「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
親鸞 (ちくま新書)
著者 阿満 利麿 (著)
「末法」という大転換期にあって、その時代に生きる人びとが切に必要とする新しい「物語」を、仏教の中から引き出した親鸞。そのあゆみと思索の核心を示す。【「TRC MARC」の...
親鸞 (ちくま新書)
親鸞
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
「末法」という大転換期にあって、その時代に生きる人びとが切に必要とする新しい「物語」を、仏教の中から引き出した親鸞。そのあゆみと思索の核心を示す。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
阿満 利麿
- 略歴
- 〈阿満利麿〉1939年生まれ。京都大学教育学部卒業後、NHK入局。社会教養部チーフ・ディレクター等を経て、明治学院大学名誉教授。日本宗教思想史専攻。著書に「親鸞・普遍への道」など。
関連キーワード
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
自己の投影としての親鸞像。
2011/01/14 19:24
6人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が反権力、反天皇制としての親鸞聖人像を描きたいが為に、親鸞聖人が聖徳太子信仰を持っていたり、太子称賛の和讃を書いていた事に対して「違和感を覚える」にしても、そこから聖徳太子架空説が出て来るのは正直言って「違和感を覚える」。著者が言及されているように「法然には聖徳太子礼賛がない(113頁)」し、他の法然門下には太子信仰を持っていないから、それこそ親鸞聖人独特の信仰だ。
当時の朝廷が「天皇を神とする世俗の疑似宗教(116頁)」というのは明治以降の国家神道時代を当時に当てはめたようで「違和感を覚える」。
聖徳太子架空説が出てくるのならば「末法灯明記」は「教行信証」で引用されているからか、普通、伝教大師最澄の名をかたった偽書というのが定説なのに、真筆説を採っている。
反権力としての親鸞聖人像を描く為には「口伝鈔」や「佛光寺版御伝抄」で書かれている聖人が鎌倉幕府の要人に招かれて行ったとされる一切経校合は無視してしまうのだろう。
220頁に「教行信証」を出版した人物として紹介されている平頼綱は日蓮聖人の御遺文に平左衛門尉として登場する人物だ。