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・読書前
タイトルにビビっときた。孤独とは小さいときからの長い付き合い。
・読書後
質と量を兼ね備えた良書。孤独感を抱くことは本能的に正常なことであり、孤独感を持つから人は他者と繋がりを持とうとする。
アメリカ人の10%が鬱または躁鬱状態であるという現実、孤独感を強く持ちすぎると自己制御ができない・消極的になる・幸福感を感じづらくなるといった様々な問題がある。本書は孤独について科学的に論じていくことで、社会的繋がりの大切さを主張している。
いやぁ本当に面白かった!世界を見る視点が一つ増えたと思う。
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孤独感が強すぎると病気になりやすいとか、社会的に成功しにくいとか言われても、「よっしゃー、病気にならないために、社会的に成功するためにつながりを求めまくるぜー」、と考えられるような人間なら最初から強い孤独感など持たないだろう。
せっかく強い孤独感を克服するきっかけをつかもうとして本書を読んだのに、孤独感を強く持つことによる弊害がどれも、別にどうでもいいんじゃね、レベルのことばかりで、孤独感を克服しようという動機付けが残念ながら得られなかった。
また、特に前半は生物学や医学的話ばかりで、何のイメージや関心もわかない言葉のオンパレードであり、はっきりいって読んでいて苦痛だった。
医学的説明を最小限にととどめ、かつ孤独感が強くなるのを抑えるための、“孤独な人間の考え方に合った“、処方箋を示してくれればよかったと思う。
本当はこの本をきっかけにもっと前向きになるつもりだっただけにちょっと残念だった。まあとりあえずもう1度だけ読んでみて、それでも上記の感想が変わらないか検証してみよう。
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急いで行きたければ、独りで行くといい。遠くまで行きたければ、一緒に行くことだ。(アフリカのことわざ)
3行要約:
1.人間は群生せざるを得ない。(進化の過程で孤独になると寂しくなる、ネガティブな感情になるようになった)
2.孤独は病気ではない。遺伝的要因や、環境とその解釈によって感じ方が違う。
3.孤独を癒す最良の手段は、遠回りでも他人に手を差し出すことである。短期の見返りを求めずに。
。。。まぁ、原因がわかることと問題が解決することは同義ではない。もしくは、同時に起こることではないんだけど、多少は勉強にはなったかな。
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「孤独感」に関する本。この本中の「孤独感」とは必ずしも「ひとりでいる」事ではなく、「孤独感」という主観的な経験のことである。
あくまでアメリカでの研究なので、日本ではどうなっているのか?というところが知りたいところ。
本文中で出てる「孤独感」に対する解決方法は、まず自分から他人に施しをせよ、というもの。まさに「欲しければ、まず与えよ」なんだなあ、と感じた。
本文中より「あなたが大切な人間関係を維持しようとしてるなら、次の3つを肝に銘じること:孤独だと要求ばかりするようになる:孤独だと批判的になる:孤独だと行動が消極的になり引きこもる」
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孤独の「科学」と名のついてるわりにはそれほど科学的な説明ではなく、あまり新鮮な影響を受けなかった
もともと社会とのつながりについて新しいアプローチで分析した本かと思ってたので期待外れ
説明も冗長で無駄に長くしてる印象
心理学というか定性的な分野の本と言うのはこういうものなのだろうか
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野生の世界で圧倒的に弱者だった人間は知性と群れによってサバイバルし、さらに野性の世界から抜け出した。しかし、そのためには人間は社会生活を営む上でのコミュニティ能力を高める必要があった。人間が社会集団から外れることは野性での死を意味する。その進化論的帰結として社会から疎外される、することの恐怖=孤独という心理を発達させた。
その孤独感は単なる苦痛としてで無く、精神面、身体面にさまざまな悪影響を及ぼし、社会生活をより困難にする。孤独を感じることで、社会コミュニティーに参加する意欲を増大させることもあるが、あまりに孤独感が強いとその苦痛の原因をさらに招いてしまう悪循環が生じる。
近代社会は個人保護の観点や「自由」なる幻想から、伝統的コミュニティーを解体してきた。先進国では信頼できる友人の数は減り続け、ある統計に寄れば日頃親しくする友人の数は3人で、悩みを親身になって相談できる友人の数は0だという。
先進国の生涯未婚率や孤独死の増加はその象徴だろう。これからの社会における大きな問題として、人と人のつながりをどう再構築していくかがある。
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生物学的な側面や脳科学、心理学に社会学に経済学と、あらゆる学問分野の視点を取り入れて結論に導いていく過程は興味深い記述ばかりで感心した。
特に人間以外の生物の生態やコミュニティの作り方などから、本能レベルでのあり方と、さらに人間に不足している能力、持っているのにうまく活用できていない能力を表すのにもってこいの事例ばかり。
巧みな説得を以ってして納得させられる。
孤独感、というテーマに、自分の中で心当たりがあったため思わず購入してしまったのだが、案の定自分や、身の回りの他者に当てはまる内容ばかりでぐうの音も出ない。
読み進めるうちに心が抉れていくようで、何度も自棄になって読む手を止めた。
その行為こそ、自分が孤独感を慢性的に感じていることの証明だったように思う。
もし、「孤独感」のワードに思うところあって手に取る方がいれば、どうぞ途中で投げ出さずに最後まで読んでみてほしい。
孤独感は病ではなく、性格特性ですらなく、私たちを回復させるためのサインであると。
最終章に挑む頃には、その兆候を読み取り対処するための方法について深く共感できるはず。
他者と関係がうまく築けない、被害妄想が強い、人と親密になりたい。
そう思う人には、是が非でも読んでみてほしい。
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孤独という心理状態が人間に及ぼす影響とそのメカニズムを解析した1冊。結局、人間を含めた生物は単一で生きることはできず、他とのかかわり合いの中で、自身の相対的な位置を確認しながらでしかその存在位置や意義を確認できないのだろうな。
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孤独感の覚え方と遺伝(と環境の相互作用)の関係。
孤独感を覚えると認知が歪む。
認知行動療法のすすめ。
孤独感は健康や幸福や成功に害を及ぼす。
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とにかく、単身赴任をしている又はさせている人事部の人に読んで欲しい。孤独は人の能力を低下させます。という本
長所:視点が面白い。ナルホド納得な部分多々あり。
短所:途中、少し孤独の科学の話とはずれる部分や、すでに有名な話の紹介があるのが、マイナス。
読後の変化:とにかく単身赴任はよくないことがわかった。けど、私の力ではどうにもならない…。日本の人事部の人よ、とにかくこれを読め!けと、
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「自分はひとりぼっち」と思い込むと、人はだらしなくなり、病気にもかかりやすくなる!?
誰もが人生の中で感じる「孤独感」について、
そう感じる仕組み(人間は遥か昔から1人では生存できなかったため、1人でいることに対し警告が発せられる仕組みが作られた)や
体や心に及ぼす影響(免疫機能の低下、自己調節能力の低下…)、
そしてそれを減少させるための方法(ささやかな優しさを他人に提供するだけで良い!)について、書いている本です。
実験や脳の仕組みの解説も交えて書いてあるので説得力もありますし、例え話も多いので読みやすいです。
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急いで行きたければ一人で、遠くに行きたければ一緒に。
ロータリークラブに出席するより宗教的な集会へ行く。利他主義的な姿勢が自尊心や自制心を育てる。
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長い間積読していたものを、読まないといけない機会が生じたので読んだ。孤独と、その対極にある「社会的つながり」の重要性についての科学研究について紹介した本。基本的には「社会的つながり」が存在していることが人間にとって(進化論的に見ても)通常で、ある意味で異常事態である孤独は心身を蝕むという。この点についていろいろな知見が紹介されているが、全体にわたって話が脱線しがちで無駄に長い気がする。孤独が規範意識にどういう影響を与えるかという問題意識で読んだが、少し示唆は得られたが直接の解答はなかったようだ。本文で出てきた『皇帝ペンギン』をようやくブルーレイで見たが、翻訳の表紙はこの映画の内容(の一部)を反映しているわけか。
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一人でいることと、孤独であることは違うとこの本は言う。孤独という有害な状態は避け、一人(もしくは二人)でいることを楽しみたいと思う。
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人間は、群れれざる得ないようにように出来ている。
孤独に恐怖/ストレスを感じる。
進化の帰結であり、遺伝へ組み込まれている。
○孤独の影響/問題の3要因
・社会的断絶に対する弱さ
ストレスが強い
・自己制御力が弱くなる
避けがたい
・他社に対する心理的表象
ネガティブに物事を考えて、負のスパイラルに入る
何にしても、孤独感は主観できまる。認知療法等の効果の可能性はここにある。
○健康への影響の仕方の整理。5つの経路
→タバコや、肥満以上に健康に害する。研究結果
○チンパンジ、ボノボの研究。さるの社会性、ストレス社会。それぞれの適応。チンパンジ、規律。チンパンジはストレスに苦しんでいる。
ボノボ、性愛?。チンパンジーは年功序列、社会性を発揮できないとストレスで吐く。
○コンピューターアルゴリズムのゲームの話。
しっぺ返し戦略が単独では一番強く。協調戦略が取れるならそれがさらに強い。
健康、富、幸せすべてを得るためには、孤独を癒す必要。
→人間関係が豊かになれば、すべてついてくる。
☆人間らしい、すばらしい第3の適応は、他人に善意を与えること。他社に手を差し伸べること。
それによって、幸せになれる。
収入の増加は、最低限の幸せに必要。だだし、多くても幸せの増加には貢献しない。
原始社会の適応としての孤独へのストレスは、現代社会の自立化/孤立化とミスマッチを起こしている。
孤独な人は認知が歪み、ネガティブになる。人を信じられない。