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商品説明
間断なく進行する知的レベルの低下、国家理性の欠如と繰り返される共同体へのノスタルジー…。東アジアの異時代国家群に囲まれて立ちすくむ日本の現実を検証する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
古田 博司
- 略歴
- 〈古田博司〉1953年生まれ。筑波大学大学院教授。「東アジアの思想風景」でサントリー学芸賞、「東アジア・イデオロギーを超えて」で読売・吉野作造賞受賞。2006年正論新風賞受賞。
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紙の本
覚醒せよ、日本人。覚醒せよ、日本文明。時代はすでに根本的に変わったのだ!
2010/05/24 16:45
13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「モダンという時代は本当に堅苦しかった」。「そして今、ようやくモダンな時代は終わりを告げた」。「ポストモダンは、明治以来はじめて我が国が迎える巨大なパラダイムシフトである」・・・
本書のいたるところに漏らされる、ため息にも似た感想の数々。1953年生まれの50歳台後半の著者が、意外と若い世代の感覚と近いように思われるのは、著者がつづる自らの人生を振り返る文章を読むとき、おのずから理解されるのである。著者は「モダン」の時代に、ずっと違和感を感じつづけた「異端」であったからだ。
本書は、「ポストモダン」時代に生きる日本人に、「日本文明圏」の特質を抽出し、新しい時代を生きるための心構えをエッセイの形で描いた思索の書である。幕末維新の激動期を生ききった福澤諭吉は、「恰(あたか)も一身(いっしん)にして二生(にせい)を経(ふ)るが如く」と述懐しているが、著者もまた「モダン」時代と「ポストモダン」時代の2つの時代を体験した思索者の一人である。慶應出身の著者は、慶應に対するアンビバレントな感情を隠さないが。
「モダン」(近代)と「ポストモダン」(後近代)の断層は限りなく大きい。19世紀後半から始まった「モダン」は、冷戦構造の終焉から解体がはじまり、いまやほぼ完全に終焉を迎え、不可逆の流れとして「ポストモダン」が進行している。
「モダン」の時代に確固たるものと思われていた「中心」は、実は空洞であったことが次から次へと露見し、すべてが虚構であったことがわかってしまった。30歳台以下の世代と、私もその一人であるが40歳台以上とくに「モダン」時代にマインドセットを形成された50歳台以上の世代との断層は、たんなる世代間格差を超えたものがある。後者の世代が願う、失われた「共同体」再現というノスタルジックな夢は、徒労と終わるだけであろう。時代は完全に変わったのである。あらたな時代に、40歳台以上の人間がとるべき態度はあきらかだろう。
むしろ、著者が指摘するように、下手に「モダン」の時代を知らない30歳台以下の若年層のほうが、この時代への適応力が強いのは当然だ。インターネットの普及がさらに「ポストモダン」を加速し、因果律ですべてを説明したがるドイツ的知性から、事実列挙式のアングロサクソン的知性への転換が定着しつつある。日頃から大学生と接することの多い著者ならではの見解といえよう。著者による、2000年以降の時系列の大学生の観察と大学教育における試行錯誤の記録が、ドキュメントとしてもたいへん興味深く、説得力をもつ。
著者は、韓国・朝鮮問題の本質を語って右に出る者はいない論客である。いままさに「モダン」の最中にある中国、すでに「ポストモダン」にあるが民主主義が破綻した韓国、この中国と韓国というアジアのなかでも特殊な「中華文明圏」の二カ国とは根本的に異なる「日本文明圏」の特質を、複数の「文化端末」という形で抽出し、日本人が今後の時代を生き抜いてゆくうえでの、「文化端末」ごとのメリット・デメリットについて論じている。
「文化端末」の詳細については直接本文を読んでみていただきたいが、中華文明と日本文明の2つの文明の差異について展開してきた議論が、ついに「アジア主義との永遠の訣別」の表明に至るのを読むとき、同じく東アジアの二国に深く関与したが故に「脱亜論」を説かねばならなかった福澤諭吉を想起するのは、私だけではないだろう。
訣別すべき「アジア主義」もまた、「モダン」時代の産物であった。
「モダン」が崩壊したあとの廃墟に残ったのは、ある種のニリヒリズムである。しかし、そのニヒリズムからこそ、現実を直視するためのリアリズムが生まれ、あらたな時代へのポジティブな展望をもつことが可能となる。
覚醒せよ、日本人。覚醒せよ、日本文明。時代はすでに根本的に変わったのだ。すでに新しい時代は始まっている。
紙の本
中・韓と外交・貿易、彼の地へ出張に携わる者は必読の書
2013/02/10 11:50
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こけさま - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分なりに筆者の意見をまとめました。興味のある方は是非読んでください。
・中・韓ともに中華思想を抱いている。そして日本を「東荻」として蔑んでおり「野蛮な倭人」という思想枠から這い出る事はない。先般の政権が唱えていた「東アジア共同体」など、彼らの思想(本音)を理解すれば、荒唐無稽な話だということ。
・旧大日本帝国軍と闘い勝利したのは英・米国であり、一方の彼らといえば、所詮ゲリラ的なものであったため、彼らが主張する「抗日戦勝」が荒唐無稽であること。
このため、嘘で固めた彼らの捏造「正史」でしか、戦争に勝ってもいない現政府の正当性を示せず、反日を続ける他ないということ。
・日本は中・韓の影響は受けているが独自性が高く、欧米においても専門家は、日本と中・韓は異なる文化圏であるとのこと
・韓国は日本の併合を合意の上で、国際法に則り受け入れたという事実があるということを隠蔽している。
・一部の日本の左翼思想家が丁稚挙げた慰安婦問題は、大日本帝国軍が慰安婦を従軍させたという、資料や証跡が一切存在しない。 戦時中に行われるレイプや娼婦を買うなどという事は、英・米・露軍では、一切なかったとでもいうのだろうか。
それを「従軍慰安婦」などと言われると上記の国も「従軍慰安婦問題」が発生するだろうということ。
・日・中・韓の歴史感を調整しようとする会議があるとのことだが、実証に基づいた歴史観を日本が提示すると、「血も涙もないのか」と感情に訴えてくるだけで、認めようとはせず、そういう歴史観を調整する場を設けること自体無意味だと筆者は感じたということ。
・今後の日本人の戦史研究家が、上記の場で彼らの圧力に押し負けてしまい、誤った歴史観を共有せざるを得なくなることを筆者は惧れており、「強い」歴史研究者の後継者の育成が急務であること。
紙の本
朝鮮史学者が中国・朝鮮をこき下ろす
2012/07/24 23:30
4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:でつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
・論語賛美の懐古主義的な知識階級に物申す
・日本を象徴するチャネルとは?
・古事記、源氏物語等の女性文学は日本にしかない。どのように使うか?(現代の腐女子文化が後継?いやすぎる・・・)
・何でも因果関係を仕立てあげる癖を直そう