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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2008.12
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ポケット・ミステリ・ブックス
- サイズ:19cm/321p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-001819-1
紙の本
天外消失 世界短篇傑作集 (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
著者 早川書房編集部 (編)
伝説の名アンソロジーが、ここに復活!そんなはずはない。汚職判事を尾行中の刑事たちは、片時も目を離さなかったのだ。だが、何の変哲もない電話ボックスに入った判事は、そこから煙...
天外消失 世界短篇傑作集 (HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS)
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商品説明
伝説の名アンソロジーが、ここに復活!そんなはずはない。汚職判事を尾行中の刑事たちは、片時も目を離さなかったのだ。だが、何の変哲もない電話ボックスに入った判事は、そこから煙のように消え失せてしまった!駆けつけた刑事たちの前には、ぶら下がったままの受話器だけが…世界ミステリ全集の最終巻として刊行された『37の短篇』は、古典風のパズラー作品から、ハードボイルド、クライムストーリーにいたるまで、傑作中の傑作を結集した画期的アンソロジーだった。三十五年の時を経て、その精髄がここに復活。密室不可能犯罪の極致ともいわれる、上記クレイトン・ロースンの「天外消失」をはじめ、ブレット・ハリデイの名作「死刑前夜」、メグレ警部登場のジョルジュ・シムノン「殺し屋」、スパイ小説の巨匠アンブラーの本格ミステリ「エメラルド色の空」など多士済々の十四篇を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】
汚職判事は、刑事が見張る電話ボックスから、煙のように消え失せた! 密室不可能犯罪の極致とも言われる表題作をはじめ、「死刑前夜」「殺し屋」「エメラルド色の空」など、多士済々の全14篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
ジャングル探偵ターザン | エドガー・ライス・バロウズ 著 | 9−29 |
---|---|---|
死刑前夜 | ブレット・ハリデイ 著 | 31−49 |
殺し屋 | ジョルジュ・シムノン 著 | 51−87 |
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紙の本
好きな人の好きなものは知りたい、という人に贈りたい
2010/02/26 04:04
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けい - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな人の好きなものというのは、気にならないでしょうか?
好きな人に好きになってもらえない苦しみ、ばかり味わってきた、というのは私だけではないはず、です(と信じたい)。
誰かを理解しようと思ったときに、その人がなにを好きで、なにを嫌うか、なにを大事に感じ、なにを許せないと思うのか、は、とても大事なことではないでしょうか。
この傑作選、もともとはある一定以上の年齢、年季のいったミステリファン(マニア)には馴染み深い伝説的なミステリアンソロジー。他の本でも読めるといった理由や事情から、収録作品は親本から半減したものの、魅力は半減しません。
実に幅広く「ミステリ」という豊穣な大地からさまざまなタイプの作品を集めています。なかには「この歴史的アンソロジーに収録されるなんて、この作品のどこが面白いのか」と不思議に感じるものもあるでしょう。白状すれば、私にもあります。でも、私が良さを理解できない作品を愛するファンもいて、逆に私の愛する作品を「どこがいいの?」と感じずにはいられないかたもいるはず。
なにを好ましく感じるか、なにをつまらないと思うか。それこそが個性であり、魅力、色、おおげさに言えば、その人の生きている意味なのかもしれません。
ちなみにお気に入りは表題作であるクレイトン・ロースン「天外消失」、SF密室のポール・アンダーソン「火星のダイヤモンド」、どうしても愛さずにはいられない「探偵作家は天国へ行ける」(C・B・ギルフォード)。
この三つだけで、私がどんなミステリ愛好家か、分かるかたには分かるはず。そして、同じように大事なことは「分からないかたには分からないはず」ということ。
ファンなら、たとえ初対面同士であっても、この本一冊を肴にミステリ談義で一晩、愉快に(あるいは険悪に)過ごせるでしょう。
好きな人が自分の好きなものを好きでなくても、好きな人が自分の嫌なものを好きでも、好きなものというのは大切なもの。
たくさんの「好き」と「嫌い」、そして「分からない(けれど分かりたい)」が、この世の中を豊かに素敵に、切なく、そして、面白くしているのです、たぶん。
ごちゃごちゃ言うまでもなく、傑作を集めたアンソロジーのなかでも傑作中の傑作。親本は古書の街、神保町で買うと目の玉が飛び出るほどの値段。この復刊版はお買い得です。