なぜ？どうして？がおがおぶーっ！ ２ ライオンたてがみなぜあるの？

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投稿者：迷子の子猫ちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　ＮＨＫ放送のアニメ「なぜ？どうして？がおがおぶーっ！」を、４歳の子どもと一緒に楽しみに見ていた。それだけに、2009年6月26日に放送終了になったときには、残念な気持ちになった。だが、絵本があるおかげで、いつでも好きなときに、楽しめる。

　4歳といえば、いろんなことに興味をもちはじめて、＜どうして？＞　のオンパレード。子どもの質問に、情けないことに、答える術が見つからないことのほうが多く、「なぜ？どうして？がおがおぶーっ！」にどれだけ救われたことか。リラ・プラップのユニークな絵は、パステルの色使いと、黒でクッキリと線を描いている。いつまでも脳裏に焼きつく、温かい画風が印象的である。子どもの想像力をふくらませて、動物の知識も得ることができ、なおかつ、教えることの楽しさも得ることが出来る、“一挙両得の絵本”。

　サブタイトルは《ライオン》になっているが、ライオンだけじゃなく、他に《スカンク》、《クジャク》、《ウサギ》、《ペンギン》の質問と答えが載っている。ちなみに、《ライオン　たてがみ　なぜあるの？》の質問の答えは、「それはね　じぶんを　つよく　おおきく　みせるためなの」とある。答えにたどり着くまでに、「かおがめだつようにするため」かも？　とか、「りぼんがいっぱいつけられるから」とか、「かおのところいがいはけがぬけたから」という3通りのユニークな憶測が面白い。私の子どもは、「ひげ！」と答えていたが・・・。

　あれこれ想像し、一生懸命に答える子どもの愛らしさ、一緒に考えることで子どもの隠れたユニークな一面に出会えることが、こんなに楽しいものだとは思いもよらなかった。この絵本を読む前の私は、すぐに答えを言っていて、答えるまでの楽しさを、教えることができなかったが、“子どもと一緒に考える”という、大事なことに気づいてから、一緒に考えて楽しむ余裕ができるように進歩できた。この絵本を通して、成長できたのは、子どもよりも親の私かも。

　本書の他に『なぜ？どうして？がおがおぶーっ！　』シリーズの1も、読んで（持って）いるが、『なぜ？どうして？がおがおぶーっ！　3　』は、子どもの誕生日プレゼントにするつもりなので、早く読みたいけれど、あとの楽しみにとってある♪

　＊巻末に、より詳しい動物の説明【もっとくわしく　しりたい　きみへ、　おまけの　こたえを　おしえましょう！】も載っている。