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商品説明
GDP世界第2位の超大国に躍進すると、横暴ともいえる自己主張を始めた中国。この巨大な隣国が突きつける課題を克服し、成長の契機にできるか。いま眼前に到来する絶好の機会と、これからの課題を前駐中国大使が語る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宮本 雄二
- 略歴
- 〈宮本雄二〉1946年福岡県生まれ。京都大学法学部卒業後、外務省入省。外務大臣秘書官などを経て、北京の在中華人民共和国日本国大使館駐在特命全権大使を務める。
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紙の本
前・駐中国大使によるソフトな対中戦略
2011/02/01 12:54
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、外務省のチャイナ・スクール、と言えば聞こえが悪いだろうか。中国課長や駐中国大使などを歴任し、このたび谷内正太郎元事務次官らと共に外務省顧問に就任した。
引っ越しのできない隣人であり、民主党の枝野幸男氏が言うところの「悪しき隣人」である中国と、これからどう付き合っていけばいいのか。
中国を知り抜く著者が、自身の経験と分析をもとに、その方策を提示するものである。
日中間の問題と言えば、著者も言うとおり、歴史問題、領土をめぐる問題、台湾問題などが挙げられる。
しばしば「歴史を鑑に・・・」などと、傲慢にも常に歴史問題を外交カードにしてくる、という印象の中国だが、著者の分析では明らかに変化が見られるという。今後に注目していきたい。
だが、歴史問題と違って、昨年9月の尖閣事件にみるように、尖閣諸島をめぐる問題は、今後ますます深刻になるのではないか。
歴史的に明々白々の日本領土である尖閣で、日本は絶対に譲歩することはできない。尖閣の防衛に万全を期すしかないだろう。
そうした軍事的側面はさておき、著者は日本が取り組むべき方策をいくつか提示している。日本が中国と対峙していくために重要なものと考えられる。
著者が言及していない防衛力の強化と共に、取り組んでいかねばならない。
ところで、新年早々に菅直人首相が書店で本書を含め数点の書籍を購入したとの報道があった。
政策よりも政局政争で超多忙のことだろう。が、是非とも本書を熟読し、政策に活かして欲しいものである。