パパの電話を待ちながら

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ショート・ショート集。

仕事で忙しい父親が、出張先から電話で毎晩娘に聞かせたお話を集めたものという設定。訳者あとがきによれば、この父親の名は、ロダーリの、若くして戦死した親友からとられているという。そう知って読むと、この作品集の読後の楽しさがよりしみじみ感じられるような気がする。

子どもたちは食べ物のお話が大好きだが、それは大人も同じ。アイスクリームでできた宮殿やチョコレートの道、コンフェッティの雨には思わず引き込まれる。
回転木馬やエレベータが宇宙に飛び出し、混雑した海水浴場には空中で日光浴をする人が現われ、あまりに神経質なので、白いスーツについたハエの糞のしみのためショック死する男がいたり。そうした奇想天外な話の間に、世界のあり方に対する、ロダーリの凛とした姿勢が窺える話が現われ、はっとさせられる。

女の子が病気になったときに、彼女の人形たちにも奇天烈な診断を下してくれるおじいさんの存在が楽しい「熱ないない病」、お医者さんごっこに熱中する息子とかみそりで髭剃り中の父親を描いた「日曜日の朝」が殊に印象に残った。大人のちょっとした気持ちで子どもの世界が豊かに楽しくなるということを示しているように思えるから。

　　Favole al Telefono by Gianni Rodari

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雑誌で紹介されていた一冊。
遠く離れて暮しているパパは、いつも電話で色々なおはなしをしてくれるという。電話代がかさむと、短いおはなしになるんだって。

とてもお茶目だなあ。
そのおはなしを待っているコドモがきっと愛らしいんだろうなあ。

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なんとも愛しいショート・ショート集！

出張で家を空けてばかりいる父親が愛娘へ、お休み前のささやかなプレゼントとして電話で話してくれた、数々のお話。
ぜひ将来、自分の子供にもやってみたい。
となると旦那さまには夜な夜な別室から電話をかけてもらわなきゃ…？

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装丁のかっこいい本、好き

へんてこなおはなし、好き

物語のたのしさを再確認でき、
長さも、まちまちで、１日１編のおたのしみにもってこい。

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ビアンキさんはイタリア中を旅するセールスマン。彼は、毎日9時きっかりに電話でお話を聞かせる約束を、娘としていました…。ビアンキさんのお話には、おてんばなミニサイズの女の子をはじめ、びっくりキャラクターが数々登場。シュールな展開に吹き出し、平和の尊さに涙する、きらめく珠玉のショートショート!20世紀イタリアの傑作童話登場（「ＢＯＯＫ」データベースより）

それぞれが４～５ｐほどの掌編がずらり。
どこでもコロンと転がりこんでしまう女の子アリーチェとお友達になって、アポッローニアさんのジャムをおやつにし、チェゼナティコの回転木馬に乗って、お勉強は学習キャンディでちょちょいのちょい。
そんな生活がしてみたくなる本。

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ショートショートの童話集。ユーモアがあってちょっぴりアイロニック。
『泣く、という言葉』『壊さなければいけない建物』がグッと来た。

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珠玉のショートショート童話集。

アイスクリーム、チョコレート、ビスケット、キャンディ、コンフェッティ
猫、ねずみ、イルカ、きりん、馬、ふたこぶラクダ、宇宙ひよこ
回転木馬、宇宙船、魔法使い、妖精、流れ星、海水浴、砂漠・・・etc.
お菓子、動物、乗り物、不思議な生き物
楽しいシチュエーションの数々がこの一冊に詰まっています。
　
想像や妄想を楽しく膨らませるお話だけではなくて
シュールな話、救いの無い話、平和の尊さを訴えかけるものなど
スパイスの効いているところが素敵だと思います。

「チェゼナティコの回転木馬」
「夢見るステッキ」
「クリスタルのジャコモ」の３編がお気に入りです。

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イタリア中を飛び回るセールスマンのパパが、娘のために、毎晩電話をかけて不思議で素敵なお話を聞かせてあげる・・・という設定のショート・ショート。
ユーモアに満ちあふれてて素敵。

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イタリアで有名な児童文学の著者の作品。子ども向けショートショートともいえる。大人にとってもなかなか味のある作品だ。子どもの心をなくしてしまった私のような大人にとっては最初のうちはおちのない話、起伏のない話などもあり、いったいどこが面白いのかと思ったりもした。しかし読み進むにつれて、子どもというのはなんということもないとりとめのないこと、理屈では通用しないことを面白いと感じたり、まるでおもちゃ箱をひっくりかえしたようなぐちゃぐちゃな事象を楽しく感じたりするものだということを、自分自身のこと、子育ての頃感じたことを思い出した。子どもの心を取り戻せる作品だ。

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パパが毎日会えない娘の為に　夜九時に電話でお話を聞かせる　短いお話が５６編入っている。
え？？？って　話から　もしかしてすごーく深いかも…という話まである　私は「ひとりだけれど七人」が好きです。政治家さんたちに読んでほしいですね。

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夢はあなたの中に
本書はイタリア中を回るセールスマンのビアンキさんが娘に電話で聞かせたお話。
童話の面白さを最大限にしたような物語。
幼い頃に夢見た不思議な世界が詰まっている。

『マンジョーニア国の歴史』
たった一頁半の歴史。
言葉遊びの面白さ。
きゃっきゃきゃっきゃと笑う子供たちの姿が目に浮かぶようだ。

『進め！若エビ』
ある若いエビは考えた。
どうして皆後ろに歩くの？
若いエビは前に向かって歩くことにした。
その結果は？
無謀なような行為でも、なかなか理解されなくても、若さというのは前に歩くエビと同じ。
『どこにもつながっていない道』も同じような物語。
「宝物は、最初に道を切り開いたものにだけ用意され」るもの。
勧め進め、前に行け！
『青い信号』がひかっている！

『トロリーバス７５番』は日本の詩、『虹の足』をおもいださせる。
バスに乗っていった先は、心が解き放たれる世界。
一瞬の出来事、一瞬なのに大きな出来事。
もしかしたら明日は私も行けるかも。
時が止まった中での出来事、それは意外と近くに......
あなたの手の中にあるのかも。

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子供の時読んでたらもっと楽しく読めただろうな。いろんなものがお菓子でできてた。途中なんか急に関西弁だった。あれなに。文庫の表紙、荒井良二さんなんや、いいな。

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　イタリアの児童文学作家ジャンニ・ロダーリの短編集。２、３ページの短編が50も収録してある。

　設定が楽しい。”パパ”というのは、セールスマンのビアンキさん。１週間のうち６日間はイタリア中を飛び回る忙しい身分。家で待つ娘のために毎晩９時きっかりに電話をかけてお話を披露する。その電話の中でのお話だ。ということで、長電話も出来ないので、お話は全て短い。

　この設定、毎回、パパと娘の会話があって、話が始まれば、いっそ微笑ましいのだけど、そういう設定で語ったお話ということで、その中身だけが並ぶのが、ちょっと残念。

　どれもたわいもないお話で、なにを言ってるのか首をかしげるものが多い。あとがきにもあるが、これでも、単なる言葉遊びに過ぎない十数篇は翻訳出来ないということで、割愛されているらしい。意味があるようでないような話も、恐らくイタリア人じゃないとニュアンスくみ取れない話も多いんじゃないかと思う。

　まぁ、それでもなんとも言えない不思議な世界観の中に放り込まれたような温かい感じはどの話からも伝わってくる。起承転結を求めちゃだめなんだな、教訓や、それこそオチなんて、もってのほか！

　なんだかワケわからんけど、まぁいいやあ、眠いから寝るかぁと・・・・。　そんな内容。

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ショートショートという感じの短編集．短いながらまとまっていて，子供が飽きないように楽しくユーモラスで，言葉使いも擬音語などの言葉遊びの部分もたくさんあって，本当に楽しい．１日一つでは我慢できないだろうなあ．

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イタリアで有名な児童文学者。
電話で子供に聞かせるためのショート童話。
好みがあるけど好きなお話は少なかったな。