紙の本
あとがきも面白い
2008/10/31 15:52
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
ファミ通文庫10周年企画のコラボアンソロジー第2弾。全5編。
“文学少女”の作者による『バカテス』
『バカテス』の作者による“文学少女”
『ガーゴイル』の作者による『学校の階段』
『学校の階段』の作者による『バカテス』
“文学少女”の作者による『学校の階段』
対象作と自作のメンバーが入り乱れるのはなかなか面白く、イラストもコラボしているので、異なる絵師さんによる琴吹さんも楽しめる。そういえば琴吹さんの登場がやけに多かったな、文章でも挿絵でも。作家&絵師の間でも琴吹さん人気なのかな。というのも、各編の終わりに筆者と原作者のコメントとして、それぞれのあとがきが寄せられており、それが本編に劣らず面白いからである。作家も1人のファンであることがよくわかる。他作品の登場人物に詳しかったり、思っていることが同じだったりして、先生方も結構読んでるのね、という同族親近感も沸いて心地よい。『ガーゴイル』の作者がこれほど軽妙なあとがきを書くことも新鮮な驚きだったし“文学少女”の作者はこの企画自体にノリノリである。このテの企画物に難色を示す読者諸兄にこそ本作は「当たり」だとお薦めしたい。
今年は他にも電撃文庫15周年、富士見ファンタジア文庫20周年など、こうした企画物が目白押しで良い。5年後10年後にも行われるのだろうか。
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コラボ文庫第二弾は『文学少女』?『バカテス』?どっちだ?『狂乱』のときは本当に『狂乱』一色だったけど、今回は四作品が入り乱れている印象。どっかの告知にはコラボ文庫第二弾は『文学少女』って書いてあった気がする。でも表紙描いてるのは葉賀さんなんだよなぁ。デフォルメ化されてる遠子先輩と九重部長が可愛い。あと、姫路さんのおっぱいがけしからんです。また、文庫化に当たって、挿絵が描き下ろされているのが嬉しい。
『“文学少女”と乙女に集う召喚獣』
「そう!その激しい痛みこそが愛なのよ!きっと坂本くんが攻めで、吉井くんが受けね」
うわぁぁああああああああん、遠子先輩が壊れたああああああ!
野村さんと葉賀さんがタッグを組んだ。つ、強過ぎる……!ふっくらした遠子先輩が可愛いです。心葉は完全に男子の制服を着た女の子です。
FBonlineで読んだときも相当にアレな内容だったが、今改めて読むともっとアレでナニだな。遠子先輩とムッツリーニのまさかのエロス対決とか最低過ぎるw
何がけしからんって、葉賀さんの手による琴吹さんのぱんつがけしからん。野村さん、本編で暴走出来ないからって、やりたい放題だな。
そして、琴吹さんと美波が意気投合しちゃう書き下ろしエピソードを追加収録。確かに、この二人の境遇って似てるんだよな。
『“文学少女”と殺された莫迦』
「とりあえずムッツリーニには布でも被せておこう。ちょっとグロいからね」
ムッツリーニの扱いw
前のコラボから続く形で今度は井上さんと竹岡さんがコンビ結成。
女装心葉にイラストキトゥアアアアアアアアアアッ!!何という美少女か。
内容はいつも通りの『バカテス』。つーか遠子先輩が溶け込み過ぎてる。
『天栗浜のガーゴイル』
『ガーゴイル』のコンビが執筆。出番無いけど、扉のデフォルメされた美冬姉さんと中村さんが可愛い。
筋肉を出した点は評価されるべきだが、本家本元の筋肉を読んだ直後だと物足りない。
『バカと階段と召喚獣』
『学校の階段』コンビ。唯一挿絵の描き下ろし無し。この後のコラボで甘福さんが力尽きたと思われ。正直な話、トップバッターの野村さんが全部持っていってるので、普通のコラボだと霞む。十二人を同時に動かす、その手腕は凄いと思うが……。
『“文学少女”とやってきた走者(ランナー)』
野村さんと甘福さんのタッグ。うわぁあぁああああぁあああああああああ、LOVEが!LOVE寄せがぁああああぁぁあああああああああああ!大変なことにぃいいいいぃいいいいぃEEEEEEEEEEEE!!
学校交流の一環で一週間トレードされる心葉と幸宏。心葉はひぃひぃ言いながら階段を昇ったり降りたり。幸宏は遠子先輩のおやつを描きながら、部室で二人っきり。え、何この落差!?つーか、遠子先輩、幸宏にも書かすのかよ!
で、心葉と幸宏が心配で様子を見に来ちゃう美冬姉さんと琴吹さんが可愛過ぎるんですが!幸宏に朴念仁なリアクションされる美冬姉さんも��哀想だが、実は階段部での活動中、肝心の心葉はいずみ先輩を見て、遠子先輩のことばっか考えてたという衝撃の事実がある琴吹さんが可哀想過ぎて泣けてくる。
甘福さんの描く遠子先輩に違和感バリバリってのは言っちゃ駄目!
いやしかし、野村さん、凄い手堅くまとめてくるな。LOVE寄せが強過ぎる。元々『バカテス』も『学校の階段』も好きらしいが、これが愛の力なのか……!
結論
そういうわけで、コラボアンソロジー第二弾でした。野村さんには是非もっと色々なコラボを書いてほしいです。特に、『まかでみ』と混ざったときにどうなってしまうかが見てみたい。
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文学少女シリーズの本だと思って借りてみたら・・・本人が書いている2次創作でした。
アンソロジってやつね
元ネタを知らなくても楽しめますが、
元ネタを知っていたほうがより、楽しめる本
コレをきっかけに他の作者さんの本を・・・ってのが狙いでしょうか
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コラボ本。ぶっちゃけ完全に「文学少女」関連だけが目当てでした。
てか読後もやっぱし「野村先生凄ぇ!!!」でした。
自分が他のコラボ作品「吉永さん家のガーゴイル」「学校の階段」
「バカとテストと召喚獣」を知らないのも大きいですが、
筆力が野村先生群を抜いてますよ。
特に最後の「"文学少女"とやってきた走者」は凄い。
とはいえ「文学少女」を唯一他の先生が書いている
「"文学少女"と殺された莫迦」もなかなかどうして。
最初「天野先輩」て間違いじゃ…と思いかけたらちゃんと心葉くんは
「遠子先輩」と呼んでいる。
ちょっと暴れっぷりが足りない気もしましたが「文学少女」ファンの私にも
それなりに満足でありました。そして確かに○○姿の心葉君グッジョブ!
いずれの「文学少女」コラボもそうなんですが、
ななせたんのツンデレぶりが懐かしかったです。
正直真ん中2本は星2つなんですが(趣味に合わんので)、
野村先生の2作と竹岡先生絵の1作が補って余りありました。
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文学少女が目当てで、他の作品は名前を知ってる程度でしたが楽しめました。バカテスが気になります。
しかし心葉くん、似合いすぎ。井上・竹岡両先生グッジョブ!(「殺された莫迦」)
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「文学少女」と「バカテス」と「ガーゴイル」と「学校の階段」のコラボ短編集。ちなみに「文学少女」は読んでる最中で、「学校の階段」は全巻読んだ。「バカテス」はアニメを含めてこれからで、「ガーゴイル」は未だ読んでない。
どれも良かったけど、特に「バカテス」がらみの3作はかなり面白くて、本編も読んでみたいという気になる。
あと、この4作品は似たものキャラが多いのも特徴かな。特に「文学少女」のななせと「バカテス」の美波が意気投合してしまうエピソードは面白かった。「へそ曲がり」系ツンデレのななせと「暴力」系ツンデレの美波、これに「クール」系ツンデレの美冬が加わればファミ通文庫最強のツンデレトリオになりそう(笑)当然、ターゲットは思いっきり鈍感な心葉と明久と幸宏かな。
違う作品のコラボって、いい方に作用するといろいろな発見があって面白いものだよね。
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これはいい!原作がわからなくても楽しめると思う。実際にガーゴイルは知らなかったけど、全部すらすら読めました!
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学校の階段の作者のあとがきがイラッときたので-1させていただきました。
文学少女、ガーゴイル、バカテスはとても面白かったです。
学校の階段はストーリー性が自分にはあいませんでした。
違う作家のキャラをこの人が動かすとこうなるのか!!と嬉しくもあり、好きなキャラなのにこんな駄作にも書けるのかと悲しくもあり・・・・
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ファミ通の4作家がお互いのキャラクターを使ってコラボした短編集。
それぞれすごく嵌っていて、面白かった。
『バカテス』と『文学少女』は好きな作品だったので、
それぞれのコラボは非常に楽しかった。
というか、心葉の女装とか、
遠子先輩の放送禁止用語とか、
フリーダムすぎだろ!(爆)
『バカテス』のキャラたちは、ほんとにコメディが似合っている。
どの作家の手に掛かっても楽しいボケ突っ込みをかましてくれるなあ(笑)
『学校の階段』は未読だったんだけど、このコラボ集で読んでみたくなった。
最後の美月先生が書いた『学校の階段』コラボは秀逸。
あいかわらず、上手いなあと思う。
一冊で3倍ぐらいおいしいコラボ集だ。
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「あの、私がどうかしましたか?」
帰り途中と思われる姫路さんがいつの間にか近くに立っていた。
「瑞希ちゃん、丁度良かったわ!」
「こんにちは、遠子さん。今日はどうしたんですか?」
「こんにちは。実はね、今日は吉井くんの頭が心配でここまで来たの」
今、天野先輩にサラッと傷つくことを言われた気がする。
「遠子先輩!それだとただの悪口です!」
「あ、そうね。ごめんなさい。そうじゃなくて、わたしたちは、その……」
「はい」
「吉井くんの思考回路に致命的な欠陥がないかと心配になってここまで来ただけなの」
これは丁寧かつ正しい日本語で言い直されただけじゃないだろうか。
「ご、ごめん吉井くん!別に遠子先輩は悪気があって言ったわけじゃないんだ!ただちょっと暴走しちゃってるだけで!」
井上君があたふたと手を振っている。天野先輩も井上君も何もしていなければ落ち着いて知的な感じがするのに、こうして見ているとなんだか親近感が沸くから不思議だ。”
野村美月 葉賀ユイ 「“文学少女”と乙女に集う召喚獣」
井上堅二 竹岡美穂 「“文学少女”と殺された莫迦<フール>」
田口仙年堂 日向悠二 「天栗浜のガーゴイル」
櫂末高彰 甘福あまね 「バカと階段と召喚獣」
野村美月 甘福あまね 「“文学少女”とやってきた走者<ランナー>」
面白かった。
特にバカテス。読めて嬉しい。
最後は甘酸っぱかったー。
井上君の女装姿がやばい。可愛い。
「ガーゴイル」だけは原作知らないけど、どの作品も元の作品の雰囲気を壊さずに作られていてよかった。
“「痛みはないだろ。ほら、神庭君も行くよっ」
返事をする間もなく、明久の召喚獣が幸宏の召喚獣を放り投げた。あっけなく壁を越えて着地する。続いて坂本の召喚獣も跳んで来た。
「さすがですね、吉井さんっ」
幸宏は明久を讃える。明久はその言葉にハッとし、
「今の、褒め言葉?」
信じられないという声を上げた。幸宏は「ええ」と頷く。
「……神庭君。君はいい人だ」
壁の向こうで感極まった声がする。そんなに大げさなことだろうか?
「明久が褒められるだなんて、明日の天気は血の雨か?」
「この世の終わりが近いのかもしれんのう」
坂本と木下も信じられないという目をしている。幸宏は突っ込むべきなのか少し迷ってしまった。”
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文学少女とバカテスのコラボが予想以上に違和感がなく、すごく楽しめました。でも琴吹さんと美波の会話が良かったですが、もう少し二人に祝福の光を…。それと作者のコメントも面白かったです。
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あんまりおもしろくなかったな・・・
ネタは好きですよ。
でも、
バカテスはバカテスであってほしいな。
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ファミ通文庫のライトノベル短編アンソロジーシリーズ第2弾です。本巻では、“文学少女”シリーズ、バカとテストと召喚獣、吉永さん家のガーゴイル、学校の階段がコラボしています。同じキャラクターでも、作家さん毎に動かし方に個性が出ていて面白いです。オリジナルは全然色合いの違う作品なのに、コラボしてもキャラ崩壊をしていないのがやはり凄い。イラストレーターさんもいい仕事しています。それぞれの作家さん、イラストレーターさんが本当に楽しんで企画に参加されているんだなというのが感じ取れる内容でした。
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すごく難しい本を読みたい時と、気軽なものしか読みたくないことがある。今は間違いなく後者であって。
野村美月さんの文学少女シリーズでたった1冊だけ読んでいなかったコラボものを手にしてみた。バカテスはアニメになったことは知っているけど見ていなくて、作品も読んでいなかった。学校の階段も同じ。でも気晴らしにはちょうどいい一冊。
それぞれの作家さんが他の方の持ち味にちゃんと心遣いをして執筆なさってるので、違和感がなかった。むしろ他校との交流会という感じで楽しい。久しぶりに見れば、遠子さんも心葉くんも好きだし,ななせと仲良くなるバカテスのキャラの女の子同士の
絡みも、ああ、わかるわ-、という感じで楽しんだ。
問題はこうやってコラボする上で、各作品が、入れ替えてもOKな没個性のものだと困るってことなのだけど、たぶんそんなことはないのだろうなぁ。
しかし、「長距離走者の孤独」を入れてくるのですか。ピッタリ!
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ファミ通作品の「バカとテストと召喚獣」「学校の階段」「文学少女」「吉永さん家のガーゴイル」を2作品混ぜてそれぞれの作者が描いたアンソロジーノベル。
ガーゴイル以外原作を知っているものとしてこれは最高に面白かった!
一言ずつ感想を
文学少女と乙女に集う召喚獣 作:野村美月
★★★★★
遠子先輩の召喚獣パラメーターが面白すぎる!是非、×××を外してくれ(笑)
文学少女と殺された釈迦 作:井上堅二
★★★★☆
井上さん、ギャグセンスはあっぱれ!
天栗浜のガーゴイル 作:田口仙年堂
★★★★☆
ガーゴイルの存在がチートすぎるでしょ!?
バカと階段と召喚獣 作:櫂末高彰
★★★★☆
ムッツリーニはブレないな(笑)
文学少女とやってきた走者 作:野村美月
★★★★★★
これヤバいよ!遠子先輩の最後の行動は熱いし、心葉行動も熱い!それ以上に自分の文学少女のキャラだけでなく、階段のキャラ・特に九重先輩のイキイキっぷりが堪らなかった!続編をお願いします(笑)