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- カテゴリ:中学生 高校生 一般
- 発行年月:2010.7
- 出版社: 集英社
- レーベル: 集英社スーパーダッシュ文庫
- サイズ:15cm/255p
- 利用対象:中学生 高校生 一般
- ISBN:978-4-08-630555-6
紙の本
がく×ぶる 5 (集英社スーパーダッシュ文庫)
著者 本田 透 (著)
ウテナと共にいることを決意した美千緒であったが、それと入れ替わるように夙川さんが意識不明になる。医者に診せても症状は改善されず、問題は精神的なものに起因すると判明。一堂は...
がく×ぶる 5 (集英社スーパーダッシュ文庫)
がく×ぶる 5
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商品説明
ウテナと共にいることを決意した美千緒であったが、それと入れ替わるように夙川さんが意識不明になる。医者に診せても症状は改善されず、問題は精神的なものに起因すると判明。一堂は夙川可夢偉サルベージ作戦を決行することとなった—。果たして、美千緒たちは無事に夙川さんを目覚めさせることが出来るのか!?これが最後の大暴走、ド直球ハイスピード・ラブコメ第5弾。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
ウテナ姉さんのデレがもっと見たかったな
2010/08/03 20:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
せっかく相思相愛になったのにウテナ姉さんのデレ成分が少ないなぁとか、夙川さんやななみを巻き込んでのラヴバトル的修羅場がもっとほしいなぁとか、いろいろ物足りないところもあるのだが一応の完結である。病を克服した美千緒が、その成果を元に夙川さんを救出に行く展開と言えようか。しかし、童話をモチーフにしながらも、これだけ趣味全開でハチャメチャな展開をよくもまぁ思いつくものだと感心する(若干呆れ含みの感心ではあるが)。しかも、悪役のセリフを良いことに、結構ダダ漏れな本音を忍び込ませて言いたい放題でもあったりする。「一部の人達に喧嘩売ってない?」と少々心配もしてしまうが、ある意味これがシリーズ最終局面のテーマに関わってきたりもする。人の内面に潜む闇。善と悪は単一のものではなく同居するもの。悶々と渦巻く欲望。こうした諸々の事柄が見え隠れするのが人間であり、綺麗事だけでは済まされない部分、時には「清濁併せ呑む」ことも含めてこれらを受け入れ、それでもなお前に進む、乗り越えていくことの逞しさを示しているようでもある。夙川さんのキャラが単に設定ではなく、物語の核心に重要な役割を果たしていたのは秀逸だったが、それだけに、できれば触れてほしくないような、人の心の奥底にまで踏み込んだやり取りが交わされているので、ラヴではないが相応に修羅場的な様相を呈する展開である。かなり読み手を選ぶ作風とは思うが、何だかんだ言っても割とまともなところに着地して大団円にもっていくのが本田作品の不思議さである。でも、あの野球カード対決や麻雀対決がよく分からなくて困った読者も多いんじゃないかなぁ?阪神ファンと思しき作者があれだけ横浜ベイスターズに(自虐的に)傾倒して頁を埋めていく筆致は痛快だったが。