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- カテゴリ:一般
- 発行年月:2009.10
- 出版社: 平凡社
- サイズ:17cm/269p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-582-54245-5
紙の本
キャット・ウォッチング 2 猫に超能力はあるか?
著者 デズモンド・モリス (著),岩合 光昭 (写真),羽田 節子 (訳)
猫は、なぜすねるのか? 何種類の声を出すか? 同性愛の猫はいるのか? 動物行動学者モリスが、猫の行動のさまざまなナゾを明快に解きほぐす。写真家・岩合光昭の名作写真も掲載。...
キャット・ウォッチング 2 猫に超能力はあるか?
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:2,640円(24pt)
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商品説明
猫は、なぜすねるのか? 何種類の声を出すか? 同性愛の猫はいるのか? 動物行動学者モリスが、猫の行動のさまざまなナゾを明快に解きほぐす。写真家・岩合光昭の名作写真も掲載。〔1988年刊の改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
デズモンド・モリス
- 略歴
- 〈デズモンド・モリス〉1928年イギリス生まれ。動物行動学者。オックスフォード大学で動物行動学の権威、ニコ・ティンバーゲンに師事。著書に「裸のサル」「マンウォッチング」など。
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書店員レビュー
表紙のキリッとした猫...
ジュンク堂書店西宮店さん
表紙のキリッとした猫の写真がなんともかわいい1冊。
写真は動物写真でお馴染み、岩合光昭さん。
キャット・ウォッチング1 なぜ、猫はあなたを見ると仰向けに転がるのか?
の2巻目。
1巻目と同様に、なぜ~なのか?と猫の疑問にどんどん答えてくれます。
それ、気になってた!
という疑問から
そんなの疑問に思ったこともなかったけどそうだったんだ!という疑問まで、
2冊読みきれば、猫博士になれるかも!?
自然科学書担当
紙の本
猫を深く理解するために
2009/10/29 11:00
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:菊理媛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
キャット・ウォッチングの第2弾です。
猫の謎を解き明かすとありますが、一作目でだいたい猫の習性などについては語られつくしたように思います。
続編の形で出版された本作は、その一作目を読んだ愛猫家の読者から寄せられたさまざまな質問に答えるという内容になっています。
たとえば、「眼による信号」や「尾による信号」などは、家に猫が居る人か、よほどの猫好きで、巷で猫を見ると思わず凝視してしまう人でもなければ、あまり気にならないような内容ですし、そういう動きをするとさへ知らない人も多いのではないでしょうか。
さらに、「超能力があるか」という疑問になると、なんの前触れも無くそそくさと玄関に猫が向かったと思ったら、ほんのしばらくで家族の誰かが帰って来るなどの不思議についての疑問でしょうし、ずっと大事に暮らしてきた猫が、死ぬときになって自分たちから見えないところへ行って死を迎えるということに対して、「私のことを信頼してくれてなかったの?」という感情からの質問だろうと思うので、特に猫に興味は無いという人にとっては、「猫のそんな習性は知らない」という話も多いように思います。
しかしながら猫の歴史、崇められたエジプトの猫、悪魔の手先として迫害を受けたヨーロッパでの災難や、戦争兵器として毒ガスを背負わされた話などを読むと、人間のために意味も無く迫害された時代のことを知り、心痛む思いがしました。
家具を傷めるからとか、自分が痛いからと、爪を抜く手術をするなどということを聞くと、「じゃぁ、猫を飼うな!」と言いたくなる私も、我が家の猫は虚勢しています。それは、オスの場合は強烈な尿をスプレーするので、その臭いに耐え切れなかった経験上、当然のように6ヶ月にもなったころ獣医さんへ連れて行って虚勢手術を行いました。
虚勢や避妊手術の是非については、「虚勢したオスは大人しく、いつまでも子猫のように可愛らしいし、喧嘩などしなくなるから」とか、「避妊手術することにより、卵巣の病気などにかかる心配が減るし、もらいてのない不幸な子猫を増やさなくて済む」など、猫のためにも良いからと謳って、正しいことのように行われるわけですが、それらは、実は単に人間が「自分たちに都合の良いペットとするために、猫をゆがめている」という事実を理解したうえで、行われるべきだという作者の言葉で、「お互いのため」のように思っていた私としては、大いに反省しなければならないと感じました。
とはいえ、確かに(それは人間の勝手ではあるけれど)数を規制する必要はありますし、大事に育てられない家猫が捨てられたり、野良猫の数が増えることで、迫害されたりというマイナス面があることも事実ですので、必要悪というものかとも思います。
ただし、それは「人間の都合で、猫の権利を奪う行為を行っているのだ」と理解して、行われるべき罪であるということは理解できる気がします。
それにしても、人間の思考による弊害による不幸な過去とは言うものの、ある宗教の教えによって、それ以前の神が悪魔とされたり、その手先だといって黒猫を生きたまま火に放り投げたりという歴史があったと知ると、なんともやりきれない気持ちになってしまいました。おもわず、うちの猫に「ごめんね」と謝ってしました。
国が違う場合はもちろん、同じ国民同士でも、人間同士の争いや迫害ならば、被害者だと大声で叫ぶび、声高に「補償」を叫ぶところでしょうけれど、人間による動物迫害については、人間が自ら反省する以外ないのでしょうね。また、動物たちは「補償しろ!」とスクラム組んで交渉するなんてこともせず、「そんな不幸な過去もあったわね」と達観したように、人間の側で人を癒してくれてるのねと思えば、物言わぬ友を大切にすべきだと暗に示唆する本でもあるように思います。
現代の完全家猫(外へ出さない猫←これも、人間の身勝手により猫の楽しみを多く奪っているのでしょうが)に照らすと、この本に書かれていることはちょっと違ってきているという内容もなくはないのですが、小さな友をより理解するためには、お勧めの一冊です。