サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。

電子書籍化お知らせメール

商品が電子書籍化すると、メールでお知らせする機能です。
「メールを登録する」ボタンを押して登録完了です。
キャンセルをご希望の場合は、同じ場所から「メール登録を解除する」を押してください。

電子書籍化したら知らせてほしい

  • みんなの評価 5つ星のうち 4.9 13件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2008.11
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:19cm/444p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-208976-2

紙の本

千の輝く太陽 (ハヤカワepiブック・プラネット)

著者 カーレド・ホッセイニ (著),土屋 政雄 (訳)

望まれぬ子として生まれたマリアムは、粗末な小屋で母と暮らしている。父は土産を持って毎週娘を訪れるが、兄弟達に逢わせることも、経営する映画館に連れて行くこともしない。ある日...

もっと見る

千の輝く太陽 (ハヤカワepiブック・プラネット)

税込 2,200 20pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

このセットに含まれる商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

商品説明

望まれぬ子として生まれたマリアムは、粗末な小屋で母と暮らしている。父は土産を持って毎週娘を訪れるが、兄弟達に逢わせることも、経営する映画館に連れて行くこともしない。ある日、マリアムは父の屋敷を突然訪れ、その扉を叩いた。それが、悲劇の始まりになるとも知らず…。そして彼女の人生は闇に包まれる。二十年後、聡明な少女ライラとの間に、美しい心の絆が生まれるまで。アフガニスタンの激動の歴史に翻弄されながらも力強く生き抜く女達の姿を感動的に描き、2007年度全米年間ベストセラー1位を記録。『君のためなら千回でも』著者の傑作長篇。【「BOOK」データベースの商品解説】

望まれぬ子として生まれたマリアムと、聡明なライラ。虐げられた2人の女は、光り輝く心の絆を武器に、自由を求めて立ち上がる−。アフガニスタンの激動の歴史に翻弄されながらも力強く生き抜く女たちの姿を感動的に描く。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

カーレド・ホッセイニ

略歴
〈カーレド・ホッセイニ〉1965年アフガニスタン生まれ。80年にアメリカへ亡命し、医師として働きながら執筆活動をはじめ、「君のためなら千回でも」でデビュー。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー13件

みんなの評価4.9

評価内訳

  • 星 5 (10件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

イスラム原理主義という因習的社会のなかで疎外された2人の女性。屈辱を受け、苦しみに希望を失いそうになりながらも、互いに通わせた心と心を支えに、より善く生きるための選択を重ねて行く。

2009/03/07 12:47

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 カーレド・ホッセイニは、全世界で1000万超という驚異的な部数に達したベストセラー『君のためなら千回でも』の作者である。
『君のためなら千回でも』は、めまぐるしく政権が変わったアフガニスタンの現代史を背景に、幼い頃から兄弟のようにして育った2人の男性の関係を軸にした物語であった。それと重なる背景のなかに、2人の女性の関係を置いて書かれたのが本書『千の輝く太陽』である。2人の女性は違う場所で生まれ育ち、たまたま一緒に暮らすことになった。そして、因習的社会のなかで疎外され、屈辱を受け、苦しみに希望を失いそうになりながらも、互いに通わせた心と心を支えに、より善く生きるための選択を積み重ねて行くのである。

 第一部では、マリアムという私生児として生まれた薄幸の女性の、少女時代から不本意な結婚生活の数年までを追いかけている。第二部になると、ライラという進歩的な家庭に生まれ育った女性の少女時代から、突然の悲劇で運命ががらりと変わってしまう事件までが書かれている。
 マリアムとライラの受難がどういうものであったか、2人がどのようにしてめぐり逢うことになるのか、そしてまた彼女たちが出逢ってから待ち受ける人生の困難がどのようなものなのかといったことを明かしてしまうと、これから読む人の興をそいでしまうだろう。
 第三部に入ると、「マリアム」と見出しがつけられた章と、「ライラ」と見出しがつけられた章が代わる代わる登場する。これも何が起きたかを具体的に紹介してしまえば、こういう構成の効果がもたらす面白さも半減してしまうように感じる。説明がなかなかに厄介な小説なのである。

 そこで、あらすじというところから離れて、作家が何を問題にして小説を書いたのかというところからの紹介を試みることにする。
 前作『君のためなら千回でも』には、内紛や戦争、身分格差や社会の在り方というものが、どれだけ一人ひとりの人生を狂わせてしまうかが描かれていた。そういうなかにあっても、個人が大切にすべきは「義」を貫き通すことであり、前向きに為すべきことを為さねばならないというメッセージが読み取れた。それを表現するために、友情や親子の絆、贖罪といったテーマが扱われていた。
『千の輝く太陽』でも、作者のそのような主張の姿勢は変わることなく踏襲されている。しかし、今回特に焦点が当てられたのは、イスラム原理主義社会にあってのフェミニズムということになろうか。

 マリアムは結婚して初めて、夫にブルカを着用するようにと言い渡される。頭巾の部分に詰め物があり、目の部分に空いた網を通してだけ外の世界を覗けるようになった、全身をくるむ襞つき布である。女の顔は夫だけのものであり、女には見てはならないもの、言ってはならないことがあるというのだ。
 彼女は外出も制限され、限られた空間の中で生活することを強いられる。それは夫の出身地での慣習だったわけだが、結婚から短くはない時間が過ぎた1992年、共産主義政権が崩壊し、アフガニスタン・イスラム国が成立すると、それまで個人の選択であった女性の生活や服装の在り方は、社会的に規定されるようになる。女性は皆が皆、ブルカで体を覆うことを義務づけられたのである。
 ムジャヒディーン政権の基盤は弱く、そこから内戦が始まり、やがてタリバンが台頭、1996年秋に首都カブールがタリバンにより制圧される。そうなると、女性は化粧、宝飾を禁じられ、仕事を奪われ、それどころか公の場で笑うことも男性に自ら話しかけることも禁じられる。少女たちからは教育も取り上げられる。
 また、抑圧は女性ばかりではなく、社交や文化との触れ合い、学問にも及んだ。歌唱や舞踊の禁止、トランプやチェスなどのゲームも凧揚げも、本を書いたり絵を描いたり、映画を見ることも禁止となるのである。

 ここで誤解してならないのは、イスラム教がそもそも女性蔑視を謳った宗教ではないということだろう。そして文化の享受を禁止する宗教でもない。
 フェミニズムの方にのみ絞って考えていくとすると、イスラム社会で男性が複数の妻をめとることが許されているのは、そもそも戦乱の時代に男性が少なかったことに関係しているらしい。
 その独自の結婚観とは別に、男女が立ち入る空間を区別するというイスラム社会の慣習もあった。こういった宗教や慣習の特徴を歪め、悪用する形でイスラム原理主義やタリバンによる女性の抑圧、虐待が行われているようなのである。
 作者のホッセイニは、あからさまに「イスラム教ではなく、原理主義こそが女性の権利を侵害している」とは訴えていないので、彼がどこまでそれに意識的にこの作品に取り組んだのかは分からない。しかし、マリアムの夫のような個人、あるいはタリバンのような為政者などの物の考え方こそが多くの女性を肉体的にも精神的にも傷めつけていることが伝わってくる。

 デビュー作『君のためなら千回でも』で作者は、比較的穏やかだった共産主義政権下の社会のあとに、市民たちがどのように日常生活を断ち切られ、家族や地域の共同体から離散し、考えてもみなかった環境で新たな生活を築きあげていく破目になってしまっていたのかを描いていた。少年であった主人公は米国に亡命し、そのこともあって自ら壊した友情に対し、長く修復の機会を得られなかったのである。ソビエト軍、タリバン、米軍といった外圧に翻弄された市民たちの生という構図が大きなテーマとして世界に問われた。
 一方、この『千の輝く太陽』では、2人の女性が自らの意思では思うように切り拓いていけない人生を、イスラム原理主義の内部における問題として、内部告発的な視点で世界に紹介している。
 いくら独自の慣習や価値観があるとしても、文化というものは、あるいは文化という隠れみのを被った主義というものは、個人の領域にどこまで立ち入って良いのかという問いかけがあろう。

 物語の終盤、弱い立場にあるマリアムとライラには、抑圧された生活の局面をがらり変えてしまう出来事が起きる。その出来事をホッセイニは、彼女たちの前向きな意志の力から起きたものとしては書いていない。偶発的に起きたこととして書いている。それは注目すべき点である。
 タリバンで訓練されている兵士たちのなかには、戦争孤児として寝食を与えられ、生き方の選択が1つしかなかった子どもも少なくないようである。子ども時代に、イスラム原理主義とは異なる価値観に触れたマリアムとライラは疑問や不条理を感じることもでき、だからこそ我慢の限界に向かっていく。そして、それが限界に達する瞬間を迎えた。しかしながら、別の物の見方をよく知らないままに育ったとき、疑問や不条理、我慢はどうなるのであろうか。
 アフガニスタンの復興と市民の再生を願いたくなるような、光射すラストが用意されてはいる。だが、女性史やマイノリティの問題に興味がある向きにとってだけではなく、異文化との共生が誰にとっても無関係ではない現代にあって、なかなかに厳しい現実をこの小説はつきつけてくる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2010/02/02 19:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/08/17 14:32

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/10/22 19:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/09/02 07:47

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/07/11 15:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2014/12/19 23:51

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2015/03/07 21:44

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2015/03/01 10:14

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/04/22 09:53

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/08/29 23:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/08/30 12:52

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2022/10/05 21:41

投稿元:ブクログ

レビューを見る

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。