようと思ったのです。」そしてそのころから使命感というものが生まれ、「この会社を私が入ったときよりもっといい会社にしよう」「私よりあとに入る人には、私がいたときよりももっといい境遇で仕事ができるようにしよう」と思っていく。「自分はこうなりたいという存在に近づくために何ができるかを考え日々実行していくこと、そこに情熱を失わないことが大事なのだ」。この前向きな姿勢、情熱を学びたい。会社に文句言ったり、冷ややかに第3者的に批判するのは簡単。しかし会社という人はいない。自分も含めて働いている全ての人が会社を構成する。要は自分。なりたい自分、仕事で自己実現したいことを粛々と努力して、結果として会社が少しでもよくなれば、それは素晴らしい
こと。そんな素敵なメッセージを、この本から頂きました。
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これは、ビジネス書ではなく人物歴史としてカテゴリーされていると思います。
内容はタイトルそのもので、著者がなぜP&Gに入社したのか、そこから
どのようにキャリアを積み、どのようにヴァイスプレジデントまで上り詰めたのかが、
記載されています。
新聞の書評でかなり良い感想が記載されていたので、
中身を見ずに即買ってしまったのですが、失敗でしたね。
まぁ、買う価値はないとまでは言いませんが、もう少し安くても、
いいんじゃないですかね。
まぁ、非常に論理的にP&G式の人の育て方が記載されていればいいんですが、
あくまで著者の歴史に沿って説明されているだけが多く、体系的・構造的に
説明されていないような気がします。
それでも、ポイントとしては
1.上司の評価は、部下の成長:自身の成長が50:50
2.現場から良いアイデアが生まれる。部下の提案をちゃんと聞く。
3.部下に仕事を任せる。
の三点かと思います。
また、上記以外にもP&Gで求められる能力だったり、多少細かいテクニック等が
述べられていますが、ありきたりな感じです。(例えば、リーダシップ能力を持つとか)
ただ、本書にも学ぶべき点がないわけでもなく、個人的には、
1.常に前向き。常にポジティブ。常にどうすれば良くなるかを考える。
という事ですね。これだけです。そして、それを常に実行してきた人生を
書きつづっているという感じだと、私は思います。
難しい内容ではありませんので、時間が余ったら読んでみてはいかがでしょうか。
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P&G → ダイソン → トイザらス → Officewada
という経歴を持つ、スーパーウーマンの本。
以下本書より
「また上司であれば、わざと突拍子のないことやバカなアイデアを出して、アイデアのハードルを下げて、参加者が安心して自分の意見を言えるように仕向けることも、ときとして必要な振る舞いです。」(p186)
器がでかいね。
また、マーケのスペシャリストより学んだこと。
・消費者が行う王様の行動を理解する。
・消費者に近い担当者をリスペクトできるか。
・(劇的な)変化を求める場合、やり方や組織を変えるということは考えてみれば簡単である。
しかし、実際に着手できる人が少ないのは「無意識」のうちに変化を嫌っているからではないか。なるほど。
・自分達のルール(土俵)で勝負するにはどうするか。もはやこれは常識レベル。行なうは難しですが。
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P&Gの女性ヴァイスプレジデント。さすがに文章に貫禄と自信を伺わせる。
普通の人だなと思うけど、あとは必死に戦った結果、たまたまそういう場所にたっている。
そんな感じだ。後から見れば、いろんな意味があったことも、そのときには気づかぬもの。後から価値を付すときには色眼鏡にもなってしまう。理想的な職場を作るために、努力を止めず、センスを磨こう。
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1:どんな本?
和田浩子著者のP&Gを通しての自伝であり、その自伝を通してP&Gの強さとはを説明している。
2:どのような内容?
P&Gの強さの秘密として、必要不可欠なスキル、人材戦略などが説明されている。
例:
ワンページメモ:全て1ページないでしっかりまとめる能力
WCFs:明文化されているP&Gでの必要能力
リーダーシップ、実行能力、優先順位付け、他人との効果的な協働等など。。。
適所適材:やるべきことがありきで、適材をもってくる。
3Eリーダーシップモデル:Envision/Energize/Enable
ビジュアルでチームを率いる・動機付け・人材育成/組織開発
マネージャーの評価:50%は、人材育成
3:この本の個人的意義
上記の内容を通して、自分自身、または、自分の会社との相違点を客観視し、
改善できる部分を取り込む事が重要だと思います。特に人材育成についての評価の割合は、弊社も含め余り大きくない場合が多いのではないのでしょうか。
50%という大きな割合があることによって、人材育成の達成目標自体も細分化して、しっかり達成度合いを測ることができるのでは思います。
いくつかのチームを既にもたれているSeniorマネージャーの方には、この部分の考え方は、部下のマネージャーに対する目標設定や評価に関する参考になるのでは思います。
星の定義:
★★★★★ 人生観を変えるほどのインパクトがあった。
★★★★ 今後の改善に繋がるヒント多数あり、非常に参考になった。
★★★ 発見、参考になる内容が複数あり、十分投資回収できた。
★★ 発見、参考になる内容が1つはあった。
★ 得るものがなかった。
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P&Gってすごい企業だなぁ、とよく感じるが。。
この本を読んで、
マーケティングの本当に泥臭い部分を
きちんとやっている姿を見た。
さっくりキレイに書いているけれど、
そんなことってないよね。
でも、この企業、どこまでも本当にスマートな企業だな・・
と思います。
憧れと尊敬と、疑いを抱きつつ・・・
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P&Gの人材育成法について、仕事の進め方やその理念なども交えながら解説した本。いかに貪欲に「優秀な人材」の確保に取り組んでいる会社かという驚きがある。これからの時代、人材の獲得を考えるにあたって参考にするべき考えは多い。
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日本が誇るビジネスウーマン50傑の一人、元P&Gヴァイスプレジデントの和田浩子の自伝的読み物
学生時代もP&Gの人材教育はすごいと評判になっていたが、今思えばインターンシップの活用、効果的な宣伝アプローチなど、巧みなリクルーティング活動及び就職活動へのブランディング戦略だったなとこの本を読んで実感。
挑戦するもの拒まず、ただし育つ人しか受け入れない
今後の人生のターニングポイントの機会ごとに評価を受けてみたい(挑戦したい)と思う会社ではある
内容は実体験に基づいており、P&G式(最初に結論)な構成でかかれており、さらっと読めた
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さてさて、すごく大好きな会社で且つ
フォーチュン誌で社員の能力が業種を超えて
トップにランキングされているP&Gの方の本が
出版されていて、読んでみました。
大学を卒業してから、ヴァイスプレジデントになるまでの
経緯が書いてある一冊です。
もちろん、その過程でどのような問題があって
どう解決したのか、どのような学びがあったのか
なども書いてあります。
その内容が普遍的なものもあったので
社会人になって壁にぶつかったら読むと
少し助けになるかもしれないなと思いました。
女性がすごいエネルギーを持って、邁進している本を
読めて素晴らしかったなと思っています。
多くの女性に読んでもらいたいですね。
という事で、ROMっている女性の方がいましたら
読んでみると良いと思いますよ。
きっと、キャリアなどについて考えさせられると思います。
就職活動前の学生が見たら、きっとP&Gに入りたくなると思います。
まぁ、P&Gに入るのはかなりの倍率を勝ち抜かないといけなくて
大変なんですけどね。
共感というか、実践して行こうと思った事は
・美学を持つ事
・将来のビジョンを持つこと
・倫理的である事
ですね。
特に三つ目はこれから、社会に出て色々と見て経験して
変化を遂げた後でも大切にしていきたいと思っています。
あ、ちなみに自分の認識では今は倫理的なんですが(^^ゞ
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世界が欲しがる人材とは
人を育てられる人
リーダーシップのあるひと
それに伴うスキルを持った人
と言うことではないだろうか
能力だけが高く エース的な人は確かに業績に結びつく
しかし その人がいなくなってしまうと 確実に穴が開いてしまう
仕事ができると同時に 部下などの人材を育成し
かけ算式に 組織の人材力を大きくしていくことが求められる
日本に置いてP&Gの存在感が無かったころ
第一期の女性総合職として 入社し
第一期ゆえの様々な経験と P&Gの社風
そして本人のやる気・能力 とで 存在感をましていった体験が書かれていた
特段 P&G式という秘策がのっている訳ではなかった
「正しいことを正しくやる」「難しく正しいことを正しくやる」
というP&Gの社風 で
当然とおもわれる 当たり前の事が 行われている感じであった
自社の社風
リーダー 人材育成
社内体制の参考になれば と思える一冊であった。
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PGは与えられ続ける課題を乗り越え、勝ち続けられる奴が残るんだぜ的な、マイルドup or outを示してくれる書。
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まぁ、なんというかただの自伝です。
ただ自分はやはりマーケッターの道を歩むべきだと確信いたしました。
とくに素晴らしいのは初潮教育作戦での大成功っといったところでしょうか
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失礼な言い方になるが、「日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた」という副題と、「P&G式 世界が欲しがる人材の育て方」の、どちらを読みたいのかによってこの本の評価が変わってくると思う。もちろん筆者は両方(私=世界が欲しがる人材をそだてたP&G式)ということを言いたいのだと思うが、そこまで一般化されているわけではないし、本の大半はご自身の話になっている。自慢話を聞きたくないわけではないが、期待していただけにあまり参考になるところがなくて、とても残念だった。
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P&G(プロクター・アンド・ギャンブル社)は、1837年、石鹸業者であったジェームス・ギャンブルとローソク業者であったウィリアム・プロクターが共同出資で設立した会社です。
ご存知のとおり、世界最大級の消費財メーカーです。世界80か国に事業拠点を置き、約13万もの従業員を抱えながら、2007年度の会計によれば、営業利益は154億ドル、純利益は103億ドルと高収益を出しており、2001年度と比較しても会社規模は約2倍に達しているそうです。最近の金融不況でどうなっているかはわかりませんが。。
ホームページで調べてみたら、「アリエール、レノア、ファブリーズ、パンテーン、ヴィダルサスーン、エイチアンドエス、パンパース、ウィスパー、SK-2、マックスファクター、ジレット、ブラウン、プリングルス。。」その他、聞いたことがある商品名がぞろぞろと出てきました。
「フォーチュン」誌によれば、「従業員能力」が業種を超えた世界1位にランキングされているそうで、P&G出身者がGEやマイクロソフトのトップマネジメントを務めるなど、人材輩出企業としても大変有名だそうです(恥ずかしながら知りませんでした)。
P&Gは、東京ではなく、あえて神戸の六甲アイランドに日本の本社ビルがあり、そのすぐ傍でよくテニスをしていることもあって、以前から関心を持っていました。神戸のジュンク堂はずっとこの本を平積みしていました。
私はもともと学生時代は、グローバルな仕事に就きたいと思っていましたので(具体的には国連職員になりたかった)、ある意味、外資の企業で働くのは今でも憧れです。
著者は、P&G社で日本人初のヴァイスプレジデント(副社長のようなもの?)になった方です。
本書は、そのP&Gの人材育成の考え方、実践を余すところなく伝えるものです。
P&G内の用語や地位がカタカナで書かれており(理解できない)不親切だと思う箇所や、「P&Gならでは」と思える箇所もありますが、中小企業の経営者でも十分応用できる考え方がほとんどでした。また、経営者のみならず、一ビジネスマンとして、いかに自分が成長していくかということを考えさせられます。スピリット的なことも、ちょっと他の安直なビジネス本とは違います。
P&Gでは、マネージャー職以上の評価において、部下のトレーニングとビジネスの結果が同じ割合で評価されます。つまり、担当の仕事がどれだけ伸びていても、自分の部下がまったく成長していなければ、50%分の評価しか与えられないのです。日本の会社でここまで人材育成に力を入れている会社は、なかなか無いのではないでしょうか(逆に上司が部下の成果を横取りする(苦笑)??)。
人生で一度はこういう会社で働いてみたかったです(今はめちゃめちゃドメスティックな仕事をしていますので。。(うちの事務所のホームページのトップには、「地域に根ざした法律事務所」。。)。
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憧れのP&Gで、トップマネジメントクラスまで
のぼりつめた著者。
P&G内での経験談をベースに、
P&G内の風景を覗かせてくれる本。
読んでいて、ますますP&Gに
興味を持つことができる。
日本企業にも、P&Gのような
社内改革が次々に行われたらいいのに・・・