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●未読
・2009.04.18 読売新聞5面「本屋さんのオススメBook Review」で紹介
・本を大事に思うからこそ新しい事に挑戦し続けるブックコーディネータ、内沼 晋太郎氏の仕事と仕事術。
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書籍としては、きわめて珍しい両面が表紙の本。
音楽でいうところの、両A面シングルといったところ。
片方は、著者が手掛けてきた本をとりまくプロジェクト。
ところで、本を伝える手法としては、
・本そのものに興味を持ってもらう
・本の中身(内容)を伝えたい
・書評
が挙げられる。
(下に行くほど、本への関与度が高い人とも言える)
この本は、興味を持ってもらうことへのアプローチとして、
人と本が触れ合う場を作るプロジェクトをまとめたもの。
かいつまんで言えば、
最近よく耳にする「ブックディレクター」の仕事の概要でもある。
しかし、実際のところ、どうやってそんな仕事を手掛けられるのか。
それに対する回答が、もう片方のA面に。
少しでも気になった方、
やりたいことはあるのに悶々としている方、
ブックディレクターってなんぞや等々、
あてはまる方には大変オススメできる本です。
ただし、ハウツー本でないことは一筆記しておきます。
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p122
本だけに限った話ではなく、全てのものは共有されるものへとゆるやかに向かっていく。それは従来の本をつくっていた人が、目を背けつつ悲観するような未来ではない。変化を見つめて対応することで、旅人が旅先でそれぞれの読み終わった本を交換するように、世の中にとって無駄のない形で喜びが分かち合われるような未来だ。
p124
けれどなんたって本は、ソフトでありかつハードである、という運命のもとに生まれている。だからこれまでずっとひとつひとつ、そのコンテンツに合わせて編集されデザインされ、印刷され綴じられ製本されてきた。みんなそれらを部屋の本棚に並べて、触ってめくってにおいを嗅いできた。あるいは線を引いてメモをして、破って壁に貼ってきた。売ったり買ったりどうしても欲しくて手に入れる方法を考えたり、大好きなあの娘にプレゼントしたりしてきた。
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独立したい人はどうすればいいかを、
現実的かつ戦略的に書いた本。
専門的なことが書かれているわけじゃないけど、
かなりリアルな実感がのこる。
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仕事論の方はそーないけど(web作れて、文章かけて、デザインできたら何でも出来るには共感したけど)、本に関するこの人の発想はもじおもろい。
文庫本を写真立てにみたててそれを送るとかこんど使わせていただきます!!
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両側から別の題名の本になっているけど、
どちらも一冊の本としてのボリュームに欠ける
二冊別々でも出せるくらいの内容の濃さがないと
この試みはあまり上手くいってないように思う
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こんなことやっちゃうんだー、みたいな。こういう crazy はすき。
まず、こういう生き方を選べる勇気を持てるかどうかと、なんか違うなって生き方をどこで思い切って変えられるかで変わってくるかな。
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アイデアの力、というものに久しぶりに思い至るきっかけをもらう。
So exciting!!
ある程度のある過程を経た後に、最強の武器となるのは
「アイデア」と「工夫」なのだと、改めて実感。
背中を押される本。
☆lovefigaro様、bluemoon様 ありがとうございました!
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-ぼくがなりたいと思っている「なにものか」は、誰かを蹴落として出し抜く人でも、えらそうにする人でもなく、何かを「共有」する仕組みをつくることができる人-
若干27歳にして、ブック・コーディネーターとして様々な仕掛けを実現させている著者の体験による言葉は、とてもリアル。すっとあなたの心に沁み込むはず。本や本にまつわる仕事に興味がなくても、「仕事探し」「自分探し」をしているすべての人にオススメ。PLUS,,,自分の道を既に見つけている人にも、忘れていた「何か」を思い起こさせてくれるかも。しかし、内沼さんってほんと自然体だなあ。いいっ!
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両面から読む構成の面白い本。
「本の未来をつくる仕事」では、本にまつわるプロジェクトを紹介。子供の活字離れを食い止めるのは、読書好きな親が楽しそうに本を読む姿そのものではないか。確かに、自分はなぜ本を読むようになったのだろう。実は、昔は全く本なんて読まなかったから。本とカフェの関係も面白い。本を読むためにカフェに行く、でもブックカフェはなかなか成立しないとか。コーヒーも出せる本屋とか本も買えるカフェとかになってしまう。なるほどね。ブックオフで古本を仕入れ、アマゾンで販売するというビジネスもある。テクノロジーと本がどのように関わって行くか、興味あるところだ。もう一つ、知らなかった情報は、4月23日のサン・ジョルディの日だ。大切な人に本を贈ろうという日だそうだが、その人のために一生懸命時間かけて選んだ本というプレゼントから、きっと値段でなくお金で計れない膨大なプロセスを感じてもらえるはずだ。
「仕事の未来をつくる本」では、就職してたった2ヶ月で辞めて、ブックコーディネーターとなった著者の仕事に対する考え方が書かれている。面白かったのは、DJ銀行員の節だ。お金をもらう仕事とお金をもらわない仕事をやりたいことに近づけるというもの。
銀行に勤めていて、クラブミュージックが好き、その文化に関わりたいというキーコンセプトがあって、DJをしながら、銀行だからお金のことを相談しようとなる。FPを取得して、お金をもらわない仕事として相談にのってあげる。すると、かけ算のようにオリジナリティがある。自分もそうなんだろうな。ギャップが好きだから。やりたいことをゆるいユニット単位でやっていくことで、こんなことがしたいという自分になってゆけるのだろうから。
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右開き、左開きで、栞の紐も赤と緑の2本。
興味深い本。
この本に、恵文社をはじめとする有名本屋というかユニークな本屋というか、創意工夫をして街に愛されえている本屋を巡るエッセイが掲載されている。
そこには、僕が浪人時代から大学卒業まで、通いつめた「ちくさ正文館」も紹介されている。
牧野(剛)さんや(小林)敏明さんの手引きはあったにせよ、いま僕が本を読むことが面白いと言える礎はこの本屋で築かれている。
あの頃、千種、今池には、パチンコ屋よりも面白い本屋がいくつかあった。
その本屋をぐるりと巡ることが休み時間やバイトの後の時間の楽しみだった。
話を、この本について戻すと、本を読む面白さとそれによるコミュニケーションの構築を様々な角度から試みている著者の思いがよく表れている。
いま話題の「セカイカメラ」とまったく同じ発想の本のウェブサイトが書かれていたのには驚いた。
確かに、本を読んで、どの部分でどのように感じたかを多くの人が共有できると、また面白い本お読み方ができそうである。
「両A面」の「本の未来をつくる仕事」が以上。
そしてもう1面の「仕事の未来をつくる本」だが、キーワードは「お金をもらわない仕事」「なにものかになる」「フリーター・フリーランス」。
「仕事」の側面を「お金をもらう/もらわない」「やりたい/やりたくない」「時間/成果」で仕分けして、わかりやすく説いている。
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「仕事」側が面白い。
人生いろいろなアプローチがある中でも、こういう方法論はなかなか本にはならない、だから本になってよかったなあと思う。
若い人たちが手にとってくれるような売られ方をしてほしい。
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すごいわくわくしながら読めました。本の未来というか、本の可能性が見えてきました。書店員さんや本好きの方は読んでみるとおもしろいかも。
けど仕事の未来の方はあまり共感できませんでした。
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仕事について考えるきっかけになる
何もお金をもらわなくても報酬を0と考えれば仕事と言えなくもない
食いぶちを稼ぐための仕事
豊かになるための仕事
それらを明確に分けて考える著者に共感した
自分の得意な分野と好きな分野を無理やりくっつける発想など
いい教育を受けてきたんだろうな
そんな彼が卒業した一橋大学がある小平市に引っ越す
やっぱり投資しがいがあるのは土地でも株でもなく教育だと思う
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素晴らしい取り組みが多数紹介されてます。
しかし、
あえて苦言を呈すると、
なぜ、これほど意欲的な取り組みをしているのに、
どれも皆、内向きに見えてしまうのだろう。
「好きな人」にのみ向かうのでなく、
興味ない人も巻き込んでやろうという
気概がほしい。