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紙の本
義八郎商店街 (双葉文庫)
著者 東 直己 (著)
いいニオイと脂っこい空気が漂う中華料理屋、銅製の鐘がシャランと鳴る喫茶店、博学な店主が営む古書肆、勝手知ったるわが街の質屋…。“義八郎商店街”は、そんなどこにでもあるよう...
義八郎商店街 (双葉文庫)
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商品説明
いいニオイと脂っこい空気が漂う中華料理屋、銅製の鐘がシャランと鳴る喫茶店、博学な店主が営む古書肆、勝手知ったるわが街の質屋…。“義八郎商店街”は、そんなどこにでもあるような、とある街のとある商店街。幾多の荒波をくぐり抜けてきたこの商店街が、今日もまたゆっくりと目を覚ます—。失われつつある風景を愛惜の念をこめて描く異色のハートウォーミング・ストーリー。【「BOOK」データベースの商品解説】
収録作品一覧
義八郎商店街 | 7−48 | |
---|---|---|
慰安旅行の夜 | 49−81 | |
座敷童子騒動 | 83−119 |
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良い話が読みたい人にはオススメ。
2009/04/19 13:35
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
神様が住んでいるような街、「義八郎商店街」。
ここは何かに守られているかのように悪者から寸前のところで救われる出来事が続いていました。
その「何か」というのとホームレスの「義八郎」が何者なのかは物語が進むうちに自然とわかってくるのですが、実は最後の「消滅」では思いもしない真実がわかってしまうのです。
何を書いてもネタバレになってしまうのですが、ラストを読んでから最初の「義八郎商店街」を読むと最後の子供たちの会話「神様が守ってくれているような街だね」で全てが語られていたのですよね。
途中までは個性溢れるお店の人々たちで笑いながら読めましたが、次第にあまりにも大きな悪が義八郎商店街を襲い、最後はその街の今まで見えてなかった真実が明らかになります。
それはあまりにも悲しい真実であり、また忘れてはいけない大切な真実でもあって・・・。
正直途中までの楽しさに比べて最後はすごく悲しかったのですよね。
この感覚は宮部氏の「ぼんくら」に似ていました。
読み終わったあとは「寂しい」気分になってしまったので★分は減らしていますが、本当は★5つでも良いくらいとてもよい話です。
だから逆にこのラストの寂しい展開は残念でした。明るい話で終わって欲しかったですね。