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試験に出る竜退治 (スマッシュ文庫)
憧れのドラゴンスレイヤーになることを夢見て名門「聖ゲオルギオス学園」に入学した少年エリック。しかし、肝心の「竜退治科」は完全に衰退しており、生徒はメグ、ヨウ、エリザベスと...
試験に出る竜退治 (スマッシュ文庫)
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商品説明
憧れのドラゴンスレイヤーになることを夢見て名門「聖ゲオルギオス学園」に入学した少年エリック。しかし、肝心の「竜退治科」は完全に衰退しており、生徒はメグ、ヨウ、エリザベスという、ちょっとクセのある女子3人とエリックだけ。今や学園の主流となった「魔法科」からバカにされる毎日を送っていたある日、エリックはメグのスクール鎧を盗んだ疑いをかけられてしまい…。【「BOOK」データベースの商品解説】
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狙いはわかるが……
2010/03/16 17:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつての栄光も今は衰退した竜退治の騎士になるべく、この想いだけは真摯なれど、現在は主流の魔法科に見下され、美少女クラスメイト達にもイジられる主人公【エリック】。4人だけの竜退治科を舞台に、軽妙なやり取りをメインに進むスタイルが、いかにもな画風の挿絵も含めて『生徒会の一存』シリーズを筆頭とする、あの路線を彷彿とさせる。各々の設定や構成は悪くない。3人の美少女クラスメイトも個性的だし、エリックの秘密の能力も面白いアイデア。馬と馬具に関する蘊蓄ばかりで面白くないだけでなく、小さな伏線を張る以外にはほとんど意味を為さなかった【3限目(第3話)】を除けばストーリーも割とスマートに纏まっている。しかし、全体を通して見ると、これがあまり面白くない。何だろう、ツボにハマらないというか、四角なものを懸命に丸くしようしているような、門構えとか中庭とか壁の材質とかのパーツは悪くないのに全体を見ると「何か違うな」と首を傾げる家みたいな、何とも言えない小粒な中途半端さを感じてしまうのである。会話のボケもツッコミも弱いことにその一因があるのかもしれない。終盤には想定外の出来事が起きて、これまでの雰囲気が勇ましく変化する瞬間もあるのだが、これもあっさりな結末でカタルシスに欠ける。そつなくこなしてはいるが、魂というか意気込みが感じられない……とは言い過ぎか?だが、全部が全部つまらない訳でもない。このまま伸ばせばもっと育ちそうなキャラもいて、今後の動き如何では……という兆候はある。
新創刊のウリの1つに「イラスト満載!」があるが、本作は同時発売の『おしえて!マーメイド』にも増して多く、実に22点+α もの挿絵がある。場面によっては1~2頁おきに挿絵が出てくる大盤振る舞いで、冒頭にはプロローグを示す5頁の漫画まである。