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  • みんなの評価 5つ星のうち 4.8 3件
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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2009.5
  • 出版社: かまくら春秋社
  • サイズ:30cm/1冊(ページ付なし)
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-7740-0440-2
アート本

紙の本

たそがれ詩集

著者 やなせ たかし (著)

50歳を過ぎてアンパンマンを産み、90歳の今なお現役。老年の星やなせたかしがおくる最新詩画集。大活字本。【「BOOK」データベースの商品解説】足が弱くて すぐころぶ 耳は...

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たそがれ詩集

税込 1,650 15pt

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商品説明

50歳を過ぎてアンパンマンを産み、90歳の今なお現役。老年の星やなせたかしがおくる最新詩画集。大活字本。【「BOOK」データベースの商品解説】

足が弱くて すぐころぶ 耳は遠いし 眼はかすむ まいにちあぶない つなわたり(「老後のたのしみ」より) 50歳を過ぎてアンパンマンを産み、90歳の今なお現役のやなせたかしによる、大活字の詩画集。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

やなせ たかし

略歴
〈やなせたかし〉1919年高知県生まれ。漫画家。詩人。作家。「アンパンマン」の作者として知られる。著書に「だれでも詩人になれる本」など。

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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.8

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

紙の本

“しんみり”より、“げんき100ばい!”になれる本

2009/08/03 15:35

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星の砂 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 哀愁漂うタイトルだなあ・・・と手にしてみたら、< アンパンマン書いている人じゃん!? > -アンパンマンの作者としての著者は知っていたが、童話画家で、詩人であることは、不勉強にして知らなかった。

 最初の詩は、ここ世に誕生したことへの感謝の気持ちから始まる。そして、2作品目はいきなり死への心構えになり、3作目から、構成もへっちゃくれもない、ただただ、90歳まで生きて生きた道のりと、これからの想いを中心に、著者自身の心の声が連なる。
 詩の内容もさることながら、半端でない活字の大きさに驚く。フォントの大きさは、この文章の活字の大きさが10.5とすると、詩のタイトルは48、詩の部分は36くらい。「本人の目が悪くなったので 一目瞭然拡大鏡不要の大活字」にしたという。しかも、「内容も口からでまかせ たわごとにすぎない 今さら望むことは何もない こんな詩集 読むひとはいないと思うがかまくら春秋社が九十歳の記念として出版してくれた」とある。
 タイトル【坂道】の、「-まだ飽きない もっと生きたい ジタバタしたい」。< 悔いの無い人生だった、いつあの世にいっても後悔はない > という言葉を以前、祖母から聞いたことがあったが、私はいささか疑問を感じていた。著者のこの心の声こそが、正直な心ではないか、と思わせられる。最後の詩【孤愁の道】では、にぎやかな食卓やごく世間並みの家庭が、気がついてみたら天涯孤独で人生晩年孤愁の道、だが、この世におくりだした2000にあまるキャラクター達のおかげで、天涯孤独ではなかった・・・と私もよく知っている馴染み深いアンパンマンで締めくくる。著者にとって、アンパンマンたちの親なのだろう。子沢山の親でうらやましいな。
 
 90歳にして現役の著者に感服。よくテレビ番組でお見受けするが、とても90歳には見えないほど、その若さに驚く。本書を手にして驚いてばかりいた私だが、著者の才能や気持ちの若さが、この詩集のなかに詰まっていた。「我がまま勝手気まま」の詩集だというが、一見すると、暗いイメージの詩集かな、と思った32の作品は、意外と、どれもポジティブな言葉が盛り込まれていて、読むほどに気分爽快になり、心が不思議なぐらい軽くなった。私も、著者のように、自分に正直に一生懸命生きていこう。

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紙の本

♪ぼくらはみんな生きている

2010/04/06 16:28

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ジーナフウガ - この投稿者のレビュー一覧を見る

言わずと知れた国民的アニメ・アンパンマンの作者やなせたかしさん。
50歳を過ぎてアンパンマンを産み出し、90歳の今なお現役で愛すべきキャラクターを造りだし続けている。

そんな現役生活をどのように過ごしているかを、やなせさんの独創的な温かい画と、
大活字のダイナミックな墨字でしたためられたメルヘンチックな詩で、

これぞ「やなせだましい」と言うような作品にして示してくれている。
そのタイトルも『光』や『いのち』といった希望的な物から、『晩年』、『秋の風景』といった文字通り

『たそがれ』的物まで幅広い詩風だ。そのどれもがユーモアと、
実感が込められているので素直に胸に染み込んで来る。それが読む程に実に小気味良いのだ。

例えば『老後のたのしみ』と付けられた一篇。
『足が弱くて/すぐころぶ/耳は遠いし/眼はかすむ/まいにちあぶない/つなわたり/

決死の冒険/サスペンス/これぞ/老後の/おたのしみ』どうだろうか?『老人力』を遺憾なく発揮して
ニヤリと笑う姿が想像出来はしまいか?この辺りのスマートな笑いが腹の底から

ムフフ・ハハハ・ガハハと込み上げてきて、ついつい声を立てて大笑いしたくなって来る。
さぁあなたもやなせ風味で90年、コトコト煮込まれた『魂のスープ』をお召し上がり下さいませ!!

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2010/04/12 18:37

投稿元:ブクログ

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